
ひとつのバイクショップとしては、国内でも有数の規模を誇る『サッシュ』。店内には数え切れないほどの中古車両が並べられるほか、広々とした敷地を利用したイベントも開催されます。

京都初のインディアンモーターサイクル正規ディーラー『インディアンモーターサイクル京都』でもあり、なんとフルラインナップが取り揃えられています。インディアンのことならサッシュにお任せ!

スポーツスリーホイーラーブランドであるカンナム(Cam-Am)の正規ディーラーでもあります。古くから取り扱っており、日本一の販売台数を誇る名店!他のトライクなども多数在庫します!
京都南インターチェンジからすぐ、国道一号線沿いに堂々と構えるバイクショップ『サッシュ』。ここは国内外のさまざまなメーカー車両を扱うだけでなく、トライクやサイドカーといったスリーホイーラーにも強いショップとして広く知られています。
バイクメディアの世界に身を置き、かれこれ20年以上になる筆者も、その名前を耳にする機会は何度もありました。ずっと気になりながらも、なかなか足を運ぶ機会を得られずにいたのです。
そんな折、2023年2月18日に、『サッシュ』は京都初のインディアンモーターサイクル正規ディーラー【インディアンモーターサイクル京都】をオープン。現行モデルをすべて取り揃えるという充実ぶりに加え、毎月オーナー向けのミーティングイベントも開催しており、すでに“インディアン乗りの聖地”として注目を集めています。
もともと『サッシュ』に強い興味を抱いていた筆者にとって、さらにインディアンファンであることも相まって、心はもう抑えきれません。「これは行かずにいられるか!」――ついに念願の現地訪問を果たすことになったのです。

京都南インターチェンジの目の前と言っていい場所にサッシュはあります。外見からはバイクショップとは思えない大きさですが、中に入ると、さらに深く、様々なフロアで構成されており迷路のようにすら感じます!

アメリカ最古のバイクメーカーとしても知られているインディアンモーターサイクル。伝統と革新を強く打ち出しているモデル群は、どれも個性的かつ、魅力あふれる車両ばかりです。サッシュでは一台ずつじっくりと見ることができます。

敷地内には別棟のショールームも設けられています。中はカウンターが設置されカフェスペースとしても利用できるようになっており、毎月「コーヒー&ぶぶ漬けミーティング」が開催されています。

インディアンモーターサイクルは優れたパフォーマンスだけでなく、ファッション性に優れていることも人気のポイント。サッシュではアパレルやカスタムパーツのコーナーも常設されています。

インディアンモーターサイクルのアパレルはどれもカッコ良いので、オーナーはもちろん、そうでなくとも手が伸びてしまいます。ライディングジャケット類は高い機能性も備わっています。

大戦後のアメリカ統治時にトヨサキモータースで取り扱われていた通称“トヨサキインディアン”が置かれていました。これを見た時も「珍しいなあ」と思いましたが、その後店内を巡ると、希少モデルだらけだということがわかりました。
サッシュを訪れた私は、桐山店長に店内を案内していただきながら、同店の歩みや特徴を伺いました。
「長い歴史を持つサッシュですが、その始まりは創業者が仕事を求めて京都に出てきた際に興した廃品回収業にあります。その中でオートバイを扱うことに面白さを見いだしたのが、ショップの原点だったと聞いています。
近年はバイクシーンを取り巻くブームやムーブメントが多様化するなか、国内外メーカーの車両を幅広く扱うだけでなく、他店ではまず見かけないようなモデルまで積極的に取りそろえてきました。スリーホイーラーのカンナムも国内では早い段階で輸入販売を始めましたし、2023年に正規ディーラーとなったインディアンモーターサイクルも同様です。
サッシュは常に“お客様にバイクライフを楽しんでいただきたい”という想いをベースに、特別な車両の提供から、メンテナンスサービス、さらにはツーリングイベントに至るまで、総合的なサポートを心がけています」
店長の言葉からは、創業者の先見性と商才がいかにして現在のサッシュを大きな存在へと育て上げたかが伝わってきました。
それでは続いて、サッシュの店内をご紹介していきましょう。

メインショールームの2階へと上がると、ずらりと並んだ海外のプレミアムブランドの車両が出迎えてくれます。よく見ると、ドゥカティではディーゼル社コラボなどの限定モデル、BMWではメガモトなど、まず見かけることがない希少モデルばかりです!

北米市場で販売されていたオレンジ色のホークも十分珍しいのですが、それすらも普通に思えてしまうレパートリーが取り揃えられています。よく見るとビューエルのサイクロンM2もありますね!

2階にあるショールームの奥まで進むと、別棟とつながっていました。足を踏み入れると、そこもまた珍しいモデルのオンパレード。もちろん、レブル250などの“一般的”な車両もあるのですが、他に圧倒されてしまいます。
店舗前にはさまざまなカンナムのモデルが並び、店内に入ってすぐの1階メインショールームには、正規ディーラーであるインディアンモーターサイクルがフルラインナップで用意されていました。これだけでも十分に“特別感のあるショップ”だと感じるのですが――。
とはいえ、それら以外の店頭に並んでいた在庫車は比較的一般的で、いわゆるイマドキの売れ筋モデルが中心。「なるほど、これがサッシュのスタイルなのか」と思っていたのですが……私は大きく間違っていました。
メインショールームの階段を上がり2階へ足を踏み入れると、そこには“地球上に数台しか残っていないのでは?”と思うほどの希少モデルや限定車がずらり!
ドゥカティの限定モデル各種、ビモータ、BMWのHPシリーズ、さらにはBMW傘下時代のハスクバーナなど……はっきり言って博物館級です。しかも、驚くことにそれらすべてが販売車両!ワクワクを通り越して、頭に血が上り、思わず鼻血が出そうになりました。
さらに感心するのは、その在庫車のプライスカード。適正な価格設定に加え、すべて明朗表示です。そして珍しい車両を扱うからこそ、メカニックスタッフのスキルも超一流。認証はもちろんのこと指定工場(民間車検場)を備えているので、日常メンテから車検まで安心して任せられます。つまり“購入時からその後のバイクライフまで、丸ごとサポートしてくれるショップ”なのです。
恐るべき存在――それがサッシュ。店内を見て回るだけで幸せを感じられる、まさに夢のような時間を過ごすことができました。バイクファンなら一度は足を運ぶべき場所として、ここに太鼓判を押します!

スリーホイーラーであるカンナムは、一般的なモーターサイクルとは一線を画す乗り味。ただ、欲しいけれど一歩を踏み出せない! そんな方に朗報です。サッシュではレンタルを行っています。じっくり楽しんでください!

カンナム+トレーラーを使ったキャンプツーリングという提案。もうこれは究極と言える遊びのスタイルですよ! なお、カンナムは普通乗用車免許で乗ることができる上に、ヘルメットの着用は任意となっています。

車両の性能を引き出す上、心地よいサウンドを楽しむことができると定評のあるアールズギアに別注オーダーし制作したカンナム用オリジナルサイレンサー。もちろん車検対応です。カンナムオーナーは要チェック。

サッシュ店内の一角には、バイクの構造を見て触れて知ることができるコーナーも用意されていました。こういったちょっとした試みが、ユーザーとしては嬉しく感じるポイントとなっているのです。

バイクショップのファクトリーとは思えないほど広々としたメンテナンススペース。トライクやサイドカーもばっちり対応できるうえ、それらの検査ラインを持つ認証工場でもあります。
