
安全で快適なバイクライフを送るには、バイクだけでなくさまざまなギアが必要。ヘルメットやジャケットを筆頭に、それらと並び重要なのがグローブだ。寒い季節になると防寒性重視で注目されるが、そもそも転倒時の安全性やハンドルからの振動を軽減するなど、グローブは常に機能や品質を意識したいもの。そこで注目したいのが、レイト商会とJRPによるコラボレーションで誕生した新作グローブである。
JRPといえば、革グローブ産業が盛んな香川県を拠点とし、国産にこだわる人気メーカー。ナイロングローブが人気の近年でも革と国産にこだわり、レースではなく日常のツーリングシーンを想定したシンプルかつ高品質なグローブ作りでファンは多い。
そんなJRPのラインナップのなかから、2018年、とくに人気の高いBPSとJPSをベースにレイト商会オリジナルカラーを採用したモデルが発売された。その経緯をレイト商会のスタッフに伺った。
「じつは30年以上前は弊社でもオリジナルグローブを発売していたのですが、JRPさんのクオリティーとそれに対する価格を見てやめました。これはとても勝てないと(笑)。それくらいJRPさんのグローブは素晴らしい。最近はナイロングローブの人気が上がって、クオリティーも随分高くなりました。それでもJRPさんは革で、さらに国産にこだわり続けている。その姿勢に共感して、うちでもグローブを作るならJRPさんと……という考えがあるのです」
JRP製グローブのつけ心地の良さは、多くのライダーが知るところ。それは、たとえば左右のグローブは必ず同じ牛から革を取る……という強いこだわりからも見てとれる(結果、一頭の牛からできるグローブは1~2双)。
今回リリースされたのはグレーとブラック、それぞれをメインカラーにしたもの。これはBMWのR nineTシリーズなど、ネオレトロのジャンルで人気のカラーリング。上質なつけ心地を楽しみつつ、人気のカラーリングで見た目も楽しめるようになっているのだ。さらにBPS-MPでは、オリジナルにはないメタルプレートを採用。高級感がアップしている点も見逃せない。
春先に向けてまだまだ寒い日が続くが、来るべきバイクシーズンに向けて準備を始めても早くはない。この春は手元をグレードアップして、充実したバイクライフを送っていただきたい。
JPS-4C 税込価格1万2,420円
カラー:アーバングレー、モダンブラック
サイズ:M、L、LL
JPSをベースに4色の革を採用。シックななかに強い存在感を発揮するデザインとなっている。
グリップを握った時にブラウンの革がチラッと見えるのがポイント。乗車時でもライダーをお洒落に見せてくれるのだ。
外縫いが基本のJRP製グローブにあって、「JPS-4C」は珍しいピケ縫いを採用。すっきりした外観デザインとなっている。
BPS-MP 税込価格8,640円
カラー:グレー×アイボリー、ブラック×グレー
サイズ:M、L、LL
モデル名の「MP」はメタルプレートの略。レイト商会オリジナルのディテールで、手首に高級感をアップするメタルプレートが装備されているのだ。
こちらは外縫いを採用。装着したときに縫い目が指に当たらず、快適なつけ心地となっている。
撮影協力/モトラッド羽田
今回、撮影車両のご協力をいただいたのは、東京都大田区にあるBMWモトラッド正規ディーラーの『モトラッド羽田』。都内最大級のショールームには新車や認定中古車など、気になるバイクを数多く展示! 店内にはキッズスペースもあり、家族連れにも優しいお店なのだ。