掲載日:2025年12月08日 購入基礎知識 › バイク購入基礎知識
取材・文/小松 男


11月度のグーバイク買取ランキングを制したのは、やはりこのモデル――PCX。9月=1位、10月=2位、そして11月に再び1位と、安定度はまさに買取界の“独走型”。PCXの魅力は、何と言っても125ccスクーターの万能性。燃費・維持費・取り回し・デザイン性など、ユーザーが求めるすべてが“ちょうどいい”のです。
さらに今年のモデルチェンジで旧型から新型へ乗り換える層が増えたことで、買取台数・流通量がともに活発化しています。”中古市場に流れる+新車が納車される”それはつまり、この世に存在する絶対台数が増えているということにもつながっているのです。
冬前の乗り換え需要も相まって、王者PCXの強さはしばらく続きそうな雰囲気。売るにも買うにも「迷ったらPCX」というイメージは、やはり揺るぎません!

11月の第2位は、可愛い見た目で唯一無二の存在感を放つジョルノです! ジョルノはここ半年ほど、7月=3位、10月=3位、11月=2位と、確実にランク上昇を見せています。原付一種(50cc)規格はカテゴリー変更が行われ、出力などを抑えた125ccエンジンモデルなどに移行が進められていること。そのことがニュースとして取り上げられたことなども一般ユーザーの関心を引き寄せ、結果として“いまのうちに買う・売る”層の動きが続いている状態となっています。
その中で、デザイン・軽さ・取り回しやすさに定評のあるジョルノは、ダントツの安定した需要を誇ります。特に11月は、冬前の買い替え・通勤需要の増加・下取り市場の活性化などが重なり、レトロスクーター勢がグッと伸びた印象。ジョルノの“日常性の高さ”が見事に結果へ反映された月となりました!

3位にランクインしたのは、日本のバイク史に名を刻む永遠の名車・SR400でした。今年は7月に1位へ浮上し、その後はランク外→再浮上という波が見られましたが、11月に再び存在感を見せつける結果に。
SR400は生産終了から時間が経つほどに、「やっぱり欲しい」、「一度は所有してみたい」という声が高まりやすいモデルです。そしてこの季節、クラシック系モデルが伸びる傾向があり、「秋ツーリング後の買い替え」「冬前の整備タイミング」などをきっかけに手放されることも増えるため、買取市場では動きが活発になります。
普通自動二輪免許で乗れる最大排気量の400ccの単気筒、そして“キックスターター”という唯一無二の個性は、趣味性の高い層に刺さり続けており、年式問わず需要が衰えないのがSR400の強さ。名車はやはり名車――そんなことを改めて感じさせる11月の結果となりました!

今月の注目ポイントのひとつが、Z900RSの4位ランクインです。ここ最近はランク入りが少なかったビッグネイキッド勢ですが、11月は明らかに“動く月”となりました。Z900RSといえば、登場以来ずっと高い人気を誇るプレミアムネイキッドの代表格。中古相場も長らく高止まりしており、買取市場でも“入ればすぐ売れる”存在。
11月に入ってランクアップしたのは、10月30日~11月9日の期間、東京ビッグサイトにて開催されたジャパンモビリティショー2025において、電子スロットル、クイックシフター、6軸IMUなどを搭載した新型が発表されたということも、背景にあることが推測できます。
新型Z900RSの発売は2026年2月が予定されていますが、すでに買い替え需要が始まっており今月のランキングに反映されていることも考えられます。買取ランキングに登場したのは新型の登場によって“市場が動いている”のだと言えるでしょう!

10月に1位を獲得したGB350が、今回は5位にランクイン! 順位だけ見ると下がったように見えますが、「GB350はここ半年ずっと“上位常連”」と言えるほど安定した動きなのです。空冷単気筒らしい鼓動感、クラシックなルックス、扱いやすいサイズ感は季節を問わず人気で、買取市場でも常に動いているモデルです。
11月はPCXやジョルノといったスクーター勢が強かったため順位が押し下げられただけで、GB350自身の人気が落ちたわけではありません。むしろ、冬用装備でクラシックを楽しみたい層や、年末前に大型へ乗り換える層などを背景に、中古流通は活発なまま。
それに、今月は3位にSR400が姿を見せており、本当にこの季節はクラシック系の動きが活発なのだと再認識させられる結果と言えます。いつでも“売りたい、欲しいと思った時に良い結果が出る”代表モデルとして、今月も存在感を見せました。








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