掲載日:2011年12月19日 電動バイク生活
Text & Photo / GooBike
レースやカスタムの世界でその名を轟かせる三重県のオーヴァーが遂にEVに着手! その第一弾となる車両に試乗してきましたよ~~。
全長1750mmとホイルベースはゆったり。とはいえ、前後ホイールは10インチなので街中でのハンドリングも軽快です。また、この車体色では、外装のグリーンとブラックのコントラストがくっきりしているので、スタイリッシュな印象です。
低価格で高機能な、お買い得マシンオーヴァー・レーシングといえば、二輪レース界をはじめカスタムパーツブランドとしてもお馴染みの超老舗ビルダー。鈴鹿8時間耐久レースはもちろん、かつてはヨーロッパのシングルレースでも大活躍し、世界中にその名を知られる日本の名コンストラクターなのです。そんなオーヴァーですが、今年になってなんと電動バイクの世界にも進出! スタッフは早速鈴鹿へと飛んだのでした。
オーヴァー・クリエイティブ。これは同社がEV専門ディビジョンとして立ち上げた会社です。ここで取り扱っているのが、電動スクーターのJEVO。原付1種枠でお値段は12万8,000円と、現在販売されている原付電動バイクの中でも、最も安い価格帯に位置づけられます。
外観は従来のエンジンスクーター同様の馴染みやすいスタイル。ひと通り車体をチェックしますが、とにかくコンベンショナルな作りに徹している、というのが第一印象です。しかし気になるのはその乗り味。早速試乗してみます。
円形ではない、楕円形状のグリップを握っていざスタート。出だしでは、EV特有の少しゴリゴリとしたモーターの感触を感じますが、車速が乗ると徐々に消えていきます。走りながらスロットルを全閉・全開にしても息継ぎのような感覚はなく、スムーズ。
右側グリップ部に3段階の出力調整スイッチが装着されており、弱・中・強の位置を切り替えることで、モーターの出力特性を変化させられます。この装備は、原付電動バイクにとってはとても便利なもの。通常はバッテリー残量によって得られる出力は低下していくのですが、こうした機構があることで、バッテリーが減ってもパワーの出方にメリハリが出せるのです。ですから、信号ダッシュや、駐車車両の追い越しなど、普段の街乗りではとても威力を発揮するのです。
また、ブレーキや前後のサスペンションは、誰が乗っても違和感を覚えない調整がなされています。それもそのはず、同社では中国から輸入した車両を一旦分解し、各部の調整を行なってから出荷しているそう。だから、前後のドラムブレーキもきちんと仕事をしますし、サスペンションも変な音を立てて動くなんてことがありません。こうした調整のさじ加減は、長年レースの厳しい現場で戦って来たオーヴァーならではですね。
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しかもJEVOは航続距離40km以上を誇る高スペックで、さらにはバッテリー取り外しもOKという高機能ぶり。こうした装備で12万8,000円というプライスは、並みいるライバル車の中でもかなりお買い得といえるのではないでしょうか。
SPECIFICATION - Over Creative JEVO ■全長 = 1,750mm |
■充電時間 = 6~8時間
価格(消費税込み) = 12万8,000円(消費税込み)専用充電器付き ※撮影車両はオプションのパニアケース(3,980円)装着車。 販売元 = 株式会社オーヴァー・クリエイティブ |
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