掲載日:2013年08月01日 原付漫遊記 › しゃりいちゃんの自由研究
記事提供/あさひ輪業
しゃりいちゃんの自由研究、前回から引き続きエンジン分解編です。分解工程もいよいよ佳境に入り、大きな力を得るために欠かせない細やかなパーツたちも登場します。第1回や第2回でイラストで説明していたエンジンパーツの実物写真も要チェック。また、しゃりいちゃんのお父さん、あさひ輪業・松井店長のコラムは、これからメンテナンスを始めたい人は必見ですよ!
今回の作業で、娘は当初、世界的な工具メーカーとして知られる スナップオンツール とノーブランド工具を織り交ぜて使っていましたが、不思議なことに、次第にスナップオンを使う頻度が高くなっていきました。私が『スナップオンを使いなさい』と勧めたわけではありませんし、子供ですから、工具の甲乙をブランド名で選んでいるとも思えません。そこで、娘の手元を観察していると、ノーブランド工具を、一旦ボルトにかけて力を入れてみた後に、スナップオンに変えて作業を再開したり、ソケットの差し替えや、早回しが頻繁なラチェットハンドルは、スナップオンを選んだりしているようです。
つまり、トルクをかけやすいかとか、作業が円滑にできるかという基準で、同じ役割の工具でも、無意識に使いやすいほうを選択しているようです。よく『初心者に、良い工具は無駄』という人もいますが、技が拙いからこそ、クオリティーの高い工具を使うことで、工具や対象物の破損や作業者の怪我の防止にもなると思います。逆に『腕さえあれば、安物の工具でも十分』という人もいますが、私の場合、娘同様に自分の拙い技をスナップオンでフォローしながら作業に望んでいます。
一般的に『ブランド工具=良い工具』『安価な工具=悪い工具』という基準で見られがちですが、工具選びには、もっと基本的で純粋な理由があるのだということを、大人は忘れてしまっているのかもしれません。
(文・あさひ輪業/松井知敬)
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