掲載日:2013年07月19日 原付漫遊記 › しゃりいちゃんの自由研究
記事提供/あさひ輪業
シャリーをはじめミニモトカスタムなどを手掛ける「あさひ輪業」の看板娘「しゃりいちゃん」の自由研究。いよいよエンジンの分解が始まります。扱うエンジンは、ホンダの小型汎用エンジンGX31。今回は、燃料タンクやキャブレターなどを外し、シリンダーヘッドカバーを外すまでの流れを見てみましょう。
4ストエンジンでは、同弁装置、ピストン、シリンダー、コンロッド、クランクシャフト等の、エンジン内の構成部品に不具合が生じた場合、分解を伴う修理が必要となります。しかし、定期点検に伴う各部の調整や、オイルや点火プラグなどの消耗品の定期的な交換などを怠らなければ、エンジンが重大な故障を発生することは、ほぼ無いと考えてよいと思います。もっとも、乱暴な操作や、操作ミスをすれば、当然、人為的な原因で破損することはあり得ますので、その点における注意は必要です。
さて、中・大排気量車のユーザーと比較して、原付ユーザーに多いのは「原付には車検がないし、構造も簡単だし、壊れてから修理すれば十分でしょう」という安易な考えです。しかしこれは、非常に危険な考えなのです。車格に関わらず、路上を走行するバイクは、自分や周囲の人の命に関わるトラブルを発生させる可能性があるからです。また、車検が無いからこそトラブルを未然に防ぐ点検整備が大切です。
もしも、故障をして、ショップに修理依頼をした際「エンジンの分解が必要ですね」といわれたならば、その原因のほとんどが、バイクそのものではなく、使い手側の操作が悪かったか、メンテナンスが行き届いていなかったからだと考えましょう。
(文・あさひ輪業/松井知敬)
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!