

掲載日:2013年04月22日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/三上 勝久 写真・取材協力/山下剛・KTM
シンプルだが性能の高いWP製リアショック。伸側、圧側独立して調整出来るフルアジャスタブルタイプである他、プリロードは工具なしで調整出来る設計となっている。
制動力が高いだけでなく、人間の感性に合った効きを実現している、ブレンボ製ラジアルマウントキャリパー。WP製フロントサスペンションの仕上がりも素晴らしい。
ラバーが被せられているステップだが、取り外す事でオフロードに適したものとなる。ただし、本格的にオフロード走行するならもう少し頑丈なワイドステップに変更したいところ。
フロントサスペンションは、ダイアルで簡単に減衰を調整できる(圧側)、エンデューロマシン同様の設計。
1190ADV、ADV-Rはオイルタンク別体式のドライサンプ方式となっている。オイルタンクには汚れと量の変化がすぐに読み取れる窓がついている。アンダーガードも兼ねる頑丈なタンクだ。
シートはスタンダードモデルとは異なり、ワンピースタイプが採用される。乗り心地も良く、体の移動もしやすい。
ワイディングの走りは実に軽快。高いところから飛び込むように曲がっていくのはダイナミックな味があり、これはこれで快感だ。
オフロード性能が極めて高いので、ビッグバイクでのオフロード経験があるライダーなら狭い林道でも楽しめるはず。もちろん転倒すればそれなりに重く、起こすのは大変だろうが……。
リアを振り出すような走りでも、そのアングルのままピタっと決まってくれる素晴らしい乗り味。サスペンション、エンジン特性、車体剛性などすべてが良くバランスしているからこその乗り味だ。
スクリーンが短いのは、オフロードライディングの際に胸に当たらないようにとの配慮から。滑らかでシャープなデザインは990アドベンチャーからの流れをばっさりと切った感じだが、高級感があって美しい。
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