掲載日:2012年05月14日 電動バイク生活
Text & Photo / GooBike
電動バイク界を牽引するテラモーターズ。編集部ではそのフラッグシップモデルとなるシード60が大幅なリニューアルを遂げたという情報をキャッチ。早速試乗に出かけてきました。
国産2輪メーカーも相次いでニューモデルを発表するなど、いよいよ電動バイク市場も活気づいてきた感のある今日この頃ですが、業界を牽引するテラモーターズも、既存モデルの精力的なブラッシュアップに余念がないようです。今回、わが編集部では2011年に登場したシード60の新型モデルを試乗する機会を得たので、早速レポートしてみたいと思います。
テラモーターズのシード60は通常モデルのシード48よりもさらにパワフルなモデルとして、2011年に登場しました。しかし登場から一年にも満たないこの段階で大幅なリニューアルを行ったとのこと。新型車をパッと見た印象では、外装デザインも変わっていないのですが……。そこで同社の開発担当の方にお話を伺ってみると、
「外装は従来モデル同様ですが、メインフレームや足周り、さらにモーターや関連する制御機器は全てリニューアルしています。外装を除けばほぼフルモデルチェンジに近い内容と言えると思います」
とのお答え。確かによく見ると、デザインこそ従来同様ですが、樹脂パーツの質感が格段に良くなっているし、各パーツのチリもキレイに揃っています。また塗装のクオリティも大幅に向上したため、高級感すら漂っています。こうなると走りにも期待が高まります。
ということで、早速新しいシード60でストリートへ繰り出してみました。制御系が一新されたこともあってモーターは出だしからスムーズ!低速時のゴリゴリした感触も、従来モデルよりも少なくなっているので、フィーリングが良いんです。パワーの出方こそ幾分マイルドになったような気もしますが、最高速度は約58km/hと従来モデル同様なので、幹線道路などでも、車の流れに十分ついていけるといえるでしょう。
また、純正装着タイヤが変更されたこともあって、乗り心地が向上し、コーナーリングも気持ち良くなりました。前後のブレーキも車体性能に調度良い効き具合です。さらに、前後サスは動きが良くなったこともあり、それも乗り心地向上に大きく貢献しています。ただ、もう少しダンパーが効くとさらに良くなりそうな印象でした。
|
| 従来型と同じ外装デザインですが、各部の合わせ目や塗装のクオリティが向上したせいか、雰囲気がガラリと変わって見えます。
ヘッドライトやテールランプの意匠は従来通り。シードのランプ類は、先代から美しいクリアレンズを採用しています。 |
見た目や乗り味などさまざまな角度から改めて新しいシード60を検証しましたが、今回のリニューアルは大成功だったと言えるのではないでしょうか。工業製品はこうした品質向上が繰り返されることで、進化を遂げていきますが、電動バイク界でもそうした動きが顕著になってきたと言えるでしょう。シードの進化を目の当たりにして、ふとそんなことを考えた今回の試乗でした。
SPECIFICATION - Terra Motors SEED 60 ■全長×全幅×全高 = 1,800×660×1,060mm |
■タイヤサイズ = 前後共に3.00-10 ■取り扱い = テラモーターズ |
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!