掲載日:2015年04月24日 オフロードアイテムレビュー
写真/酒井 一郎 レビュワー/栗原 守睦
ニーシンガードよりも、プロテクション性能が高いニーブレイス。そのぶん装具は大型になり重さも増す。しかし今回テストした同製品はフレームにカーボンポリマーを使用することで、そのネガを最小限に収めている。
ポイントは軽量でフィット感が高いこと。同製品の旧モデルにあたるカーボンB2ニーブレイスと比べたら300gもの軽量化を達成。さらにライダーのヒザと足の形状に合わせて細かくフィッティング調整できるため、装着感は極めて高い。カーボンフレームのため薄くでき、ブーツとの相性もいい。
装着は大型の面ファスナーで止めるだけなので簡単にでき、それでいてしっかりと固定。屈伸する動きにもヒザカップがつねに適切な位置におさまる。ライディング中もズレや違和感はなく、装着していることを意識することはなかった。
他社製品に比べサイズ展開を少なくし、調整幅を広く持たせている同製品。サイズ間違いが起きにくく、ニーブレイスを初めて購入するライダーも迷うことはないだろう。
ヒザは転倒時にケガをしやすく、ダート走行でプロテクターを装着することはもはや常識。最近では、ヒザのねじれを防止し靭帯の損傷を抑制するニーブレイスも一般的になりつつある。今回テストしたアルパインスターズのフルードテックカーボンは、その名の通りフレームにカーボンポリマー素材を使用したモデルだ。カーボンを使用しているため、その軽さと薄さが大きな特徴。ライダーの足に合わせて細かく調整でき、フィット感も高い注目の製品だ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
ヒザの幅調整用スペーサーが1mm、2mm、3mmの3種類用意され、ライダーの体格に合わせて細かく調整が可能。
ヒザ関節部分の伸展角度は、工具不要でプラスチック製のエクステンションストッパーを交換するだけと簡単。ライダーのライディングに合わせ5°・10°・15°・20°の範囲で調整できる。
装着には大型の面ファスナーで固定し着脱も容易。
ヒザカップはフレーム部分と伸縮素材で連結される。これにより足を屈伸してもヒザカップの位置がずれることはない。
フレームの上下にメッシュが設けられ、通気性を向上。長時間のライディングでもムレを軽減してくれる。進化したカーボン素材は、エンジンやエキパイからの熱による強度変化が抑えられ、一定の保護性能を保つ。
フレーム内側にはパッドが取り付けられ、足への当たりをソフトにし長時間の装着でも快適。パッドは着脱が可能で、汚れた場合には手洗いによる洗濯も可能だ。
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