【WESCO JH CLASSICS×H-D 1955 FL】ウエスコのローカットモデル「JHクラシックス」&ハーレー「パンヘッドチョッパー」

掲載日/2025年10月1日
取材・車両協力/WESCO JAPAN
取材・写真・文/成田 恒一
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自らの分身とも言える等身大のチョッパー

6インチオーバーのロングフォークと三段シートがアイコニックなハイドラチョッパー。手掛けたのは愛媛県今治市のMC GALLUP。「ストレスなく乗り回せるハイドラ」という極めてシンプルかつ明確なコンセプトのもと、生粋のバイク乗りである店主により製作されたリアルチョッパーだ。

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1955年式FLをベースにストレッチされたハイドラフォークを起点としてスタイリングを構築。F21/R18インチホイールにハイライザーバー、リペイント済みの純正フューエルタンク、三段シート&シッシーバー、リアフェンダーはRエンフィールドのクロームタイプが流用されている。

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FLHのハイコンプピストンがインストールされたパンヘッドモーターはすこぶる快調で、わずか数回のキックでいとも簡単に火が入る。キャブは純正リンカートで進角は手動、メカニカルトップのジョッキーシフト&ロッカークラッチ、マフラーはスラッシュカットのストレートパイプが取り付けられている。車両をご覧いただければ理解いただけると思うが、奇をてらったモディファイは一切なく、どこまでもオーセンティックな60’sチョッパーに仕上げられている。

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納車以来、オーナーによりコツコツと手が加えられてきたというこのマシン。なるほど、走る姿にどこにも無理がないわけだ。ハイドラを手足のように扱うその姿は「ストレスなく乗り回せる」という、まさに製作時のコンセプト通りと言える。そこにオーナー自らの手によるアジャストが加わり、乗り手と車両のマッチングがさらに高められているという印象を受ける。チョッパーとは本来そういうノリモノなのだ。

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このハイドラをひと言で表すなら「自らの分身とも言える等身大のチョッパー」といったところか。チョッパー乗りにとって、これこそ最高の褒め言葉なのではないだろうか?

カジュアルなローカットレースアップブーツ

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1918年、米国オレゴン州ポートランドで創業された「WESCO(ウエスコ)」は、100年を超える歴史を誇る世界最高峰のワークブーツメーカーとして、その確固たる地位を築き上げている。メイドインアメリカ、かつ熟練した職人の手により生み出されるウエスコブーツの高い機能性は特出すべきものであり、その証拠にさまざまなハードワーカーから絶大な支持を集めている。ワークブーツとしての高い機能性はバイクギアに求められる機能にも直結しており、事実、バイク乗りのファンも多い。また豊富なモデルラインナップに加えて、世界にただ一足のカスタムブーツを製作できる点も忘れてはならない。それぞれの好みや用途に適したオリジナルのカスタムブーツ。まさにバイクビルドと同じ手法と言える。

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今回紹介させていただくモデルは定番のローカットレースアップブーツ「JH CLASSICS」である。その誕生の経緯は、アメリカのハードワーカーたちが軽作業時やオフタイムに気軽に履けるローカットブーツとして生み出されたものだ。しかしながらその基本構造はウエスコのマナーに則ったもので、レザーはボスやジョブマスターなどと全く同じものが使用されており、スチールシャンクやレザーライニングが標準装備されている。JH CLASSICSは、ウエスコの創始者「ジョン・ヘンリーシューメイカー」の名を冠した特別なモデルとなっている。

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使用されるレザーはブラウンのオールラフアウト。このJH CLASSICSのラフアウトはやや毛足の長いタイプとなっており、柔らかな独自の雰囲気を醸し出している。レースアップブーツの顔とも言えるレーシングパターンは、つま先近くまでアイレットを装備したレース・トゥ・トウをチョイス。この他、レギュラー・トウの選択も可能。アイレットはブラス、つま先の形状は、踵が低いラウンド・ボス・トウとしている。またデザイン的なアクセントにもなる泥除けのフォルスタンを装備している点もポイントと言える。

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ソールには現在は廃盤になっているトラクションソールの#1010が取り付けられている。スニーカー感覚で履ける1ピース構造のソールとなっており、クッション性も高くタウンユースにも最適なソールである。レザーライニングは定番のブラウンを選択。このレザーライニングにより足入れも非常にスムースとなる。ソールを縫い付けるヘビーステッチのカラーはホワイト、アッパーレザーに使用されるライトウェイトステッチはレザーカラーに合わせてブラウンが使用されている。

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実はこのJH CLASSICSはウエスコジャパンが立ち上げたセカンドハンドブーツの委託・販売を行う「YOUR WESCON」で販売されているブーツで、即購入できるモデルとなっている。サイズは8Eなので、気になる方はチェックされたし! この他、ボスやジョブマスターはもちろんのこと、ウエスコジャパン限定モデルなど、数多くのブーツが出品されているので、ぜひともご確認いただきたい。

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1955年式のパンヘッドをベースに製作されたハイドラチョッパーと、カジュアルなローカットレースアップブーツ、JH CLASSICS。どちらもオリジナルのカスタムが施された、この世にふたつとない特別な存在だと言える。ノンストレスで乗り回せるハイドラチョッパーに、気負いなく履けるローカットモデルのJH CLASSICSがよく似合う。

INFORMATION

バイク乗りから絶対的な支持を得ている世界最高峰のワークブーツメーカー「WESCO(ウエスコ)」。1918年、オレゴン州ポートランドで創業されたウエスコは100年を超える歴史を誇る。長い歴史に裏打ちされた高い品質により、消防士や警察官、林業従事者などのタフなハードワーカーからの厚い信頼を獲得し、その足元を守り続けてきた。メイドインアメリカにこだわり続け、職人の手により生み出されるウエスコブーツは、バイクライドにおいても極めて高い信頼性を発揮する。