掲載日:2009年02月23日 日常メンテナンス
ヒトもバイクも寝起きはダルい。しばらく保管していたバイクに、ライダーの気まぐれでいきなり全力疾走は良くないに決まっている。そろそろ走り出したい! と思ったら、最低限これだけはやっておきたい、初歩的なメンテナンス・ポイントをご紹介。最初は軽~く走りながら、愛車をベストコンディションにしましょう。
ライダーの操作はバイクに指示を出しているわけで、その伝達が正しく行われないとバイク自体の動きもおかしくなる。レバーやペダル、ワイヤーやチェーンをグリスアップするだけでスムーズさが違う。それにステアリングの動きに異常が無いかもチェックしてあげよう。
スロットルをひねるとエンジン回転が上がるが、戻してもスムーズに回転が下がらないときは要注意。スロットルケーブルの取り回しや、ケーブル自体のコンディションに問題がある可能性大。また、貫通タイプじゃないグリップは、スロットルボディが奥まで入りすぎて、グリップ内でバーエンドを押し付けている、なんてこともある。
最近のスプレーグリスは浸透性や潤滑性が非常に良くなっているから、たとえばレバー周辺の潤滑も分解せずに、要所に吹くだけで十分に潤滑できたりする。あまり派手に吹き付けて、レバーやペダルがヌルヌルにならないよう注意。接触部はしっかり脱脂すること!
ワイヤーインジェクターは、ケーブルへの潤滑剤注油のために作られたバイクメンテの専用工具。価格は700円前後。こいつを使えば面倒なワイヤーの注油作業が簡単にできる。使い方にコツがいるけど一回使えばすぐ慣れる。ありがたや。ついでにタイコも掃除しよう。
チェンジペダルの動きで、実はエンジンオイルのコンディションもなんとなく感じ取れる。ペダルの動きが硬くなったり、ニュートラルに入りづらくなってきたらギアがスムーズに動いていない証拠。オイルが劣化した合図だ。オイル交換をいつしたのかチェックしよう。
チェーンに注したオイルは遠心力で外側に飛ばされるから、内側から注油するのがキホン。中央のローラー部分に注油するのが基本だが、Oリングが入っているプレート部分にも注油しておきたい。同時に遊びのチェックも、忘れちゃいけない重要ポイント!
ステアリングの自然な動きはバイク操作の要。フロントホイールを宙に浮かせた状態で、ホイール自体を手で左右に動かしてみよう。途中でひっかかるようでは×。まずはケーブルの取り回しやベアリングの状況を確認しよう。
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