

掲載日:2013年12月20日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/三上 勝久 写真・取材協力/HUSQVARNA
フサベルとハスクバーナの融合、そしてハスクバーナの親会社となるKTMとの関係は ハスクバーナ 2014年モトクロスシリーズのインプレッション 時に書いたので、今回はエンデューロモデルのインプレッションのみをお伝えしていこう。
新生ハスクバーナはスタッフ、ファクトリーともにフサベルが前身なので、当然エンデューロモデルはフサベルの2014モデルがベースとなっている(モトクロスはKTMベース)。もっとも、2014モデルのフサベルはごく短期間の発売となったので、僕は乗っていないし、乗っている人は世界的にもさほど多くはないはずだ。
2013モデルまでのハスクバーナ製エンデューロモデルとは、フレームもエンジンも……、なにより製造した会社がまったく異なるので、「ここが違う」とリストアップするのは現実的ではない。フサベルの2014モデルがベースになっているという事はつまり、KTMの2014モデルがベースとなっているに他ならない。旧ハスクバーナを継承している点はブランド名しかないのだから当然と言えば当然なのだが。
さて、ではKTM2014モデルとはどう違うのかと言うと、外観やデザインは当然異なるとして、サブフレーム、リアサスのマウント形式、4ストロークエンジンモデル始動方式、サスペンション……が大きな変更点となっている。
KTMエンデューロモデルのサブフレームは一般的なアルミ製だが、ハスクバーナでは全モデル樹脂(ポリアミド繊維)製となっている。フサベルでは2008年モデルから採用されている樹脂サブフレームだが、採用の理由に挙げられているのは形状復元性だ。エンデューロでは時にバイクを激しく転倒させたり、放り投げるような事もあるわけだが、そんな場合でも樹脂製のサブフレームは割れない限り変形したり曲がったりする事がないのが大きなメリットだ。また、バッテリーや電装部品などの補機類をマウントするステーなどを一発で成型出来るため構造をシンプル化し、部品点数を削減出来るメリットも大きいとの事。樹脂だから軽いのでは……と思う人が多いのだが、重量的にはアルミと変わらない。
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