酷暑に対して本気の対策!極冷えアイテム『マルチペルチェベスト』が俄然効く!!

掲載日/2026年6月17日
取材協力/おたふく手袋、奥沙織
写真、取材、文/小松男
構成/バイクブロス・マガジンズ

電力によって温度を上げる発熱機能と温度を下げる吸熱機能を持つペルチェ素子を備えた『おたふく手袋』の新製品『マルチペルチェベスト』。これが、ライダーを救ってくれるのだ!

「昔はここまで暑くなかったよな……」最近、誰もがそんな話をしている気がする。実際に気象庁の統計を見ても、年々気温は上昇傾向。これは炎天下を走るライダーにとって、快適性だけでなく安全面にも関わる大問題である!とはいえ、ただ耐えるだけではもう限界……。そんな中で見つけたのが、『マルチペルチェベスト』という救世主級アイテムだった!!

昨シーズンに第一弾を発表し、今年バージョンアップして登場した『マルチペルチェベスト』。厳しい暑さが続く夏の作業現場を、安全かつ快適にサポートするアイテムとして人気急騰中だ。

危険なほど暑い夏! もはや我々には、
『マルチペルチェベスト』しかない!?

暑い、暑すぎる!今年もまた、危険な夏がやってきた。筆者はバイクメディア業界に身を置く立場上、日々バイクで走り回り、炎天下で撮影することも多い。もちろん暑さ対策はしている。ネッククーラーやメッシュジャケットなど、できる限りの装備も投入済みだ。だが、それでも危険を感じる瞬間がある。そんな中で見つけたのが、『マルチペルチェベスト』だった。

セット内容は、ペルチェデバイス5個、モバイルバッテリー、ベスト、ネックカバー、ネックカバー用ネット、バッテリー用サコッシュ、コントローラー(3本用、5本用)となっている。

マルチペルチェベストは、「ペルチェ素子」を利用した冷却ベストだ。ペルチェ素子とは、電力を使って片面を冷却し、もう片面を発熱させる電子冷却デバイスのこと。近年はネッククーラーなどにも採用されている。

それを本格的なワークウエアとして成立させたのが、高機能インナーで支持を集める『おたふく手袋』なのである。

数年前に、ペルチェ素子がついたハンディファンを使ってから、いつか出てくるだろうとひそかに思ってはいた。ペルチェ素子を利用したネッククーラーなども存在し、安価な製品もあるものの、性能が低かったり、バッテリーの持ちが悪かったりするので、実用面では課題を感じる製品も少なくなかった。

薄地のインナーと合わせて使用することが推奨されている。おたふく手袋では、冷感インナーやコンプレッションインナーなど多数ラインアップしているので、それと組み合わせたい。

そのような中、おたふく手袋は、徹底的にリサーチ(建築現場で働くワーカーの声を聞く)と使用テスト(サウナでのテストや猛暑日に屋上で8時間仕事をするなど)を繰り返し、『実際に”使える”』マルチペルチェベストを開発したのである。

マルチペルチェベストに大変興味を持った私は、今回その効果を知るために、おたふく手袋本社へ行き、実際に使用テストを行って、性能などを調べることにした。

写真では伝わりにくいが、ペルチェ素子が冷えたことにより、空気中の水分で表面に結露が発生している。それだけ“冷える”ということ。これは実証実験の結果も期待できる!?

奥沙織さんがサウナを使った実証テストを敢行!
大きな効果は「汗の出る量が格段に減少」だ!!

看護師資格も保有するバイク系インフルエンサー、奥沙織さん。酷暑における熱中症の危険性もよく理解しており、今回のマルチペルチェベストの効果にも興味を抱いていた。

高温環境下での身体反応を短時間で比較するために、今回はサウナ環境を用いてテストを実施した。被験者としてお願いしたのは、バイク系インフルエンサーとしてだけでなく、キーパーガールや公認心理士ナースとしても活躍する『奥沙織』さん。

彼女は、普段からバイクに乗るだけでなく、看護師や保健師の資格も持っている。

まずはマルチペルチェベストを着用し、温度が40度近くまで上がったサウナボックスに入る。果たして冷える感覚は得られるのだろうか。

40度は夏場の中でも最高気温の日と同等の温度。しかも密室であるサウナボックスの中は、想像以上に暑い。そのような条件下で、忖度なしに一時間近く過ごしてもらった。

マルチペルチェベスト着用時のサウナテストの結果、ベストを着ている部分にはほとんど汗をかくことがなかった。「これなら、もっと入っていられます」と奥沙織さん。

実際に、着用してもらい、サウナに入ってテストを行ったところ、マルチペルチェベストを使用した際には、上半身にはほとんど汗が出ることはなく、頭もクリア。一方、着用せずサウナに入った際には、発汗及び、のぼせた状態になった。

続いては、マルチペルチェベストを使用せずに、インナーだけでサウナテスト。表情からは「またサウナに一時間入るの?」という心の声が読み取れるが、頑張っていただきたい。

いくら何でも、かわいそうだと感じたので、40分を過ぎた時点で、奥沙織さんをサウナから解放。第一声は「めっちゃ汗かいちゃいました!」。マルチペルチェベストの効果が高いことが実証できた。

テストを体験した奥沙織さんは、

「普段からバイクイベントなどで、救護班を任されていますが、夏場は熱中症で具合を悪くされる方も多いのです。そのほとんどは暑さ対策をされていない人ですね。例えばイベント会場までの往復で、4時間バイクに乗り、現地に3時間滞在すると考えると、7時間もの間、ほぼ炎天下にいることになり、はっきり言って“危険”です。そんな状況下において、このマルチペルチェベストはとても“効果がある”と思えました。第一に、首や脇など、リンパや動脈が流れる箇所にピンポイントであてることができます。体内を循環する血液などを直接冷やせることで、体を内側から冷やすことができますし、それが結果的に頭までクールダウンさせることになるので、熱中症になりにくい。マルチペルチェベストを着てれば、もっとサウナに入っていてもへっちゃらですよ!」

と話してくれた。

マルチペルチェベストは、ネックカバー単体での使用も可能となっている。蘇頸動脈部分の温度を下げることで、頭もクールダウン、その結果セーフティライドももたらしてくれるのだ。

マルチペルチェベストの大きなポイントとなっているのは、「汗の出る量が格段に減る」ということだ。例えば、ファン付きウエアの場合、風が抜けるということが使用者に直接伝わるので、“心理的な涼しさ”としてメリットがあるものの、それが熱風であれば、実際の温度は下がっていないのと同じである。

ネックカバー3か所、背面上部中央、背面左右脇、前面胸部、全8か所にペルチェデバイスをセットすることができる。リンパが流れる部分に設置できるため、体液を冷やし循環させることができるのだ。

一方、マルチペルチェベストの場合は、確かに設置場所を局部的に冷やすには違いないが、体液を巡り、体の内側から冷やす効果がある。まるでラジエーターでクーラントを冷やし、エンジン全体の熱を抑えるようなイメージだ。これは、なんとも体では感じにくいことではあるが、それは「汗の出る量が格段に減る」ということで体感することができるのだ。

おたふく手袋のマルチペルチェベストは、ワーカーの間ですでにブームに火がついている。つまり過酷な条件下で労働するワーカーにも認められる“プロ仕様”であることが証明されているということであり、ライディング環境との親和性も高いのだと言える。

なんと暖め機能も備わり一挙両得!
本気で一年中使える逸品なのだ!!

マルチペルチェベストのバッテリーセットは、ベストとネックカバー、冷却デバイスは標準で5つ(最大8個まで追加接続可能)、大容量モバイルバッテリーなどがセットとなっており、購入後すぐに使用することができる。

冷却モードは5パターンがプリセットされている。10分オン、2分オフを繰り返す“ゆらぎモード”が最も効果的。最長約8時間使用可能だ。なお暖めモードも用意されており、そちらは約16時間使用可能だ。

冷却モードは、10分間隔でオンオフを繰り返す“ゆらぎ”モードをはじめ、気温35度の環境で最大-29度下げることができるブーストモードなど、様々な作動モードが用意されている。しかも驚いたのは、冷却だけでなく暖め機能まで備えていること。つまり夏はクールダウン、冬は電熱インナーとして使えるのである。

ライダーの間でもすっかり定着した感のある、おたふく手袋のインナーアイテム、“ボディ タフネス”。マルチペルチェベストとの相性が良いだけでなく、インナー単体で使用しても重宝すること間違いなし。

水冷デバイスの場合は液漏れの心配が、保冷剤を用いたアイテムならば、その保冷剤確保の問題などがある中、ペルチェ素子を活用したクールダウンアイテム、『マルチペルチェベスト』は、夏場のライダーを支える最良のアイテムと言えるのだ!

今年で創業100周年を迎える『おたふく手袋』。手袋業界のオピニオンリーダーだけでなく、ワーカーやアスリートに求められるものに対して真摯に応えてきた。マルチペルチェベストもその一つのなのである。

年々過酷さを増す日本の夏。もはや「気合いで乗り切る」という時代ではない。愛車を楽しむためにも、まず守るべきはライダー自身のコンディション。『マルチペルチェベスト』は、そのための“新しい標準装備”になっていくのかもしれない。

INFORMATION

住所/大阪府箕面市船場東3-11-22
TEL/0120-18-3663

創業大正15年、高品質な作業手袋と作業靴下のメーカーとして成長を遂げ、現在は様々な製品を手がけるワークウェアのリーディングカンパニー。近年は、高機能インナーウェアのボディタフネスを展開し、ワークウェアだけでなくスポーツ用インナーの分野にも進出。ボディタフネスはバイク用のインナーウェアとしても優れた性能を発揮し、ライダーからも注目を集めている。