掲載日:2015年05月22日 オフロードアイテムレビュー
写真/酒井 一郎 レビュワー/櫻井 伸樹
高機能素材の採用であらゆるスポーツをサポートするヴァイラス。今回は特に保温性が高い「ステイウォーム」シリーズからXフォームコンプレッションの長袖シャツと、コンプレッションロングタイツをチョイスしてみた。
レビュワーは身長168cm体重70kgの中肉中背でMサイズを着用。実際に着るときは非常にタイトな印象だ。完全に着てみても体の隅々までフィットし、かなりピタピタ。またシャツは背中に入った「X」型の伸縮素材のおかげで、左右の肩甲骨が中央にぐっと寄せられ姿勢がよくなる。
正直最初の30分は強烈な圧迫感と、姿勢の矯正感で少々不快さがあった。ところが1時間もしてみると姿勢矯正が心地よくなり、体もなにやら体幹がブレないような感覚になった。
その後バイクに乗ったり、ウエイトトレーニングも行なってみたが、汗をかいてもすぐに乾き、体温を奪われないことも実感。驚いたのはこのウエアを脱いだ後、いっきに疲労感が訪れたこと。やはりコンプレッションが身体機能を大きく向上させていたのだ。
近年、アンダーウエアの世界は細分化が進み、ランニング、自転車、ゴルフ、そしてバイクなど、あらゆるスポーツでそれぞれ専門的な素材や仕様のものが現れてきている。
もちろんバイク用もツーリングなら保温性重視、競技なら汗の排出性や速乾性に重点が置かれたものを使うことになる。しかしその一方であらゆるスポーツに適した高機能アンダーというマルチな製品も最近は出始めている。このヴァイラスシリーズもその一つだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
多少の窮屈ささえ感じるこのアンダーだが、膝や肘の曲げ伸ばしに関してはまったく問題ない。このコンプレッションとは「圧迫」「圧縮」を意味する。心臓から遠い個所の血流を促すことで、疲労の元となる乳酸を筋肉に溜まりにくい状態を作り出し、その結果、集中力や体力が持続するという原理だ。それにプラスしてシャツの背中に採用されているXフォームは強力なコンプレッションで姿勢を矯正してくれる。
しっかりとした素材を採用しながらもこのように伸縮性があるので、体の隅々までフィットする。
肩の部位には3種類の違った素材が採用され、伸縮性と補強、圧迫といったそれぞれの役目を担っている。
こういった圧迫に加え、吸汗、保温、速乾、消臭といった通常のアンダーウエアとしての機能も高いレベルにある。下半身もポカポカだ。
重量は上下でわずか328g。着ていればまったく重さは感じない。
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