掲載日:2012年03月12日 電動バイク生活
Text & Photo / GooBike
成熟したデザインセンスと丁寧な車体作り。現在の台湾製スクーターは、日本や欧米などの2輪大国でも大きな成功を収めています。今回紹介するのも、そんな台湾メーカーが発表した一台です。
DK-CITY社が発売するdbxは、人目を引くデザインと、いまトレンドの高機能を融合させた最新電動バイクです。同社は電動アシスト自転車の大手としても知られ、すでに日本国内にも販売網を持つメーカー。確かな品質はさることながら、その斬新なデザインワークでも大きな注目を集めているのです。
CVT採用の駆動ユニットに個性アリこのdbxも、やはり最初に目に入るのはデザイン。いま最先端の乗り物は電動バイク! それをよく体現したものであると言えます。また、電動アシスト自転車でも折り畳み式を採用するなど、独創的な発想をカタチにしている同社。dbxでも独自の機構を用いています。その象徴が駆動ユニット。現在の電動バイクは、ホイール軸上にモーターを配置するインホイールモーターが主流ですが、dbxではモーターを後輪前方に配置。そこにCVT(無段変速機構)を組み合わせて、リアホイールを駆動させています。これは、モーターの性能を生かしつつ、最適な減速比とスムーズな加速感を両立させようというのが狙いなのでしょう。
そのモーターは750Wで、登録枠は原付2種となるdbx。パッと見でも大柄ですし、押し引きすると、CVTユニットのせいかチョット重い……。ところが! 走り出せば、その力強い加速力で83kgという車重をまったく感じさせません。正直、このギャップにはかなり驚きました。通常とパワー、2つのモード切り替えが可能な車両ですが、通常モードでも十分な力強さ。もちろんパワーモードであれば、加速力はそれ以上。最高速は約50km/hと少し寂しい気もしますが、2名乗車という使用状況もある原付二種では、低速からの力強さが何より重要なのです。また、ハンドリングはとても自然で、車重や大柄な車体によるネガを感じさせない点は評価すべきでしょう。
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| まさに『デザインされたスクーター』という表現がぴったりのdbx。電動アシスト自転車でも高いデザイン性が人気のDK-CITY社ならではと言ったスタイリングには大満足!
原付2種だけあって、加速は素晴らしいのひと言。それだけでなく、走りの方も見た目に負けない極めて上質なフィーリング。モーターの回りかた、足周りを含めてハイレベルであります。 |
バッテリーには最先端のリチウムイオンを採用、充電時間も5時間と非常に実用的な設定です。軽量コンパクトなリチウムバッテリーの特性を生かし、取り外しも可能と、使用状況を問わず充電ができる点も見逃せません。車体価格は29万4,000円と、原付クラスと比べると当然高額ですが、性能や質感を考慮すればバーゲンプライスでしょう。車両は三重県のオーヴァークリエイティブが取り扱っています。
SPECIFICATION - DK-CITY dbx ■全長×全幅×全高 = 1,743×648×1,071mm |
■充電実用走行距離 = 40~50km
価格(消費税込み) = 29万4,000円(税込)専用充電器付き 販売元 = 株式会社オーヴァー・クリエイティブ |
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