ホンダ スーパーカブ50(2012)
ホンダ スーパーカブ50(2012)

ホンダ スーパーカブ50(2012) – オドロキの低価格化を実現したホンダの「原点」

掲載日:2012年07月10日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/河合宏介

ホンダ スーパーカブ50(2012)の特徴

ホンダ スーパーカブ50(2012)の画像

基本装備はより使いやすく
保安部品はより安全に

スーパーカブ50(2012)のデザイン変更は、単なるデザインの変更だけではなく、基本的な機能を進化させている点に注目すべきだろう。まず、ヘッドライトには、現代のバイクの定番でもあるマルチリフレクターとハロゲンバルブが採用され、夜間走行に不満を感じることはなくなった。さらにウインカーやテールランプも大型化されたため、交通量の多い通りで見落とされがちな原付でも、安心して走行できると感じた。メーター周りやスイッチ類も分かりやすく操作しやすい形状なのだが、ひとつだけ気になった点がある。それはウインカーボタンとホーンボタンの位置だ。スーパーカブ110(2012)のインプレ でも記載したように、ウインカーとホーンのボタンの位置関係が一般的なボタンとは逆なため、慣れないうちはウインカーをキャンセルしようとしてホーンを押してしまうのだ。そうした事情もあって、図らずもホーンのテストを何度も繰り返したわけだが、そのホーンの音量は大きくて音質も太く、周囲のドライバー全員が振り向くほどだった。実際にホーンが必要な状況を想像すると頼もしい性能だ。

ホンダ スーパーカブ50(2012)の画像

フロントブレーキレバーは真ん中あたりで適度な曲線を描いており、パワーレバーのようなテコの原理で、小さな力で充分にブレーキを効かせることができる。リアブレーキペダルの面積は大きく、外側へ張り出しているので、踏み間違えが少ない。このブレーキは、レバーを握って(もしくは踏み込んで)ゆくと、利き始めのポイントが良く分かる。さらに握っていくと、しっとりジワリとブレーキが利き始める。カクンと急に利く戦闘的なブレーキではなく、気持ちのよいブレーキフィーリングだと思う。新しい角断面パイプフレームの剛性の高さもあって、ブレーキング時も実に安定している。なお、フロントのテレスコピックフォークの動きは素直だが、単なるスプリングの感じは否めない。

ホンダ スーパーカブ50(2012)の画像

燃料タンクの容量は、旧タイプより0.9リットル増やして4.3リットルに増量された。なお、今までシート下にあった燃料計はメーターパネルに移設された。このメーターパネルにはニュートラルランプはあるが、欲を言えば他のギアも表示してほしかった。ぜひ次の機種に期待したい。

ホンダ スーパーカブ50(2012)の試乗インプレッションは次ページにて

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