掲載日:2015年04月27日 オフロードアイテムレビュー
写真/酒井 一郎 レビュワー/栗原 守睦
アドベンチャーバイクが人気の今、ウエアもその流れを汲み、各メーカーともハードな使い方に耐えうるジャケットに力を入れている。オールテレンプロDPジャケットもそのひとつ。
身長163cm体重71kgのレビュワーが着用したのはLサイズ。普段のライディングウエアは、胴まわりに余裕のあるジャケットならMを、やや細身ならLを選択している。海外メーカーながら大きい印象はなく、サイズ選択は国産メーカーと同じ大きさで問題ないだろう。
重くゴツい全天候型ジャケットが多いなか、同製品はプロテクション機能を備えつつ着心地は軽い。それでいて生地に程よく重さがあり、高速道路を時速100キロで走行してもばたつくことはなかった。
ベンチレーションの使い勝手も秀逸で、信号待ちの短時間でも簡単に調整が可能。防風防水インナーを装着すると、ウデや胸から取り入れられた空気は直接肌には当たらない。それがむしろ冬場のスポーツライドにはちょうどよく、インナーを隔てて当たる外気が、火照った身体を程よく冷却してくれた。
ガルル読者にとってモトクロスゴーグルでおなじみのスコット。扱うのはゴーグルだけでなく、バイクや自転車、スキーなどスポーツウエア多岐に渡る。そのため機能的なスポーツウエアを開発するノウハウにも長けている。今回紹介するのは着脱可能なインナーを装備した、全天候型アドベンチャージャケット。ヘビーデューティな作りながら着心地は軽く、運動性にもすぐれるため、ダートライドを本格的に楽しみたい人にもピッタリなのだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
肩、ヒジにプロテクターを標準装備。別売りのバックプロテクターを装着することも可能。身長の低いレビュワーがLサイズを着用したため、着丈は少々長め。ジャケットの後ろ側は、腰をカバーするよう長めな作り。
防風防水仕様の中綿入り着脱式インナー。保温性能は厳寒期を除いた、春、秋、初冬に対応する。
インナーの前身頃は、左右から重ね合わせる大型フラップを採用。冷気の進入をブロックする。エリ高のあるインナーを外すと首まわりはスッキリとし、気温の高い夏でも首元が涼しいため快適にライディングできる。
ウデ、胸、背中にベンチレーションが設けられる。胸部分の開口部の固定はマグネットで行ない、片手で簡単に操作できる。
ウエストにアジャストベルトを装備。締めやすく、緩めやすい作りで、バイクの乗り下りに合わせ素早くフィット感を変更できる。上腕の内側にはソデのばたつきを抑えるフラップも装備され、2段階で調整が可能だ。
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