シグナスXやPCXなど、原二スクーターのユーザーに注目されるのが、2012年7月に設立し、3年目を迎えたアディオだ。マフラーやエアクリーナーといった定番のオリジナルパーツをはじめ、ブレーキストッパーやフェンダーレスキットといった小さいけれど効果抜群の実用&ドレスアップパーツ、さらにマシンのフォルムを大きく変えるロンホイキットまで、ひとつひとつのパーツにこだわりが満ちている。今回はそんなアディオのモノ作りを紹介していこう。
原二スクーターの不満を解消する
注目のオリジナルパーツ群
神奈川県愛川町に拠点を置くアディオは、大きな建物にクルマやバイクなど、車種やジャンルを問わず、じつにさまざまな車両で溢れるショップ。ハーレーからビッグスクーター、そして原二スクーターなど、まさにバラエティに富んだマシンが並んでいる。同店代表の玉野さんは言う。
「クルマとバイクに関することであれば、車検に修理、カスタムやパーツ取付など、なんでも任せてください」
実際にクルマとバイクの両方を趣味に持つユーザーは少なくなく、バイクも例えばハーレーと原二スクーターを所有するライダーも多い。そういった顧客がわざわざ店を掛け持ちすることなく、アディオですべて任せられるように、あえて同店では車種を限っていない。
しかし、カスタムに関しては圧倒的に原二スクーターが得意だ。オリジナルパーツも豊富で、下に紹介するロンホイやマフラーといった“大物パーツ”をはじめ、リアブレーキレバーを固定することでパーキングブレーキの役目を果たす「ブレーキストッパー」、シートを開ける際に途中で固定できる「シートストッパー」、リアビューをスマートに見せる「フェンダーレスキット」などの“小物パーツ”も充実。愛車をトータル的にカスタムできるラインナップは多くのライダーの満足を得ている。これらスタイリッシュかつ実用性の高いパーツはスクーターの魅力をさらに高めてくれること間違いナシである。
アディオのカスタムパーツは当然ながらスタイリングの美しさを重視しているのだが、それ以上に気を使っているのが強度や品質。毎日の足として使われることも多い原二スクーターだからこそ、「壊れないということを最重要視しています」と玉野さん。
特にロンホイはオーバークオリティともいえる作り込みが高い評価を得ており、「これまでクレームなどは一切ありません」と胸を張る。また、車種によって長さを変えることで、車体バランスはもちろん、実用性も重視。各マシンが最も美しく、実用域でも問題のない長さを持っている。さらに前述のブレーキストッパーやシートストッパーは多くのユーザーが抱く不満を解消する名品だし、エアクリーナーは容量を多くすることでスタイルと性能の両方をアップ。
そう、それぞれの製品がきちんと哲学を持って開発されているからこそ、アディオのパーツはすべてが存在感に満ちているのである。
スクーターのボディにフィットする
エキパイ形状に特徴あり!
アディオオリジナルエキゾースト「BB-SHOOTマフラー」は街乗りをメインに考え、中低速重視の設定。通勤など、毎日の足として不満なく乗れるようなセッティングとなっている。また、音は静かすぎず、気持ち大きめで音質を重視。「マフラーを変えたという満足を得られるようなサウンドとパフォーマンスになっています」とのこと。そして注目すべきが、そのルックスだ。エキパイからサイレンサーに掛けて、内側にアールを描いているのだ。これによって、マフラー全体が車体に沿うような形状となっており、一体感のあるマシンフォルムを形成する。溶接跡もあえてそのままにして、レーシーなイメージも演出。眺めても乗っても楽しめる逸品となっている。
大容量のチャンバーボリュームで
性能を大きくアップ!
マフラーと同じデザインによって、車体左側を飾るのが「BB-SHOOTエアクリーナー」。マフラーと同時に変えれば、左右対称の美しいスタイリングのマシンを作り上げることができる。最大の特徴は性能の高さで、テーパー形状とすることで吸入抵抗を低減。さらにチャンバーボリュームを大きく取ることで全域でノーマルを上回る性能を発揮。「マフラーを交換するよりも効果が上がりますよ」と玉野さんも自信を覗かせる。ちなみに0-80km/h加速を純正シグナスXと比べた場合、約1.5秒も速くなったとのこと。マシンにさらなる性能とルックスを与えたいユーザーにとっては、必須のパーツといえるだろう。
普段使いでもきちんと走れる
絶妙の長さと絶対の品質!
原二スクーターを通勤や買い物など、毎日の足として使うユーザーは多い。しかし、愛車たるものカッコ良さも欲しい。そこで開発されたのがオリジナルロンホイキット。ビッグスクーターではまるでショーカーのような長さのロンホイが人気だが、こちらはあくまでも普段使いができ、それでいてマシンシルエットを最も美しく見せるための絶妙な長さとなっている。玉野さんは言う。「カッコいいけど走れないではダメなんです」。
また振動を抑えるべく構造にもこだわり、さらに強度はオーバークオリティといえるほど。車種によって長さを変えているのも特筆すべきポイントだ。ドレスアップパーツだけれど、性能にもこだわる……アディオの哲学が反映された名品だ。
住所/神奈川県愛甲郡愛川町角田826-1
TEL/046-281-9581
FAX/046-281-9501
オリジナルパーツ展開は原二スクーターがメインだが、車検や修理、カスタムなどは車種不問! ハーレーからスーパースポーツ、さらにクルマの面倒だって見てくれる。バイク好き、クルマ好きが集まる楽しいお店だ。