【モトクロス】という遊び

【モトクロス】という遊び

掲載日:2014年02月28日 オフロード遊び    

更新日/2014年02月28日  文/ダートライド編集部  

オフロード走行の
最も基礎が学べる

土のフィールドを人工的に造成した周回コースを走るもの。基本はレースフォーマットで、フルグリッド30人程度が同時にスタートし、決められた時間内での順位を競う。時間は15分~35分などで、トップが規定時間を経過した時点からプラス1周や2周でゴールとなるのが一般的。最後に1番だった人が勝ち、というシンプルなスタイルになる。

 

路面はハードパック(硬質)からサンド(砂)質まで幅が広い。モトクロスと言うとジャンプがあると思われがちだが、ホビーという側面で見れば必須ではなく、また設定のない河川敷のコースもある。このジャンプが飛べれば確かに面白いが、レースでもない限り飛べなくても問題はない。

 

レースに出ようと思わなければ、慣れさえすれば誰でも楽しめる。逆に、レースとなると周りはモトクロスレーサーだし、横一線スタートと独特なので、ハードルは高い。草レースではトレールバイクのクラスも設けられるが、慣れや練習は必要。また、モトクロスはスタートからゴールまでの間、基本的には足を着かないので、マシンの足着き性のよさ悪さはあまり関係ない。コース上で転倒しても、左脇に寄せればコースの縁で足が着くので、これで再始動すればよい。

 

全国に公式・常設コースがあり、オフロードバイクを使った遊び方としては、実はそれほど難易度は高くはない。難しく捉えがちなのは、タイムを競ったり、レース思考になるからであって、造成されたオフロードコースをゆっくり走る、というレベルなら敷居は低い。トレール車で走る場合、最低限必要になるのは、自分の身を護る装備と保安部品を外すこと、それに灯火類のテーピング処理。サイドスタンドにエンジンストップの機能がある場合、これのキャンセル作業も必要になる。

 

また、トレール車で自走してそのままコース遊びと考えると、あっと言う間にガス欠が考えられる。レンタルバイクを揃えているコースはガソリンも現地にあるので、交渉次第で分けてもらえる可能性もある(もちろん有料/要事前確認)。心配な場合は、少量でよいので携行缶の用意を。タイヤは、トレールタイヤでも走り方に気をつければ大丈夫。空気圧は1.5から0.9程度に落とすのが基本だが、ビードストッパーがないとダメなので、未装着車は事前にお店で取り付けてもらう必要がある。アスファルトでの制動力を犠牲にしてもよければ、公道走行可能な(FIM認可)のエンデューロタイヤに履き替える手もある。

 

モトクロスは慣れてくれば痛快だし、またオフロード走行の基本動作が学べるので、遊び方としてはお薦め。スピード狂にも良いだろう。制限速度はもちろんない。しかし、速度とリスクが比例することをお忘れなく。

【必要になるもの】

安全基準をクリアしたヘルメット、ゴーグル、しっかりとしたグローブ、スネまでガードするオフロードブーツ、膝ガード(気にする人は肘のガードも)、汚れたり転んでもよい衣類。小型の空気入れ。酷い転倒をするとレバー類が折れることがあるので、スペアのレバー(左右)、交換用の工具など。

 

【トレール車に必要な作業】

ミラー、ナンバープレートなど、保安部品の取り外し、灯火類ははずすか、ビニールテープなどでレンズが割れても飛散しないようテーピング。ビードストッパーの装着と、タイヤの減圧。サイドスタンドにエンジンストップ機構がある場合、それのキャンセル。ハンドガードや可倒式のレバーを装備しておくと、転倒時のトラブルは減る。ステップとブレーキペダル、シフトペダルも転倒で簡単に曲がるので、部品の準備や、転倒に強い部品への交換を。

 

【注意すること】

基本的にはレース志向の人がコース上を走っているので、コースで転倒したらまず身の安全を確保すること(コース脇に速やかに寄る、など)。特にジャンプの着地、コーナーの先は見通しが利かないので、必要以上に警戒が必要。絶対に、一旦マシンから離れて周囲の状況を確認する。
また、周りに速いライダーがいるからといって、無理にスピードを上げない。誰しも初めは初心者。自分のペースを守って楽しむこと。

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