


掲載日:2009年03月03日 試乗インプレ・レビュー
これまでのバイク用エンジンの常識を覆すレイアウトのFE450。フサベルは2008年までのモデルでも、タンク内にエアクリーナーボックスを持ち、ダウンドラフト吸気を追求してきたわけだが、ミッションの上部にクランクを置き、極端に前傾したシリンダーとすることで、より一層の効率向上を目指している。
「パワーがすごい! レスポンスもこれまでのマシンから格段に早くなっているね。このマシンにはパワーコントロールがついているけど、フルパワーだと乗りこなせないぐらいのレスポンス。ただアンダーパワーのモードにすると、低回転はトラクションしてくれて良いんだけれど、回転上昇がワンテンポ遅れるので、自分の意図通りに走らせるのが難しい。まるでVツインエンジンみたいな感じだね。」
「車体はいままでの大柄なフサベルとはうって変わって、タンクの幅も狭くなっているから足つきも良くなっている。でも、これは本国のセッティングのままだからか、サスペンションの初期が動いてくれなくて、重心が高いからひらひら感がない。たぶんそれはサスペンションの動きを良くしてやれば解消すると思うけど、ノーマルの状態だと固すぎる。重さは押し引きしたとき重いけど、乗ってみるとそんなに感じないね。ハンドリングが軽いせいか、重心が中心にあるからか、走っている限りは重さは感じない」
「さすが完全新設計だけのことはあって、いままでのマシンとは違う乗り方を必要とする感じだね。日本のメーカーでは絶対作らない革新的レイアウトだし、エンジンを見ているだけで面白い。とにかくパワーを出したくてこのエンジンを作って、それに合わせて車体を付け足したように思える。これだけのパワーは、今日走ったような石の多いグリップの悪いコースでは活かし切れなかったけど、モトスポーツランドしどきのような広いコースで思い切り開けて楽しみたいね」
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