
東京モーターサイクルショー2019のミッドランドブースでは、最新のブルートゥースインカム『BT PROシリーズ』の4台を中心に、ドライブレコーダーやその他のオプション類が展示された。
簡単ペアリングや史上最大の10人同時通話を実現した最新フラッグシップモデル『BT MESH』。ソロでもグループツーリングでも大活躍間違いなしの機能が凝縮されている。
今から10年以上前のこと、ブルートゥース通信規格がやっと認知され出しバイク用のインカムにも取り入れられ始めたが、ペアリング方法が分かりにくかったり、バッテリーの持ちが悪かったりと製品的にはまだ途上段階だったと言えよう。
ただその後携帯電話はスマートフォンが主流となったことで、ブルートゥース規格も並行してバージョンアップが進められたことやバッテリーの性能も向上したことで、最近のブルートゥースインカムは過去とはくらべものにならない程高性能となった。スマートフォンやナビなどとペアリングして使えるので、一度使ったら手放せない快適なバイクライフでの必需品となった。
数あるブルートゥースインカムメーカーでも機能面、性能面、コストパフォーマンス面でお薦めしたいのが『ミッドランド』だ。東京モーターサイクルショーでは4種類のニューモデル『BT PROシリーズ』を展示、その魅力を多くのライダーに伝えた。
ハイエンドモデルとなる『BT MESH』(シングル34,000円、ツインパック61,200円)は独自の通信システムを採用し、なんと10人同時通話を実現している。ペアリングも容易で複数台で使用した際でも、一度繋げば一人欠けても他はつながったままの状態で、再び通信が繋がれば自動復帰するので簡単便利。10台というのは同一機種での最大数となっているが、一台につき+別のモデル一台を下層に繋げることができるので、その気になれば最大20台を繋げられるという。こうなると、もはやマスツーリング以外でも、例えばサバイバルゲームやアウトドアレジャーでも活用したくなる。
ミッドランドブースにはテスト機が持ち込まれ、実際に使用することが可能とされていた。来場者はペアリングの簡単さ、そして音質の良さなどを体感し、皆驚きを隠せない様子を見せた。
『BT X2 PRO S』(シングル25,000円、ツインパック45,000円)はBT PROシリーズの中核を担うモデルだ。デュアルコアを搭載しており、ナビゲーションを起動させながら通話を受けることも可能だ。最大で8人のグループ通話が可能というのも大きなメリットとなる。なお上位機種にあたる『BT NEXT PRO Lite』(シングル26,800円、ツインパック48,240円)は、BT X2 PRO Sの機能をベースに通信可能距離を1,600mという圧倒的数値まで広げ(BT X2 PRO Sは1,200m)、ストップライト機能や外部入力端子を追加したものとなっている。
そして最もベーシックなモデルである『BT X1 PRO S』(シングル18,000円、ツインパック32,400円)は2万円を切るプライスが魅力だ。3人までグループ通話ができるので多くのツーリングシーンでは十分と言える。
BT PROシリーズは後方互換性もしっかりと考えられており、既存のミッドランドユーザーや他社ブルートゥースインカムとも接続が可能となっている。ミッドランド最新ブルートゥースインカムは、最良となっているのだ。
十分な性能を持ち、さらに価格面とのバランスが良い『BT X2 PRO S』。ライダー4人+パッセンジャー4人の計8人同時通話が可能。通信距離も1,200mと十分な性能を誇るモデルだ。
ミッドランドの製品はブルートゥースインカムだけに止まらない。東京モーターサイクルショーのブースで展示されていた『XTC290』(13,500円)はバイク用に作られたドライブレコーダーだ。本体に防塵・防水性能を備えているので、そのまま車載カメラとして使用できるうえにアクションカメラとしても使え、スクリーンショットスイッチを押せば、静止画として残すことも可能だ。
決定的瞬間を逃さないこの機能は面白い。トラブルの早期解決策として普及が進むドライブレコーダーは、バイクでも常識的な装備となりつつあり、さらにアクションカメラとしても使えるならば、お得感もあるというもの。ブルートゥースインカムと合わせて揃えておきたいアイテムだ。
バイクにも普及が進むドライブレコーダー。ミッドランドの『XTC290』はドライブレコーダーだけでなくアクションカメラとしても使用できる。防水ケースに入れれば水の中へも入れられる。
ブルートゥース通信を使い音楽やナビの音を聞ける『BT GOシリーズ』。これを使うだけでも、通勤・通学・ツーリング、バイクに乗るすべてのシーンが快適なものとなるはずだ。