キジマのオートバイ専用ドライブレコーダー『AD720』ならツーリングシーンも万が一の瞬間も逃さずに記録できる!
掲載日/2018年07月25日
取材協力/キジマ
記事提供/アウトライダー編集部
構成/バイクブロス・マガジンズ

防水・防塵規格IP67相当のデュアルカメラで全天候に対応

あおり運転による交通事故や、もらい事故などの証拠を残すため、近年はドライブレコーダーを装着するクルマが急増。カー用品メーカーもユーザーの求めに応じて続々と新製品をリリースしているが、ドライブレコーダーの装着によるメリットは、オートバイにだって有効だ。万が一への備えとしてだけではなく、ツーリングシーンの動画記録もできるので、趣味と実用の両面で役に立つ。

オートバイ用品総合メーカーのキジマが開発した『AD720』は、防水・防塵規格IP67相当のカメラを車体の前後に装着するオートバイ専用ドライブレコーダー。充実した機能を持ちながらも、装着は手軽というから、さっそく試してみた。

車両の前後を独立撮影できる、高画質HD防水・防塵のコンパクトなデュアルカメラを採用。2.7インチのフルカラーLCDモニターで、撮影内容をその場でチェックすることができる。録画だけでなく、音声録音も同時に行なえる優れモノだ。

まずはステー付き防水防塵カメラを、車体の前後にセット。ステーは付属の両面テープで貼り付けるので、貼り付ける場所を決めたらパーツクリーナーなどでその部分を脱脂しておこう。ステーはフレキシブルに角度調整ができるため、地面に対して水平じゃない部分にも取り付け可能。ハンドル周りに取り付けることもできるが、今回の車両はウインドスクリーンのあるVストローム250なので、前側のカメラはフロントフェンダー上部、ヘッドライトの前に貼り付けてみた。後ろ側のカメラは、テールランプの真下に平らな部分があったので、そこへ装着した。

カメラの最大記録画角は対角122度と、かなりワイドなもの。余計なものが写り込まないよう、レンズの前は広く開けておきたい。角度調整はモニターと接続してから行なうので、ステーの装着時は、カメラがまっすぐ前方を向いていればOKだ。

後ろ側のカメラをテールランプの真下へ装着。カメラから伸びているケーブルの長さが足りなければ、付属の延長ケーブルを使おう。延長ケーブルの長さは約2mあるので、大型車でも十分に足りるはずだ。

カメラを装着したら、今度は電源ケーブルや外部コントローラー、モニターを取り付ける。モニターにはシリコン製の防水・防塵カバーが付属しているが、本体そのものは防水ではないため、シート下など雨のかからない場所に隠していくのがおすすめだ。今回は製品の特長をしっかり把握したいということで、アクセサリーバーを使ってメーター上に装着することにした。

12V電源ケーブルの端子は3つあり、このうちふたつをバッテリー端子に共締め。青いケーブルは、イグニッションのON/OFFに対応するコードに付属のエレクトロタップを使って接続する。今回はヘッドライトのコードにタップしてみた。

手元で簡単に操作ができる外部コントローラーも付属。イベント録画切替え(後述)や静止画撮影が可能だ。モニターをシート下などに格納した場合の、コントローラー用延長ケーブルも付属している。

すべて車体に取り付け、12V電源ケーブルをバッテリーにつないだら、今度はそれぞれのケーブルをつないでいく。接続端子がグレー、水色、赤と色分けされているので、どれとどれをつなげばいいのか一目瞭然で分かりやすい。

モニターの取付も、付属のマウントホルダーを使えばカンタン。このマウントホルダーも上下左右に角度調整ができる。車両から離れる際は、ケーブルを抜けばモニターだけ取り外すことが可能だ。

Gセンサー搭載により衝撃時の自動録画に対応

取り付け作業はこれで終わり。あとはモニターにmicroSDメモリーカードを差し込みさえすれば、録画が可能となる。最大128GBのmicroSDHCやmicroSDXCに対応していて、最大記録可能時間は約9時間。メモリーがいっぱいになったら、その後は古いファイルに上書き保存されていく。ただし内蔵のGセンサーが事故などの衝撃を感知した場合は、その部分の動画と音声ファイルをロック保存してくれるので、上書きされずに済むので安心だ。では、microSDメモリーカードを挿入して、さっそく走行開始!

最大128GBのmicroSDHCに対応。モニター本体の左サイドにはmicroSDカードスロットのほか、USB電源からの受電も可能なmicroUSBスロットを配置している。

前側のカメラで撮影された映像。走行中にモニターを見るのは危険なので、録画された映像を確認するのは走行後、車両を降りてからにしよう。車両に取り付けたモニターでも確認できるほか、乗車後にmicroSDカードを抜き、パソコンにつないで確認すると大迫力の映像が見られる。前方を走行する車両のナンバープレートもばっちり確認でき、万が一の事故の時など証拠にもなるだろう(画像のナンバープレートはプライバシー保護のため加工しています)。

後方のカメラで撮影した映像。画角が広いので、周囲の状況も克明に記録されている。これなら美しいツーリングシーン映像も手軽に記録できるに違いない(画像のナンバープレートはプライバシー保護のため加工しています)。

実際に使用してみて感じたのは、一度取り付けてしまえばもう、利点しかないということ。イグニッションをONにすれば自動起動で撮影と録音が開始され、いざという時のデータは上書きされないようにロック保存される仕組みで、面倒なことは一切ない。

モニター付きというのも利点で、カメラのフレーミングがライブビューで確認できるため、うっかりカメラを触ってステーの角度が変わったとしてもすぐに修正が可能だ。これでモニター本体も防水・防塵ならありがたいが、走行中に見るものではないし、3万円を切る価格で万が一の備えになるのだから、充分に納得できる製品だろう。

BRAND INFORMATION

ハンドルまわりから外装、足まわり、電装品、マフラー類、消耗パーツに至るまで、バイク関連のほぼすべてのパーツを取り扱うKIJIMA。汎用品だけでなく、車種別に開発されたパーツ類も多岐に渡り、国産車から外車まで幅広く揃う。近年はオトナのライダー向けウェア/プロテクターのオリジナルブランド『4R』(フォーアール)を展開していることでも広く知られている。
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