掲載日:2017年01月25日 特集記事&最新情報
取材協力/スズキ株式会社 文/丸山淳大 写真/栗田 晃
車体がフルカバードされたスクーターや1,000ccを越えるビッグバイクとなると、メンテナンス初心者はなかなか手が出しづらいように思えるかもしれない。しかし、どんなバイクでもメンテの基本は変わらないはずだ。特に日常的な点検やベーシックな消耗品交換などは、初心者にも挑戦しやすい作業である。最初は簡単なものからトライしてみてはいかがだろう。自分で行った作業で愛車の調子が変わる体験をすれば、バイクいじりの楽さを実感できるだろう。まずは工具を手に持って、休日に愛車と自宅で過ごしてみよう!!
エアクリーナーエレメントは燃料タンクの下に位置している。まずは前後のシートと黒い未塗装樹脂製サイドカバーを外す。カバーは手前に浮かしつつ、後ろにスライドさせるように外す。
フロントにあるシュラウド状カウルのビスを緩めて、前側にスライドさせるようにして外す。作業場の床に置いてしまい、足で踏みつけて破損しないように注意しよう。
燃料タンク前側のカバーを外す。前方2箇所にプッシュリベットがある。プッシュリベットはセンター部分を軽く押し込めば、ロックを解除できて取り外すことができる。
タンク前カバーのサイドボルト2本を緩める。2本ともヘックスボルトが使われている。復元時にボルト位置を迷わないように、分解時に使用箇所を確認しておきたい。
これでタンク前側カバーのすべての固定ボルトが外れた。持ち上げるようにしてタンクを外すことができる。爪を破損しないように注意しよう。その下にはメインスイッチが現れる。
メインスイッチをカバーする樹脂部品は、それごと手前に外すことができる。組み付け時にメインスイッチ配線の取り回しを間違うと苦労することになるので確認しておく。
燃料タンクのマウントボルトを緩めてタンク後ろ側を支点に持ち上げる。その下からエアクリーナーボックスが出現するボックス上のECUを取り外す。
本来なら燃料タンクを外した方が良いのかもしれないが、持ち上げた状態で作業してみた。エアクリーナーボックス蓋のボルトをすべて抜き取る。一本はゴムキャップの下に隠れている。
蓋をはずすとエアクリーナーエレメントが現れる。乾式なので、汚れたらその都度交換が必要だ。エアクリーナーボックスの形状に合わせた専用設計で、贅を凝らしたような造りになっている。
後ろヒンジで持ち上がる燃料タンクを保持してくれる助手がいれば作業は楽だ!!ヘックス、ドライバー、ソケットレンチなど一般的工具だけで交換できる。
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