いろいろあるバイクのカテゴリの中でも、ミニバイクはちょっと特別。原付スクーターのように利便性一辺倒ではなく、小さなボディの中には乗る楽しみやカスタムする楽しみが詰め込まれています。例えば、ミニバイクの中でも人気のあるエイプなどでは、大人が乗っても窮屈でない車体をもっており、操作も本格的なスポーツバイクと同様。それでいて、税金や保険などの維持費も安く、原付免許があれば手軽にバイクライフを始めることができるのです。また、消耗品をはじめとした純正パーツだけでなく、自分好みに愛車を変えるカスタムパーツも、大排気量クラスのバイクにくらべてリーズナブル。取り付けが簡単なものも多く、大きなプラモデル感覚でカスタムを楽しめるのも人気の秘密です。小さなコストと手間で思い切りバイクを楽しめる、ミニバイクライフをはじめてみませんか?
維持費が安い
維持費の安さはミニバイクの美点。50ccモデルだと年間の軽自動車税が1000円、自賠責保険は6,960円と格安。任意保険も乗用車のファミリーバイク特約を使用できるため、こちらも格安です。また、燃費についてもリッター30km以上走るものが多数あります。
小さくて便利!
小さくて小回りの効くミニバイクの機動性は抜群。細い路地などでも扱いやすいのが特徴です。また、家での収納場所も省スペース。駅前の自転車駐輪場を利用できることも多く、使い勝手は抜群と言えます。日常の足として大活躍するのがミニバイクなのです。
原付免許で乗れる
ミニバイクに必要な原付免許は、ペーパーテストだけで取得が可能で、かかる費用も1万円以下となるため、気軽に免許を取得することができます。また、普通自動車免許を持っている場合は免許をあらためて取得する必要がありません。
カスタムパーツがいっぱい!
ミニバイクの中でも特に人気の高いエイプやモンキーなどは、カスタムパーツが多数発売されています。特にモンキーは、カスタムパーツだけで1台丸ごとつくれてしまうほど。比較的価格がリーズナブルなものも多く、カスタマイズの楽しみを満喫できます。
2001年に発売されたエイプ50は、バイクの楽しさの一つである「操る楽しさ」を重視したモデルです。本格的なスポーツバイク同様の5速リターン 式ミッションを備え、高回転域までスムーズに回る50cc空冷単気筒エンジンを搭載。また、エイプは排気ガス規制の強化にあわせ2007年からインジェクションを採用しています。足回りもフロントに正立テレスコピックフォーク、リアにプロリンクサスペンションを採用し、スポーティで乗り心地のよい走りを実 現。今回紹介するエイプ50 TYPE-Dでは前後ディスクブレーキがおごられ、さらに乗る楽しみが増しているのが特徴です。
さて、走行でのインプレッションですが、空冷単気筒エンジンがスロットル操作にあわせて小気味良く回転をあげていくため、原付モデルながらとてもスポーティなフィーリングを楽しめます。5速リターンのマニュアルミッションを操作しながら街を流せば、「やはりバイクの面白さは排気量で決まらないんだなぁ」と、改めて感じるほど。ボディサイズも適度な大きさで、コンパクトながら身長170cm前後でも窮屈にならないポジションを確保しているため、長い時間走行していても苦になりません。ミニバイクのスタンダードモデルとして、誰もが楽しめるパフォーマンスを実現しています。
そして、エイプをチェックすると分かるのですが、カスタムのベースマシンとしての素質の高さが垣間見えるのもポイント。取り外しのしやすいシートをはじめとする外装パーツや、交換しやすいハンドルタイプ、シンプルな電装系など、簡単に手が入れられる部分がたくさんあります。実際にカスタムパーツも多数発売されており、現在バイクブロスで取り扱っているものだけでも900点を超える豊富なラインナッ プを誇っています。本格的なスポーツバイクに倣った充実の装備と、バイクいじりを満喫できるカスタムベースとしての魅力を備えたエイプ50。ミニバイクラ イフを始めるのに、最適なバイクと言えるのではないでしょうか。
インジェクション採用のエンジン エイプに搭載される空冷単気筒エンジンは、2007年からインジェクションが採用されています。始動はキックのみとなりますが作動は軽く、非常にかけやすいのが特徴です。 | TYPE-Dはディスクブレーキ採用 標準モデルはドラムブレーキですが、約4万円高のTYPE-Dでは前後ディスクブレーキを採用。購入後にディスクブレーキカスタムをするよりお買い得な価格設定です。 | 乗り心地の良いツートンカラーシート ツートンカラーのシートはクッション性もよく、ちょっとした街乗りで疲れることはありません。取り付けはボルト止めなので、自分好みシートに簡単に変えることもできます。 | スタンダードな電装系パーツ ヘッドライトとウィンカーはいずれもスタンダードなもの。標準モデル、TYPE-Dともにメッキパーツが使用されており、シンプルな車体に映えるアクセントとなっています。 |
国内4メーカーの中でも、ホンダは特にミニバイクに力をいれています。そんなホンダ・ミニの人気モデルをチェックしてみましょう!
「ミニバイクの王様」と言えばモンキー
ミニバイクの代表選手とも言える存在がモンキー。最初のモデルは1968年に発売されている大ベストセラーバイクです。現在は排気ガス規制の影響で生産を終了していますが、ファンからモデル継続を熱望する声が多数出ています。歴史が長いだけに中古車在庫は豊富で、カスタムパーツラインナップもエイプ以上。セカンドバイクとしても人気があります。
ビッグタンクで快適ライディング
モンキーと同タイプのボディに、たくましさを感じるデザインのビッグタンクを装着したのがゴリラです。カタログ燃費は90km/Lとなっており、実走行でもかなりの良さ。9リットルタンクとの組み合わせで、300km以上の無給油走行も可能です。カスタムパーツはモンキーとほぼ共通となっており、モンキー同様バイクをいじる楽しみも満喫できます。
本格装備のミニサイズアメリカン
マグナ50は大ヒットしたVツインマグナをそのまま小さくしたかのようなミニアメリカン。50ccモデルながら堂々としたロー&ロングスタイルを実現し、装備もアルミ3ピースコンポジットホイールやガンファイターシートなど本格的な装備を採用。新車価格は30万円近い高級車でしたが、現在は中古価格がこなれており、入手しやすくなっています
今回のミニバイク特集では、ホンダのミニバイクの代表車種をピックアップしてお届けしました。いずれも中古車の在庫がある程度確保されており、比較的安価に入手することが可能です。これからバイクに乗る方はもちろん、今バイクを持っている方のセカンドバイクとしてミニバイクは最適。大きなバイクには無い気軽さとコストパフォーマンスの良さで、あなたのバイクライフをもっともっと豊かにしてくれるはず。気になるミニバイクを見つけて、あなたもミニバイク生活をはじめてみませんか?