
CHAMPION76浜松店はJR浜松駅の前を通る国道152号沿いにある。車ならわずか10分という好立地だ。国道1号からのアクセスも近く、東名高速道路浜松インターからは約15分と、これ以上ない場所に出店した。驚いたことに、なんと一つ隣の区画にはハーレーダビッドソン浜松がある。しかし聞いてみれば納得。ハーレーダビッドソン浜松も同じ株式会社チャンピオン76が運営する店舗なのだ。
CHAMPION76は2021年8月には四日市店、9月には清水鳥坂店をオープン。この浜松店はそれに続く6店舗目だ。さらに今後も3店舗ほど出店予定が組まれているという。
この浜松店は2022年3月5日に新規オープンしてまだ一週間足らずという取材日程だったこともあるが、その外観はとても中古バイクの販売店には見えない。建物の脇には車4台分とバイクの駐車スペースが十分に確保されている。
店内も、大量の在庫がしっかり展示されていつつ、ゆったりできるスペースを確保し、メリハリのある作りになっている。
CHAMPION76浜松店はバイクショップとしては異例の、常駐スタッフが女性のみというお店になっている。リーダーを務めるのは吉田美菜子さん(写真右)。
「私は以前は保険の営業をしていたのですが、『好きなものを売りたい!』と思ってバイク屋さんに転職しました。私自身も含めてスタッフは全員大型バイクに乗っていますので、初めて大型バイクや輸入車を買う人でも安心して一歩を踏み出してもらえると思います。お店の中はカフェをイメージしたバーカウンターがあって、座ってくつろいでもらえるスペースも多く確保しています。もちろんバイク屋さんなのでバイクを売っているんですけど、まずは当店でバイクを買ってない人でもツーリングに行く前の集合場所とかにしてもらって、出発前にここでコーヒーを飲んで行ってもらえるような『お客様が気軽に集まれるコミュニティ』にできたらいいな、と考えています」と吉田さん。
カフェにしてもかなりオシャレな部類! 机の上もキャンペーンのチラシなどは最小限になっており、シンプルで居心地の良いスペース。
4人掛けのテーブル席も。こんな空間で腰を下ろして、コーヒーなんて出してもらってしまったら、なかなかツーリングに出発できないかも。
親会社である株式会社グッドスピードのマスコットキャラクター・パグッピーくんが至る所にいるのも女性店舗らしさ。こちらのテーブルと椅子は高さ調整のバーがシフトノブになっていて、車好きな男性にはたまらない。
そしてこの店舗に来たら絶対に借りたいのがトイレ。このクオリティ! まるで高級ホテルのような超絶キレイな空間で、女性用にはオムツ交換台まで設置されている。
洗面台の脇には油取り紙とマウスウォッシュまで常備されている。男性スタッフのみだとなかなかできない気遣いだ。
以前、CHAMPION76の別店舗を取材した時もその在庫の豊富さには驚かされたが、ここでもまた驚かれた。
その理由が、この右手の通り側にズラリと並ぶバイクが全て、ハーレーダビッドソンの人気車スポーツスターという点だ。XL1200シリーズ、XL883シリーズ問わず、ここでは現在20台以上のスポーツスターを在庫している。昨年の12月に日本限定1300台のファイナルモデルが発表され、予約が殺到。瞬間的に完売してしまったという話は記憶に新しい。そんなハーレーを代表する人気車種であるスポーツスターだが、実はその名称とは裏腹にとても扱いやすく、初心者にも広く受け入れられてきたモデルだ。また、カスタムベースとしても鉄板だ。
なお、現在のところ店内に陳列されている在庫は全てハーレーダビッドソンの中古車。しかし特にハーレーのみと決まっているわけではなく、需要に応じて徐々に他メーカーも取り扱う予定とのことだ。また、グループ全体で約600台の在庫を確保しており、インターネットでその在庫の中から気に入ったものを取り寄せて購入することも可能になっている。
また、株式会社チャンピオン76では買取に関しても力を入れており、インターネットで写真を何枚か送るだけで査定をしてくれる非接触型の買取サービス「オンライン買取」も人気だ。仕事が忙しかったり車検が切れていたりして、なかなか店舗にバイクを持って行けない人でも気軽に利用できる。
店舗に入って正面に飾られていた納車待ちの2019年式のFLTRXSロードグライドスペシャル。見ての通り完璧な状態だ。
店内の一画にはヘルメット売り場が展開されている。ここで扱っているのは安価かつ軽量で可愛いデザインの多いZEALOT製品。
ほんの数メートル歩くだけの距離に同じグループのハーレーダビッドソン浜松がある。