掲載日:2015年06月08日 オフロードアイテムレビュー
写真/酒井 一郎 レビュワー/栗原 守睦
収納機構を持たないスクーター以外のバイクにとって、バッグはウエア、ヘルメット、ブーツなどに次ぐ必須の装備と言える。雨の中でも走ることがあるライダーにとって、バッグに求める要求は自ずと高くなるもの。そこでELライトを装備する防水メッセンジャーバッグをテストしてみた。
バッグの形状は一般に見かけるメッセンジャーバッグと変わらない。メイン気室は大きめのフロントフラップでフタをする形状で、2カ所のバックルで固定する。ファスナーと違いバックルを外すだけで簡単にバッグ内にアクセスできるのだ。
ワンショルダーで斜めにバッグを背負っているため、バッグを降ろすことなくそのまま前に持ってこられる。例えば道に迷って、バッグ内の地図をすぐに出すのにも便利だ。
また走行中にバッグが前に回ってくることを防ぐためのクロスストラップもあり、身体にバッグをフィットさせられる。特徴でもあるELユニットは明るく、点滅仕様にすると100mほど離れていても、その存在を認知できる高い安全性が感じられた。
1975年にモトクロスライダーであった吉村太一氏が立ち上げたRSタイチ。レーシングスーツ、ジャケット、ブーツ、グローブなどさまざまなアイテムを取り扱う。
それら商品に共通するコンセプトは安全性と快適さ。またライダーが求めているカタチを商品化しているため、ライダーからの支持も厚い。テストしたメッセンジャーバッグも同じ思想のもと作られた製品だ。発光体を取り付け、夜間の被視認性を高めた画期的な商品なのだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
メインフラップ下部に設けられたELユニット。ELユニットを発光させるために使用する電池は単3アルカリ電池2本。連続点灯で約7時間、点滅で約15時間もつ。夜間後ろから見られた時にテールランプなどの赤色系灯火類と区別させ、被視認性を高めるため青色を採用している。
メイン気室の内側にぐるりと囲うように使われる防水素材のターポリン。長めのフラップにより気室内に雨が入ることを防ぐ。
容量は15リットルあり、日常使いから一泊ツーリングまで対応する収納力をもつ。レインウエア、地図、着替えをいれてもなお余裕あり。
フロントフラップの下に隠れるようにあるオーガナイザーポケット。細かい仕切りが設けられ、財布、ペン、携帯などを収納可能。ただし非防水のため、雨天時の使用は注意したい。
大型のショルダーパッドを用い、肩へショルダーベルトが食い込むのを防ぐ。ムレを軽減するため通気性のあるメッシュ素材が使われている。
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