バイクの調子をしっかりキープするために必要なのは日常の手入れ。でも電動バイクって触っちゃいけないところが多いような気もして怖い……そんな風に思う人も多いのではないでしょうか。今回は取説に従って日常点検にチャレンジしてみました。
SPECIFICATION - TERRA MOTORS SEED ■全長×全幅×全高 = 1800×660×1060mm ■車両重量 = 86kg ■乗車定員 = 1 ■最高速度 = 45km/h ■実用登坂力 = 10度 ■モーター出力 = 600W ■バッテリー種類 = 鉛バッテリー | ■電圧・容量 = 12V20A×4 ■充電時間 = 70%=2~3時間、100%=7~9時間 ■タイヤサイズ = 3.00-10 ■ホイールベース = 1290mm ■最低地上高 = 110mm ■シート高 = 730mm 価格(消費税込み) = 9万9,800円(専用充電器1万8,900円) |
電動バイクの点検ってどうやるの?
編集部にシードがやってきて早2ヵ月。実験と称して都内をブイブイ走らせていますが、実は結構乗りっぱなしだったりします(ゴメンナサイ)。ということで、今回は誰にでもできる定期点検をやってみようかと。乗り物に乗る以上、車体を良い状態に保つのは乗り手の義務。でも電動バイクの点検なんてどうやるんだろう……。でもご安心を!当たり前ですが、シードにはちゃーんと取り扱い説明書が付属しています。今回は説明書に沿って、各種点検を行ってみました。
誰でも簡単にチェックができちゃいます!
実際に作業してみて思ったことは、ものすごく簡単だってこと。だって普通の原付でいう「エンジン」に関する項目がゴッソリないんですから。もちろん電動バイクならではの点検項目はあるものの、基本的には普通の原付と同じ。むしろエンジンがない分、見るべきところが少なくて誰にでも簡単にチェックできるんですヨ!これも立派な電動バイクの利点だよなぁ~とシミジミ。やっぱり自転車プラスアルファの感覚で乗れるってスバラシ~~♪
Pickup!

メンテの基本は洗車!
どんな乗り物であれ、洗車がメンテナンスの基本。洗車中に車両の異変に気が付くこともあるぞ!

ヘッドライトレンズを拭き拭き
まずはヘッドライトのレンズに傷やヒビ割れが無いかチェック。表面の汚れはウエスで拭き取ろう。

ヘッドライト確認
スイッチをハイ・ローと切り替えてみて、正しく動作するかを見てみよう。球切れは即交換だ!

ウインカーは大丈夫?
前後のウインカーも点滅チェックしておく。ウインカーが点灯しっぱなしの場合はリレー故障の可能性アリ。

テールランプも忘れずに
球切れに気が付きにくいのがテールランプ。手をかざしてブレーキに連動するかチェックしよう。

メーターパネルは正しく動く?
バッテリー残量計と電源ランプが作動するかチェック。問題ある場合は販売店に連絡しよう。

電動バイクらしい装備「ブレーカースイッチ」
SEEDには坂道など高負荷が続いた際にモーターを保護するブレーカースイッチが装備されている。バッテリー残量が十分なのに動かない時は、まずココをチェック!

電動バイクならではのチェックポイント
ブレーカースイッチは、シートを開いてすぐ目に入る場所に設置されている。もし写真のようにスイッチがOFFになっていたら指でONの位置まで戻そう。

モーターの異音チェック
センタースタンドを立て、一瞬アクセルを回して耳を澄ませる。走行中よりは分かりやすいハズだ。

充電コネクターも忘れずに!
電動バイクの必需品の充電器差込口は、コネクターを差し込んでガタツキがないかをしっかり確認しよう。

ステアリング確認
左右にハンドルを切って、違和感を感じないか確認。それにしてもSEEDのステアリング切れ角は相当だ!

タイヤのチェック
不意のパンク防止のために、タイヤをチェック。ヒビ割れや異物を確認しやすいように濡れ雑巾で表面を拭いておこう。

溝は残ってる?
タイヤの溝が残っているか深さを見る。使用限度はタイヤ銘柄によって異なるので新車時に確認しておこう。

ゲージでしっかりエアチェック
適正空気圧は2.0~2.2kPaだ。ゲージでしっかり確認しておこう。ガソリンスタンドなどでもチェックできるぞ。

減っていたらすぐ補充!
もし空気が減っていたら空気入れで適正値まで補充する。空気が減るとハンドリングは悪化し、航続距離も短くなるぞ。

ブレーキレバーの遊び調整
SEEDの場合、ブレーキの遊び(握っても効いてない部分のこと)は、レバー先端で6~8mmが適正だ。

調整はココ!
前後ブレーキには調整用ネジがあるので、遊びが多いと感じたら時計方向に締めこむ。レバーの握り心地を確認しながら締めよう。

リアも同様に
リアブレーキもフロントと同じようにして調整。変化がない時はブレーキシューやワイヤーが交換時期かもしれないので販売店へ持ち込もう。

スロットルもチェック項目だ
スロットルは引っかかりなくスムーズに回転するか? 手を離したらスパッと戻るからも要チェック。

安全運転の要!
左右確認に大切なミラー。鏡面はヒビがないかをチェックし、常にキレイな状態を保っておこう。
まとめ
 | | 「気軽さが魅力ですよ」 テラモータース広報担当 林さん 今回、一通りの日常点検をしてみて感じた電動バイクの利点。念のため販売元のテラモータースさんにも使用上の注意点を伺ってみました。 「電動という点を除けば、基本的には普通の原付と変わりません。ただ、気温が低い時期は、バッテリーの性能が完全に発揮できないので航続距離が短くなりがちです。これは他の電動バイクでも同じです」 なるほど。先日のテストで航続距離が短い結果が出たのは寒さが原因だったのですね。春になったら改めてテストをやってみましょう! 楽しみだなぁ。 |