
ユーロダイレクトはその名前からも分かる通り「海外の魅力的なバイク用品を、1人でも多くのライダーに届けたい」をコンセプトに、主にヨーロッパ・EU圏内からの製品を輸入、販売している海外バイク用品の専門店だ。インターネット販売のほか、実店舗も構えている。今回は店長の新村恭一氏に、最新のおすすめアパレルを紹介してもらった。
世界に名だたる4大メーカーを持つ日本はバイク先進国だが、バイクが文化として日本以上に根付いているのがヨーロッパ各国だ。古くから大人の趣味として認知されてきたこともあり、バイクパーツや用品のメーカーが数多く存在する。有名な老舗メーカーから日本ではまだあまり知られていない新興メーカーまで、多くのブランドがひしめいている。そんな市場から魅力的な商品を日本のバイクユーザーに紹介し、届けているのがユーロダイレクトだ。
「ヨーロッパで流行している商品、本当に魅力のある商品を、できるだけ現地の価格に近い形で日本のユーザーにお届けする。これが弊社のモットーです」
そう話してくれたのは、千葉県市川市にあるショールームの店長、新村さん。ユーロダイレクトのスタッフは皆バイク好きで、仕入れた商品はすべて自分たちがバイクに乗って実地テストを行なっている。そのため、販売している商品は本当におすすめのものばかり。そこで、現在のヨーロッパにおけるバイクウェアの流行を聞いてみた。
「ここ10年ほどでスクーターの人気が定着してきたのと、最近のネオレトロ系マシンのブームもあって、カジュアルに着こなせるバイクアパレルが人気になっています。日本でも同じような流れがありますが、ヨーロッパのほうが安全に対する意識が高い傾向にあるので、カジュアル路線のウェアでも、しっかりとプロテクション性能を持ったものが多いですね」
カジュアルに着こなせるバイクウェアの中で、今回新村さんがおすすめするブランドはふたつ。ひとつはMottoWear(モットーウェア)だ。
「モットーウェアは2002年に設立されたポーランドのメーカーで、モーターサイクルジーンズに特化した会社です。ラインナップの中には一部カーゴパンツなどもありますが、ほとんどがライディング用のジーンズで、わかりやすく潔い会社と言えますね」
一見普通のジーンズに見える同社の製品は、耐摩耗性に優れたケブラー繊維で強化され、ニープロテクターも装備。スマートでスタイリッシュでありながらバイク専用のタフな機能を持つのが特徴だ。ラインナップの中で、特におすすめなのが、今回紹介するGALLANTE BLUE(ギャランテ・ブルー)だ。
「日本のアパレルメーカーにもバイク用ジーンズを展開しているところはありますが、私が思うにデザインが一昔前のものが多い気がします。それに対してこのモデルは、DIESELやDolce & Gabbanaなどのイタリアンデザインを強く意識しており、とても現代風でオシャレ。デニムですが生地が非常にしなやかで、ライディング時もリラックスできる、というのも特徴のひとつです」
新村さんが次に紹介してくれたのは、モットーウェアのジーンズとコーディネートすると非常によく似合うStylmartin(スティルマーチン)のカジュアルシューズだ。
「スティルマーチンはイタリア北東部、モンテベルーナという街で生まれたモーターサイクルブーツメーカーです。ここは登山客のための靴製造メーカーが集まり、古くから靴の街として有名で、良質の革も入手しやすい。レース用ブーツやツーリング用、カジュアルまで様々なモデルがありますが、熟練の職人と最新の設備によって造られた靴は、高品質で足にすっと馴染むものばかりです」
その中で今回紹介してくれたのが、URBAN シリーズのPANAMAだ。
「非常に柔らかい牛革を使い、型も幅広になっていて日本人に合ったシューズです。初めて足を入れても硬い感じが一切なく、足馴染みがすごくいい。それでいて革ははっ水処理されているから少々の雨でも平気。くるぶしにはプロテクター、つま先は革を厚くするなど、安全面も手を抜いていません。汚し加工された表面はジーンズなどのアパレルと相性抜群ですよ」
ヨーロッパの最新ストリートテイストを取り入れたこれらのアイテムで、カジュアルな着こなしのライディングにトライしてみたい。
カジュアルな着こなしが可能なモットーウェアのジーンズとスティルマーチンのシューズ。実際のライディングと着用シーンを見れば、より商品のことがわかるはず。動画でじっくりチェックしてみてほしい。
デザインテイストはカジュアルでありながら、ライディングギアとしての機能もしっかり持っている、モットーウェアのジーンズとスティルマーチンのシューズ。ここではそれぞれの特徴を見てみよう。
※表示はすべて消費税8%込み価格です(2016年4月現在)