18年ぶりに復活したFUMA+1の第1弾は林道ツーリングからラリーまで幅広く対応

掲載日:2016年08月01日 オフロードアイテムレビュー    

写真/楠堂 亜希  レビュワー/櫻井 伸樹

FUMA+1/ツーリングマスタージャケット

18年ぶりに復活したフーマのジャケット。胸で切り返したツートンカラー、前身頃の4ポケット、ウエストアジャスターなど、そのデザインは1990年代にリリースされていたジャケットをそのままリバイバルしたような印象だ。

生地も最近のウエアに比べれば、ゴツく分厚い。つまり風間氏の考えは、時代や流行ではなくウエアはあくまでベーシックで使い勝手が優先、そしてなにより丈夫であることが重要、そんなコンセプトがうかがえる。

さっそく羽織ってみると、とてもナチュラルだ。腕とウエストがしっかりとアジャストでき、ポケットも使いやすい。背中にエアアウトレットがあるものの前身頃にインテークがないので風が抜けるのか不安だったが、脇の下のインテークを開くとすぐにウエア内がクールになった。不必要なものは一切省かれ、必要な物だけがしっかりと機能。落ち着いた色合いでどんなバイクにも似合い、防水性が高く、そして丈夫。目新しさと派手さは乏しいが、40代以上のライダーにとって、じつは一番しっくりくるジャケットなのかもしれない。

風魔プラス1と言えばアドベンチャーライダー風間深志氏が、1980年のキリマンジャロバイク登山から帰国後に創業したモーターサイクル用品メーカーだ。風間氏の豊富な冒険経験をフィードバックしたウエアやバッグ類は、エンデューロやツーリングを愛するオフロードライダーから多大なる支持を得ていた。しかし1997年に生産を休止。以降、再生産を望む声が多い中、ついに今年「FUMA+1」として復活が決定した。紹介するこのジャケットはその第1弾だ。

[ SPECIFICATIONS ]

  • メーカー/FUMA+1
  • 商品番号/1602105
  • 製品名/ツーリングマスタージャケット
  • 価格/3万9,000円(税抜き)
  • 販売元/風磨プラス1世田谷店
  • 重量/M,L,XL
  • サイズ/ブラック、ブラック/ガンメタ
  • 素材/表地210デニールナイロン、ポリウレタンコーティング3レイヤー防水透湿性素材

[ DETAILS ]

右上腕にある「FUMA+1」のロゴはしっかりと光を反射するリフレクターとして機能。また本体生地は独自の透湿防水素材の採用で防水性も高いという。

肩、肘、背中には厚手のプロテクターを装備。しかも肩、肘のものはヨーロッパのCE規格をクリアした信頼度の高いものだ。

ウエストにはマジックテープで留めるアジャスターを装備。高速走行時のバタつき防止に加え、冬と夏のインナーの差にも対応する。

このジャケットの大きな特徴がこの上腕部のエアインテーク。熱中症対策でも脇下を冷やすように、ここが冷えると体はすぐに涼しさを覚える。運動量の多いオフロードライディングを熟知した機能だ。またアジャスターにより余計な生地を引き絞ることも可能だ。

背中には真一文字の大きなエアアウトレットを装備。ただ開閉は着た状態ではできない。

ウエストの内側にはストームガードを装備。冬場に冷気が下から上がってくるのを防ぐことが可能だ。なお、レビュワーは身長168cmでMサイズを着用。

ポイント!
  • 透湿防水が快適なツーリングを可能にする

[ お問い合わせ ]

電話/03-5937-0644 / 03-3487-5455

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