掲載日:2014年11月10日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
ハスクバーナは、スウェーデンで誕生し、1986年にイタリアのカジバ、2007年にはドイツに本拠を置くBMWの傘下となった。さらに2013年には、KTMを所有するオーストリアのピーラー・インダストリーに売却され、元々はハスクバーナにいた技術者たちによって設立されて1995年にKTM傘下となっていたフサベルと統合されるカタチで、新たな歴史を刻みはじめた。長年に渡り“国籍”を変更しながら、オフロードを中心とした世界で数々の輝かしい成績を残してきたハスクバーナ。そのエンデューロシリーズのうち最小排気量となるのが、124.8cc水冷単気筒エンジンを搭載したTE125だ。
新生ハスクバーナのエンデューロ系は、KTMをベースとした2014年型のフサベルが基礎となっている。つまり2014年型ハスクバーナエンデューロはKTMがベースなのだ。2015年型は、これの各部を改良している。KTMとハスクバーナのエンデューロ系における主な違いは、リアサスペンションのマウント形式、前後サスペンションとサブフレーム、外装類のデザインなど。まずリアサスは、KTMのエンデューロモデルがリンクレス方式を採用するのに対して、ハスクバーナは全車がリンク式。サスペンションはKTMと同じくWP製だが、前後とも仕様が異なり、フロントフォークにはKTMの上位機種が使う4CSが採用される。またサブフレームは、KTMが一般的なアルミ製なのに対して、ハスクバーナは全車がポリアミド繊維の樹脂製。変形のリスクを減らし、補器類などをマウントするステーなどを簡単に成型できるメリットがある。
そして2015年型のTE125は、このサブフレームの強度が向上し、より精度もアップ。また、強力なボトムエンドトルクと高回転域でのパフォーマンスを生みだすキック始動方式の2ストロークエンジンは、パワーデリバリーの向上が図られた。さらに、ヘッドライトはひと目でハスクバーナとわかる個性的なデザインとなり、フロントフェンダーやハンドガードなどのデザインも刷新された。
日本では保安部品付きで販売され、公道走行も可能。メンテナンスサイクルや混合の給油方式などを考えると、日常の足としてはやや不向きだが、レースだけでなくプチツーリングや林道遊びなどでも楽しめる。
ハスクバーナTE125のベース車で、124.8cc水冷単気筒エンジンを搭載。前後21/18インチホイールを履くのはTE125と同じ。リアサスはリンクレスで、サブフレームはアルミ製だ。
125EXCをベースとする軽量コンパクトな車体のまま、水冷2ストローク単気筒エンジンの排気量を193ccにアップしたモデル。ハスクバーナにはない仕様で、軽さとパワーのバランスが魅力だ。
新生ハスクバーナの4ストロークエンデューロ系では最小排気量。KTMの250EXC-Fがベースで、フラットなトルク特性はTE125同様に幅広いレベルのライダーに向く。
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