パンク修理編 その1

掲載日:2008年11月28日 部位別メンテナンスブレーキ&ホイール    

メンテナンス講座

パンク修理は「足付け」が肝心
確実な地ならしで接着力アップ

パンク修理のパッチ貼り作業は決して難しいものではないが、作業の際にはいくつかの注意が必要だ。1つ目は「地ならし」。ペイントを実施する際の足付け作業と同様に、接着剤を塗布する前にチューブの表面には足付けを行う。使用したキットにはサンドペーパーが入っていたので、今回はそれを利用した。チューブには線状のバリが出ているため、補修箇所がバリ周辺の場合は、このバリをサンドペーパーで徹底的に取り除いて接着面をフラットにする。この凸バリを削り取らないでパッチを接着することで接着不良を起こしてしまうことがあるからだ。バリを削り取る際には、バリが先端に来るようチューブを折り曲げ、サンドペーパーで削り取ると作業効率が良い。接着後の注意点は、エア漏れが一箇所のみだったかどうか再度確認し、確認後は濡れたチューブをウエスでしっかりと拭き取ること。チューブを濡れたまま組み込んでしまうと、それがリム内側のサビの原因となってしまうのだ。また、ホイールに復元する際には、タイヤレバーでチューブを引っ掛けることや、タイヤに刺さったクギなどの抜き忘れに注意しよう。チューブを抜き取ったタイヤの内側を素手で拭うようにすることで異物を発見できる。

作業手順を見てみよう!

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パンク穴を確認したら、サンドペーパー(今回は80番を使用)で患部周辺のチューブの足付けを行う。バリは徹底して取り除こう。

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パッチの面積よりもひと回りほど大きく接着剤を塗布する。接着剤は厚塗りし過ぎないように注意し、完全に乾くまで待つ。

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今回は小型の楕円パッチを利用した。透明ビニール部分を指先でつまみ、アルミシートをはがす。接着部分には触れないこと。

 

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患部にパッチを接着したら、平らな部分にチューブを置き(木角材が良い)、パッチ表面をプラスチックハンマーで軽く叩く。

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ある程度叩いたら、透明の保護ビニールを捲り取る。この際にパッチが一緒にはがれないように要注意。慎重に作業を進めよう。

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チューブにエアを入れて洗面器に水を張り、補修部分からエア漏れしていないかを確認する。確認後はウエスで水分を拭き取る。

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