バイクを楽しむ上でヘルメットは欠かせない存在。その安全性はもちろん大切だが、同時にファッション性も重要だ。バイクは以前のようにパフォーマンスを競うだけではなく、自分のライフスタイルを演出する重要なファクターにもなっている。だからウェアもヘルメットも、お気に入りを着替える時代なのである。

日常的に気軽にバイクライフを楽しみたいから
ヘルメットにはもっと遊び心があっていい

イタリアンブランドのヘルメットである『BEON』（ベオン）が、バイクパーツショップ『マッドマックス』が輸入総代理店となって、日本でも安心して購入できるようになった。

マッドマックスは九州の門司を拠点として、広くアジアにも輸入販売ネットワークを展開している。取り扱う様々なアイテムは旧車用の外装保安パーツをはじめ、現行モデル用のパフォーマンスパーツなど、じつに幅広い。そこへ、ベオンヘルメットもラインナップに加わったのだ。

このスモールジェットタイプのヘルメットは、ハイスピードなスポーツライディングや本格的なロングツーリング用ということではなく、もっと気軽に、普段着感覚でバイクに乗ることを楽しむライダーや、女性からも選ばれやすいヘルメットという位置付け。だが、そのポップなデザインワークを楽しむと同時に、高い安全性も追求されている。

マッドマックスでは、日本でベオンヘルメットを正規販売するにあたって、すでに製品化されている個体を徹底的にチェックし、安全基準の強化を図った。

帽体や内装はすでに一定の基準をクリアしていたが、あご紐の固定方法をワンタッチ式から、より確実な固定が望めるDリング式に改め、同時に、帽体への取り付けリベットの形状をスムージング加工するなど、一層の安全性を追求し、日本における厳しい安全基準であるSGとPSC規格に合格したヘルメットとしてリリースさせた。

デザインは極めてポップ。クラシカルなバイクから現行スポーツモデル、スクーターなど、様々なタイプにマッチする汎用性の高さが特徴だ。

例えばクラシカルなムードも重視するカフェレーサーや、最近復刻の兆しが強まっているスクランブラーを愛車に選ぶトラディショナル派、アメリカンモデルが好みというランナバウト系のライダーなどのほか、ポップで軽快な印象を好む女性ライダーからも、広く支持されそうなデザインとなっている。

スモールジェットの手軽さは大きな魅力だが、ベオンのヘルメットはそれだけではない。帽体には高密度ABS素材を採用し、質感の高い内装にはインナークールマックス（メッシュ素材）を頭頂部に配置。通気性の良い構造で、内部の蒸れを極力抑える効果となっている。

イヤーパッドは取り外すことが可能で、汚れた場合でも洗濯できるから嬉しい。バリアブルピッチで上下するシールドの素材には、傷の付きにくいポリカーボネイトを採用（UVカット加工済み）し、クリアな視界を長期間保つ。

そのシールドは取り外して交換が可能で、標準で装備されている無色のクリアタイプのほか、ライトスモークやミラータイプも用意されている（別売り）。

また、より防風効果を望むなら、ロングタイプのシールドを装着することもできる。こちらはクリア、ライトスモーク、スモークの3種類から選べる（別売り）。

サイズはM、L、XLを揃え、もちろん通販で購入可能だ。マッドマックスの小野誠司さんは、このヘルメットを取り扱うにあたって、とにかく安全面を追求することに多くの時間を割いたという。

「たとえばあご紐の固定方法は、もともとワンタッチ式で利便性も高いのですが、あえてそれは破棄して頑丈なDリング方式に改めました」という。それは確実で安全な方法を最重要視したからにほかならない。

「リベットのスムージング化は、まさかの転倒でヘルメットが路面に接触した際などに、引っかかる可能性があってはいけないから」との配慮だ。デザインセンスの良いヘルメットをより安全な状態にして供給する。それが、マッドマックスの導き出した答えなのである。

B-110モデルの『ブリティッシュファッション』は英国の国旗をデザインワークした明るい印象のヘルメットだ。トラディショナルバイクやベスパなどのビンテージ系スクーターにも似合うグラフィック。

B-110モデルの『フラッグイタリア』は、イタリア国旗をモチーとしてデザインされている。シンプルな印象はスタイルを限定しない汎用性の高いヘルメットとして、多くのライダーに受け入れられそうだ。

B-110モデルの『NANOマットブラック』は、NANOのレタリングをサイドに描いた人気モデルの中でも、マットブラックに塗装されたバージョン。トラディショナルなバイクに良く似合いそうなイメージ。

B-110モデルの『STARマットブラック』。定番の星型グラフィックはアメリカンモデルに乗るツーリンライダーには人気のグラフィック。やや重厚なイメージは男性的で、元々空軍パイロットが好んだデザインと言われている。

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