掲載日:2012年04月24日 電動バイク生活
Text & Photo / GooBike
スクーター先進国でもあるイタリアは、古くからスクーターが市民権を得ていることもあり、数多くのメーカーが凌ぎを削る世界的にも大きなスクーター市場として知られています。そんな国からやってきた電動バイクは一体どんな車両なのでしょうか。
ヨーロッパの中でもとりわけスクーター人気の高いイタリア。古くからコミューターとして多くの人に支持されているだけあってメーカーも数多く、スクーター大国といえるほどのお国柄なのです。今回紹介するアディバe-movingは、そんな土地柄が生んだ車両です。
ひと目見て、作りがキレイ!と思えるほどデザインは洗練されているし、佇まいもイイ雰囲気。それもそのはず、このアディバe-movingは、ドイツの工業デザインコンテストのほか、各地で数々の賞を受賞したモデルです。各部の作りを見ても、雑な部分はひとつもありませんし、スクーター作りに手馴れた感のあるまとまりの良さは、誰にでも分かる高品質を表現しています。美しいバイクは乗っても素晴らしい、というのは勝手な持論ですが、こうした作りを見ると期待せざるを得ません。
走り出す前にシートにまたがり、コックピットからの眺めをチェック。左右のスイッチボックスには初めて目にする記号が幾つか並んでいます。右側にはモード切替スイッチのほか、なんとオートクルーズ(!)、そして左側にはこれまた驚きのオートセンタースタンドスイッチ、さらにはバックスイッチまでもが! どうやらデザインだけでなく、機能にも非常にこだわった車両のようです。
期待を胸に街中へと車両を滑らせてみます。走り出した瞬間にわかったんですが、とても上質な乗り味です。モーターの回転フィーリング、足周りなど可動部の動きがとても自然で、不安な要素がありません。段差に突っ込んでも大丈夫だろうか、とか、ちゃんと止まれるだろうか、などと気を使わずに乗れることって、普段の街乗りではとても重要な部分です。初めて乗ったのにこれなら大丈夫、という安心感が自然と生まれるのは、スクーター作りに長けたアディバだからと言えるかも。
また、パワーモードの切り替えもとてもメリハリが効いているので、状況に合わせてすぐに欲しい力が取り出せます。オートクルーズ機構も車が少ない道路では有効ですし、ブレーキ又はスロットル操作だけで即座にキャンセルできる安全性です。普段使いで一番気になる充電についてもバッテリー取り外しが可能なおかげで、住宅環境を問わず充電の心配もいりません。現段階では価格未公表ですが、プライス次第ではヒットモデルになる可能性を十分秘めているといえる車両でしょう。
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| 車体は男性が乗っても余裕のあるサイズ。さすがイタリアメーカーだけあって、プロポーションの良さは現行電動バイクの中でもトップクラスと言えます。主張しすぎない淡い色味が逆にスタイルを引き立てています。
前後に配置された灯火類のデザインもとても洗練されています。特にテールランプはレンズカットも綺麗ですし、これだけ大型のランプなのに、野暮ったさを微塵も感じさせないのは見事といえるでしょう。 |
SPECIFICATION - ADIVA e-moving ■全長×全幅×全高 = 1,630×618×1,070mm |
■タイヤサイズ = 前後共に80/100-10 35J
■販売元 = アディバジャパン |
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