掲載日:2024年12月16日 購入基礎知識 › バイク購入基礎知識
取材・文/小松 男
11月のグーバイク買取ランキングではヤマハ・ビーノがトップとなりました。ビーノは愛くるしいレトロスタイルが特徴の原付スクーターで、初代モデルのデビューは1997年のこと。当時人気だった女性デュオ、PUFFYが乗るCMを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
最近では”ゆるキャン”に登場していたことや出川哲朗さんの人気番組”充電させてもらえませんか?”でEVビーノがメインに使用されているので、ライダーのみならず幅広い層に知られているモデルです。
ここ数か月間の買取マーケットの動向を見てみると、原付1種区分がこれまでの50ccエンジンモデルから、今後は125ccエンジンを搭載した車両へと切り替わるというもの、50ccエンジンを搭載した原付モデルにかなりの動きがある理由であることが分かります。
つい先日スーパーカブ50のファイナルエディションが発表されたことも話題になっていたので、来月あたりはランキングに入ってくるかもしれませんね。
LMW(リーニング・マルチ・ホイール)と呼ばれるフロントに2輪のタイヤを用いた足まわりを採用するスリーホイーラー、ヤマハ・トリシティが2位にランキング。3輪でありながら2輪モーターサイクルと同様に車体を傾けることで曲がるLMWは、高いコーナーリング性能と安定感を併せ持つ唯一無二の存在だと言えます。
ホンダのジャイロやキャノピーもスリーホイーラーではありますが、リア2輪であることやスイング機構が異なるので、それらともまた別物です。安全性の高さや燃費の良いエンジンなどに定評があり、警察車両として使用されているだけでなくデリバリーなどのビジネスシーンでも活躍しています。
トリシティは125ccモデルだけでなく155cc、300ccとシリーズでラインアップされているので、これから乗ってみようと考えている方は、排気量によるパフォーマンスの違いなどもチェックしてみると良いと思いますよ!
ド定番シティコミューターとしてワールドワイドな人気を誇るホンダ・PCXは、グーバイク買取ランキングの常連モデルです! 5、6月度では2位、10月度ではついに1位の座に輝いたのですが、今月は3位にランキングされることとなりました。
ただこれは悲しむようなことではなく、むしろ相変わらず激しく売買が行われている人気モデルなのだな! と喜ぶところです。新車中古どちらのマーケットに置いても注目されており、実際に成約率が高いことの裏付けとなっていますし、PCXそのものの性能や魅力を十分に表していることに繋がっています。
そう考えると世の中に数多く存在するシティコミューターを欲しいと思い、どれにすればよいか迷ってしまったらPCXを選べば間違いない、ということなのです。
グーバイク買取ランキング11月度ではスズキ・レッツ4が4位にランクイン。レッツ4は現在もレッツと車名を変えて販売されている長い歴史を持つ原付一種スクーターです。出自を遡ると90年代に2ストロークエンジンを搭載した初代レッツが登場し、その後2ストモデルの縮小を進める段階で、4ストロークエンジンを搭載したモデルとして2004年に登場したのがレッツ4でした(レッツ2という2スト版も併売時期があります)。
レッツ2が廃版となってからもレッツ4という車名は使われ続けていましたが2015年に登場したレッツGから末尾の「4」が消えて現在に至ります。ボトムエンドモデルでありながらも堅牢な作りで根強い人気がある上、他の50cc原付一種モデルと同様に、今後マーケットの需要が高まることを見据えたバイヤーが動いていることが考えられます。50ccモデルは買うのも売るのも今がチャンスかも!?
今年フルモデルチェンジが行われ、さらにSPグレードや新たなオートマチックトランスミッション機構を取り入れたY-AMTが追加されるなど、シーズンを通して話題が尽きなかったヤマハ・MT-09が5位にランクイン。9月のグーバイク買取ランキングでは2位で、10月は5位圏外でしたので首位集団に返り咲いたのです!
つい先日も新型MT-09に触れる機会があったのですが、まあ良くできていること。ただ初代モデルの持ち味だった荒々しさは薄まってきている印象なので、パンチがあるモデルを欲しているのであれば旧型から探しても良いかもしれません。
ただガンガンに激しい使い方をされた個体も見たことがあるので、もし中古車両の中から探すのであれば、車両の状態をチェックすることをお薦めします。一方で既存オーナーさんで乗り換えを考えている方は新型に代替わりして注目されている今が売り時かもしれませんね!
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