掲載日:2017年01月16日 特集記事&最新情報
取材協力/スズキ株式会社 文/丸山淳大 写真/栗田 晃
車体がフルカバードされたスクーターや1,000ccを越えるビッグバイクとなると、メンテナンス初心者はなかなか手が出しづらいように思えるかもしれない。しかし、どんなバイクでもメンテの基本は変わらないはずだ。特に日常的な点検やベーシックな消耗品交換などは、初心者にも挑戦しやすい作業である。最初は簡単なものからトライしてみてはいかがだろう。自分で行った作業で愛車の調子が変わる体験をすれば、バイクいじりの楽さを実感できるだろう。まずは工具を手に持って、休日に愛車と自宅で過ごしてみよう!!
完成度の高いフォルムの中に隠された整備性の良さ。ヘッドライトバルブ交換に二の足を踏むような煩雑さは無い。H4バルブを採用するため、高効率ハロゲンバルブや汎用HID&LEDライトキットの装着などバージョンアップも図れそうだ。
ヘッドライトバルブが切れたら危険なので、すぐに交換だ。フロントヘッドライトの上側、黒いカバーを外す。4mmのヘキサゴンレンチが必要になる。L型レンチを使用した。
カバーは三角形で先端部分に樹脂のグロメットが付いている。外す方向を見誤ると爪が折れてしまうので注意しよう。斜め上方向かつ手前側に引っ張って外すイメージだ。
カバー下から現れるのは、ヘッドライト一体のビキニカウルを固定するボルトだ。上側から2本のボルトで留められている。隙間にボルトを落とさないように注意しよう。
ボルトが外れると、ヘッドライト一体のカウルごと前に倒れるので、そのまま隙間から交換できる。また、手前に倒れた状態でカウルを上に持ち上げるとカウルごと外すことが可能だ。
LEDポジションランプとヘッドライトのH4バルブのカプラーを外せば、ヘッドライト一体ビキニカウルは完全にフリーになる。ユニットを地面に落とさないように注意しよう。
H4カプラー、防水ゴムカバー、針金の固定ロックを外せば、ヘッドライトバルブが外れる。防水カバーは向きがある。間違うと水が溜まってしまってトラブルの元になる。
ハロゲンバルブはガラス面を素手で触らないように注意する。バルブが切れていなくても、高効率バルブに交換して色温度や明るさを変えてカスタムしてみるのも楽しいぞ!!
ヘッドライトを復元したら点灯確認する。ライトの上下切り替えスイッチは、押すとパッシングで、逆に前方に倒すとハイビーム固定となる。非常に機能的な構造だ。
ヘッドライトバルブの脱着は4mmのヘックスレンチだけで行うことができる。作業工程は多いかも知れないがシンプルな造りとなっており、良くできた設計だといえる。
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