掲載日:2024年07月04日 購入基礎知識 › バイク購入基礎知識
取材・文/小松 男
アメリカンタイプのクルーザーを総じて指すカテゴリー「アメリカン」は、その多くのモデルにおいてシート高が低く抑えられていることもあり、ビギナーや女性ライダーからも熱い視線を受けています。中でも普通自動二輪免許区分のモデルは新旧入り混じって人気があるのが特徴的。
5月度の成約台数ランキングを見ると11か月連続でレブル250がディフェンディングチャンピオンとなっており、圧倒的人気を誇るものとなっています。私自身試乗テストを行ったことがあるのですが、とても乗りやすく誰でも楽しめるモデルなのでその人気も理解できます。
ただ注目したいのは2、3位にドラッグスター400と250がランクインしていること。すでに販売終了してから8年近くが経過しているにも関わらず根強い人気がある理由は、クラシカルなスタイリングにあると言えます。
オフロードバイクはシートの高さが気になる方がいるかもしれませんが、細身で軽量な車体、段差なども乗り越えられる長いサスペンションストローク、高いアイポイントによる広い視界などから、市街地走行でも多大なメリットがあります。
ランキングを見てみると、一位のセロー250 人気がダントツで、もはや敵無し状態。自然を相手に突き進んでいけそうなタフギア感と、オフロードモデルにしてはコンパクトであり老若男女問わず扱いやすいキャラクターとなっていることなどが人気のヒミツとなっているようです。
セロー250は絶版モデルとなって久しいですが、復活を希望する声も多くあり、近々形を変えて登場するという噂もありますよ!
軽二輪スクータークラスではPCXが圧勝です! そもそも長く販売されている上に、排気量も125と150/160も合算されているので他のモデルと比べて流通台数量が多いせいとも考えられるのですが、二位のAXIS Zを寄せ付けない人気です。PCXのガチライバルとも言えるNMAXは三位と健闘していますね。
なお250ccクラスのスクーターは五位までにもランクインしてないのはビッグスクーターブームを見てきた者にとってショッキングな結果。現在のトレンドは150~200ccクラスとなっていることがわかりますね。
ファッション的要素も強いモデルが中心となっているストリートカテゴリーではヤマハの名機SR400がトップランカー。キックスタートや鼓動感溢れるシングルエンジンは、現行販売モデルには無いノスタルジックな世界を楽しめる一台です。カスタムパーツも豊富であり、自分のライフスタイルに合った使い方ができるのも人気の秘訣となっています。
二位三位を見てみると、CT125ハンターカブとダックス125というホンダの原付二種モデルがランクイン。これらは驚くほど燃費が良いことや税金や保険など維持費を抑えられるのも大きなメリットがありますね。
ヤング層を中心に高い人気を誇るフルカウルスポーツモデル。市場に出回っている台数の多さと、スポーツモデルに憧れを持ち普通自動二輪免許を所得し最初に買うというライダーなどもいることから、車検が不要な分維持費を抑えられる排気量250ccのモデルがメイン。
その中でもYZF-R25は六カ月連続の首位で人気の高さを誇るものとなっているのですが、成約台数を見てみると、どれも近いものとなっています。四位はNinja250が、五位にはGSX250Rが上位の牙城を崩そうと狙っていますよ!
【グーバイク】でホンダ:レブル250Sエディションを探す >>
成約台数リストを手に入れた時に、あれっ!? と思ったのです。そう、アメリカンカテゴリーでトップだったレブル250のアナザーバージョンである、レブル250Sエディションがツアラーカテゴリーのチャンピオンなのです。皆さんは気づきましたか?
ツアラー=ツーリングモデルなので、考え方によってはかなり多くのモデルが当てはまってしまうのですが、それにしてもレブル250Sエディションに続いてVストローム250、さらにその後ろをニンジャ1000が追いかけるというのは、まさしく異種格闘技的なカテゴリー。今後の動向が気になりますね!
【グーバイク】でホンダ:CB400スーパーフォアVTEC Revoを探す >>
ネイキッドカテゴリーもかなり車種層の幅が広いのですが、モンキー125はクラシックなニューカラーが出たところですし、ジャパニーズスタンダードであり普通自動二輪免許ライダーの定番とも言えるCB400SFが二位なのも納得。Z900RSは新車、中古車問わず高い人気です。
そう考えると上位三車は妥当なモデルなのかなと思えます。四位にはGB350が控えているのですが、数年前のブームを考えるとやや落ち着いた感があります。
スクーターではない50~125ccクラスのミニバイクカテゴリーでは世界で最も売れたバイクとしても知られているスーパーカブ50が首位をゲット! 二位クロスカブ110、四位スーパーカブ110、五位にはリトルカブと揃っており、カブシリーズの強さが伝わってきます。
その中において三位にグロムがいるのは大健闘と言えるのではないでしょうか。ミニバイククラスは日常の移動ツールとしての便利さと、カスタムなどホビー的な楽しみ方ができるのも魅力ですね。
原付一種免許は普通自動車免許を取得すると付帯してくることから長い間人気のあるカテゴリーです。特にスクータータイプは簡単なオートマチック操作で走ることができることもあり学生や主婦、年配者などからの重要も多いのです。
一位のビーノ、二位JOGとヤマハ勢がワンツーフィニッシュ。ちなみに三位のホンダ・ジョルノはビーノと共通の中身(現行モデルでの話です)。スタイリングはどちらもクラシックスクータータイプなので、ファッション感覚で乗れることが受けているのかもしれません。
ちなみに国内メーカーの50ccモデルは生産されなくなることが発表されていますので、もしかすると今後再注目されるかも?
【グーバイク】でハーレーダビッドソン:XL1200Xフォーティエイトを探す >>
【グーバイク】でハーレーダビッドソン:XL883Nアイアンを探す >>
【グーバイク】でハーレーダビッドソン:FLSTCヘリテイジソフテイルクラシックを探す >>
昔に比べると輸入車の敷居というのは低くなったかのように思えますが、それでもやはり世界に誇る4メーカーを有する日本では流通数が少ないのは事実です。
そのような中、やはり輸入車というカテゴリーに収まらず“憧れのバイク”として長年定番となってきたハーレーダビッドソンのモデル陣は圧倒的に支持を受ける存在となっています。上位2モデルはいわゆる空冷スポーツスターといわれるタイプで、スリムでスポーティなスタイリングであることや、ハーレーダビッドソンの中では軽量コンパクトで扱いやすいので、特に高い人気があります。
ただカテゴリー別での成約総数を見ると、トップのXL1200Xフォーティエイト以下のモデルの裾は、かなり広いと言えるでしょう。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!