掲載日:2024年11月27日 購入基礎知識 › バイク購入基礎知識
取材・文/小松 男
10月のグーバイク買取ランキングにおいて首位の座に躍り出たのは、世界的に人気の高いスタイリッシュ・シティコミューター、ホンダ・PCXでした。PCXは5、6月度の買取ランキングで2位となってから久しぶりの登場です。
初代PCXが発売されたのは2010年のこと。ビッグスクーターよりもちょっとコンパクトで、それまでの125クラススクーターと比べると高級感のある新たなスタイルとして瞬く間に大ヒットしたことを今でもよく覚えています。
通勤通学に便利に使える上、タンデム走行も余裕でこなすしっかり感も併せ持っており、さらには高燃費でローランニングコスト。これは一家に一台あればとても便利です。
グーバイクでも500台超がコンスタントに掲載されていることからもかなりの台数が流通していることが分かりますし、2025年モデルでは新たな外装や大型カラーディスプレイの採用など大幅なモデルチェンジを受けるため中古も含めたマーケットにはさらなる動きがありそうですね。
9月度のグーバイク買取ランキングにおいてヤマハ・XV250ビラーゴが1位となった際に”ビラーゴの対抗馬となるのは実質的な後継モデルにあたるドラッグスター250くらいか”と書き綴っていたことを覚えていらっしゃいますでしょうか。驚くことにそれが翌10月には本当のことになったのです!
ドラッグスター250は首位とはなりませんでしたが、それでも2位にランクイン。XV250ビラーゴと比べると割と新しいドラッグスター250はまだまだ現役で使われている個体も多くグーバイクでの掲載台数は250台前後です。
特に最近ではフリスコスタイルなどにカスタムされた車両の人気も高いようです。250クラスは車検制度が無く手を加える幅の自由度が高いので、ノーマルで乗ってもカスタムベースとしても良さそうですね。
兄貴分にあたるドラッグスター400は大ヒットしたモデルで、さらに流通量も多く走りもしっかりしているので、ドラッグスター250の購入を考えている方はそちらも合わせて検討しても良いと思いますよ!
グーバイク買取ランキング10月度において3位にランキングしたカワサキ・Ninja250は、2000年代中盤に巻き起こったニーゴーフルカウルスポーツブーム再燃の火付け役となったモデルです(初期型の正式名称はNinja250R)。90年代後半にはヤマハ・TWやホンダ・FTRなどストリートバイクブーム、2000年代に入るとビッグスクーターブームと続き、そのような中、影を潜めていた250クラスのフルカウルスポーツモデルを一気に最前線に押し出しました。
爆発的なヒットモデルとなったこともあり、現在も潤沢な流通台数となっており、グーバイクに置いても常時500台以上が掲載されています。スポーツモデルは特に最新モデルが最良と考えられている傾向となっていることもあり、割と高年式であっても旧モデルとなると手を出しやすい価格の個体もあります。
購入を考えている方は走行距離や整備履歴をはじめとしたコンディションをチェック、売却を考えているのであれば、買い叩かれないためにも相場を確認し、車両状態に準ずる対価の面もちゃんと見定めた方が良いかもしれませんね。
ホンダのフラッグシップスーパーバイク、CBR1000RRが4位にランクイン。WSBK(スーパーバイク世界選手権)ホモロゲーションモデルとして知られるこのモデルは、勝つためのマシンとして開発されていることもあり、その走りは強烈! ではありますが、そもそも昨今のレースモデルは乗りやすいことが速く走るための大きな要素とも考えられているのでストリートでも意外なほど扱いやすいと感じられます(ライディングポジションはタイトでハンドルの切れ角も少ないですが……)。
CBR1000RRは2004年から2019年まで製造販売が行われ、2、3年毎にモデルチェンジが行われました。2020年から車名にRがひとつ増えたCBR1000RR-Rが登場していますが、旧モデルであってもまだまだ質の高いスポーツライディングを楽しめることから根強い人気があります。
グーバイクで掲載されているCBR1000RRを見ると、走行距離が多めの個体もあるようなので、購入を検討している方は車両の整備履歴や使用状況などもチェックすることをお薦めします!
普通自動二輪免許の教習車としても長年活躍してきたホンダ・CB400 SuperFour VTEC Revoが5位となりました。初めて触れたバイクがこのモデルだったという方も少なくないことだと思います。オーソドックスでありながらも飽きることの無いスタイリング、従順かつ過不足無いパフォーマンスは、老若男女問わず幅広い層に親しまれ、初めてのバイクとして、逆に終のモデルとしてもお薦めすることができる一台です。
残念ながら2022年に生産が終了していますが、今秋次期モデルの予想スクープが巷でウワサされるようになり、もしかすると今回のランキングもそのことが原因のひとつになっているのかもしれません。
通勤通学、キャンプやロングツーリング、デートバイク、サーキット走行などなど、幸せなバイクライフを楽しめる一台ですし、二気筒エンジン搭載モデルが増殖した一方で減りつつある四気筒エンジンモデルですので一度所有してみるのも良いかもしれませんね。
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