第2回 実際何キロ走れるの?「TERRA MOTORS SEED」

掲載日:2011年07月27日 電動バイク生活    

Text & Photo / GooBike

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前号にてGooBike編集部にやってきた電動バイク「Terra Motors SEED」。日常生活で使うには、十分な動力性能を備え、ちょっと買い物に出るには、とても重宝しています。でも乗っているとき、いつも気になるのは「ガス(電)欠」まで、どのくらい走れるのだろう? という疑問。だったら一度テストしてみよう。ということで、早速燃費テストをしてきました。

SPECIFICATION - TERRA MOTORS SEED

■全長×全幅×全高 = 1,800×660×1,060mm
■車両重量 = 86kg
■乗車定員 = 1
■最高速度 = 45km/h
■実用登坂力 = 10度
■モーター出力 = 600W
■バッテリー種類 = 鉛バッテリー
■電圧・容量 = 12V20A×4
■充電時間 = 70%:2~3時間、100%:7~9時間
■タイヤサイズ = 3.00-10
■ホイールベース = 1,290mm
■最低地上高 = 110mm
■シート高 = 730mm

価格(消費税込み) = 9万9,800円(専用充電器1万8,900円)

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日本の道の始点となる道路元漂がおかれた「日本橋」深い意味は無いですが、気分的にスタート地点としたくなる場所です。日本中にある「東京まで何キロ」とは、ここまでの距離のこと。

満充電でどのくらい走れるかを実走テストで検証

電動バイクを購入する際、一番気になるところは、やはりバッテリー満充電に対しての、実際の走行距離、つまり燃費だと思いませんか? カタログスペックを確認すると、1回の充電で35km程度は走ると書かれていますが、えてして車もバイクもこういったカタログスペックには及ばないもの。

 

というのも、クルマの場合は10・15モードでのテストや、原付の場合は、法定最高速度30km/hで、定地走行だったりと、ある程度条件がよいからである場合が多いからです。なので今回は、実際に街を走らせて、どの程度走るかテストしてきました!

 

満充電したSEEDに乗り、編集部のある水道橋から、テストのスタートポイントとした日本橋へと向かいます。なぜ日本橋なのかって? あまり理由はありませんが、日本の道はここからはじまっているからww。日本橋に到着した時点で、5km近く走ってしまいました。バッテリーメーターの目盛の減り具合や、速度などをチェックしながらスタートです。

 

テストルートは、いたって簡単。国道15号線をずっと南下し、どこまで行けるかというもの。しかし帰りのことを考えて、バッテリーメーターの目盛が半分まで下がったら、引き返そうという魂胆。さてどこまでいけるのかな? レッツスタート!!

 

迫り来るバッテリー切れ。その時マシンは?

日本橋~銀座~新橋界隈、いわゆる中央通りは買い物客でいつもにぎわい、タクシーが左車線で客待ちをしている渋滞ポイント。無音の電動バイク「SEED」は、道行く人に不思議がられながら、すいすいと快適に進むことができます。バッテリーも満タンでモーターも元気!

 

新橋を過ぎて車線が広がり、第一京浜となると、周囲の車のスピードが俄然上がります。こういった幹線道路に入ると、スロットルを全開にし続けるので燃費は悪そうです。とはいえ、避けては通れない道(避けてもいいのですがw)。周りの原付と比べても同等のスピードで走れますし、想像以上に良く走ります。

 

実際に使うと良く分かるのは、一般的な原付スクーターサイズということは利点であること。航続距離や動力性能を考え、軽量化するというのも一理ありますが、とはいえ実際のところ、さほど変わらないでしょ? それに比べ、現在の原付スクーターのスタイリングは完成されたものであり、ポジションや風の当たり具合、座り心地など、とても快適に使えるようにできているのです。

 

燃費テストですが、田町、泉岳寺、品川と、調子よくパスして進みます。無音で走るスクーターは、歩行者も興味があるようで、どこでも注目の的。日本橋から約15キロ地点にあるしながわ水族館で、バッテリーメーターは半分まで減ったので、ここでUターン。

 

日本橋まであと数キロというところで、バッテリーメーターがエンプティに入りました。こうなると、たまにトラクションが抜け、ガソリン車で言うところのガス欠症状が出始めました。それでも何とか走り続けましたが、交通量が多くなってきたので、テスト終了。結果は、バッテリー満タン状態から約30キロ走行できました。

 

条件の悪い幹線道路を使ったテストと考えると十分な数値。他メーカーの電動バイク・スクーターよりも優秀と考えることができるほどの結果です。これで10万円ですから、かなりお得な電動バイクです。

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