愛車を5年間、ガラスの盾で守り抜く!
ワンランク上のバイク専用コーティング!!
【 MOTO COAT(モトコート)】

掲載日/2025年9月24日
取材協力/モトバックス草津店モトコート取り扱い
写真、取材、文/小松男
構成/バイクブロス・マガジンズ

自動車業界ではすでに定着した感のあるガラスコーティングだが、バイク業界を見渡すと、バイクショップや用品店での取り扱いは増えてきているものの、実際にはまだ発展途上というのが現状だ。どのような効果が得られるのか、またどれほど持続するのかといった点がライダーにとって分かりにくいことも、その普及が進みにくい要因だろう。
そうした中で編集部が注目したのが、新たなガラスコーティング【MOTO COAT(モトコート)】である。バイク専用に開発されたモトコートは、車体のあらゆる部位に施工でき、ワンランク上の輝きをもたらすうえ、耐久性の高さにも定評がある。まさにバイクコーティングの“革命児”とも言える存在だ。本稿では、その魅力と可能性に迫る。

滋賀県にあるバイクショップがプロデュースし開発されたバイク専用ガラスコーティング剤、『モトコート』。プロの手で施工してもらうことが仕上がり的にはベターではあるが、DIYでチャレンジすることも可能だ。

モトコートの施工後は眩しいほどの強い艶感が放たれ、その美しさにオーナーの満足度も高まるはず。エンジンや樹脂パーツ、メッキ部分など、丸ごとコーティングすることができるのも嬉しい。

ボディ、サス、樹脂、マフラーまで丸っとカバー!
ここにバイクコーティングの革命児現る!

バイクの楽しみ方が多様化する中で、愛車の美観や価値を長く保ちたいというニーズが高まり、ガラスコーティングは急速に広がりを見せている。

自動車の分野では既に一般的となったコーティングだが、バイクにおいては車体形状の複雑さやパーツ点数の多さから施工の難易度が高く、これまでは一部の高額サービスやDIY志向のライダーに限られていた。

しかし近年は、専用ケミカルや簡易施工型の製品が普及しつつあり、二輪ユーザーにとっても「コーティングは特別なものではなく、愛車を守る基本メンテナンスのひとつ」という認識へと変化しつつある。

市場全体での普及率はまだ自動車に比べれば低いものの、都市部を中心に施工サービスを導入するバイクショップは年々増加傾向にあり、用品店や量販店でもコーティング剤の棚割りが拡大していることからも、その注目度は一目瞭然だ。

そうした潮流の中で独自の存在感を放つのが、滋賀県草津市のバイクショップ「モトバックス」が提供するバイク専用ガラスコーティング「MOTO COAT(モトコート)」である。

特徴的なのは、単に既製品を仕入れて施工するのではなく、同店がコーティング剤の開発段階から関わり、業務用として磨き上げた技術をベースにしたサービスである点だ。

モーターサイクルショーで実演販売が行われ、顧客による要望の声から一般販売にも広がった経緯を持ち、施工サービスはもちろん、ケミカル単体の提供も行っている。「自分でやる楽しみ」と「プロに任せる安心感」の両面に応える姿勢は、まさにバイクライフの新しいスタンダードを体現しているといえるだろう。

モトコートの施工及び販売を行っている滋賀のバイクショップ、モトバックス。県下ナンバーワンの在庫台数を誇り、あらゆるバイクライフをサポートしてくれる存在だ。

モトコートを施工する前には細部まで徹底的に洗車が行われる。まずはしっかりとしたベースづくりからというのはコーティングのみならずぺイントをする際などでも同じことが言える。

モトコートはボディパーツだけでなくエンジンなどにも施工することができる。強い輝きが得られるだけでなく、洗車作業も容易になることは大きなメリットとなっている。

1300度の高熱に耐えるコーティング、
聞いたことがありますか?

モトコートの最大の特徴は、そのベースとなる素材にある。使用されているのは「シリコンなどの不純物の無い無機化合物」だ。この「無機化合物」のみで形成された保護膜は、ガラスの中でも強固な“石英ガラス”に近い耐久性を持つ。さらに、防汚性、防錆性までも高次元で実現しており、光り輝く美しい状態を長きにわたり確保するのである。

従来の簡易コーティングでは、塗布ムラが起きたり、部分的に被膜が剥がれたりするケースも少なくなかった。だがモトコートは分子レベルで均一に反応するため、仕上がりが非常に安定しており、施工者の技量に左右されにくい。見た目の美しさだけでなく、実用面での扱いやすさが大きなメリットといえる。

さらに、腐食を防ぐ力にも優れている。バイクは雨や紫外線、さらには冬場の融雪剤など、車以上に過酷な環境にさらされることが多い。モトコートの皮膜は金属の酸化を抑制し、樹脂や塗装面も劣化から守るため、長期保管や日常使用のどちらにおいても安心感が得られるだろう。

耐久性の指標としては「最長5年」とされており、これは市販の簡易コーティング剤では到底及ばないレベルだ。繰り返しのメンテナンスに追われることなく、長期にわたって新車のような光沢と保護性能を維持できる点は、ライダーにとって大きな魅力である。

また見逃せないのが耐熱性能だ。1300度という極端な高温にも耐えられる特性を持ち、マフラーやエンジン周りといった高熱部位にも施工可能となっている。これにより、車体全体を一貫した保護膜で覆えることになり、「部分的に守れない場所がある」という従来の弱点を克服しているのだ。

こうした特性の積み重ねが、モトコートを単なる“コーティング剤”の枠に収めない存在へと押し上げている。美観の維持はもちろん、錆や劣化に強く、長く安心して走れる一台をつくる。ライダーの実用ニーズと美意識、その両方を満たすのがモトコートの真価である。

モトコートは基本的にA液とB液、そして硬化促進剤で構成されている。モトバックスが自動車用のガラスコーティングを製造している企業とタッグを組み、バイク専用に開発されている。

A液とB液、そして硬化促進剤のすべてを付属の専用スプレーボトルに入れる。なお、モトコートは一回の使い切りとなっている。量に余裕があるため、自身で行う際には車体だけでなくヘルメットなども同時に施工するとよいだろう。

すべての液体をスプレーボトルに入れたら、良く振ってしっかりと混ぜる。こうすることで、ベースコートとして最大限の効果を発揮し、結果として効果が長持ちする。

スプレーから専用クロスにモトコートを吹き付け、それをボディパーツに塗布していく。何台も施工しているプロは、しっかりと細部まで行う技術を持ち得ているが、モトコートは伸びが良くムラが出にくいのでDIYでもできそうだ。

雨上がりに愛車から水滴が
転がり落ちる姿を想像してみてください

モトコートの施工は、専用設計されたプロセスを踏むことでその性能を最大限に発揮する。最初のステップは、A液・B液、そして硬化促進剤を専用スプレーボトルに投入し、よく混合することから始まる。この段階で生成されるのは、施工直前にもっとも反応性を高めた状態のコーティング液であり、鮮度が高いほど仕上がりも良好になる。

次に、その液体を専用クロスに吹き付け、ボディパーツや外装に薄く均一に塗布していく。ポイントは「延ばすように」作業することで、分子が均一に反応しムラのない被膜が形成される。エンジンフィンやフレームの細部など、クロスで届きにくい部分にはスプレーを直接吹きかけ、その後すぐに拭き上げる。これにより複雑な形状のパーツも余さずカバーできる。

さらに特筆すべきは、高い防錆効果であり、フロントフォークのインナーチューブに施工すれば、点サビの発生を大幅に防ぐことが可能となるのである。

ただし、ブレーキディスクやキャリパーまわりに付着すると制動性能に影響を及ぼすため、施工時には細心の注意が必要だ。

こうした一連のプロセスは、単に見た目を整えるだけでなく、ライダーの安心と愛車の資産価値を守ることへ直結している。写真を見てもらえれば、その合理性と完成度の高さが一層際立つだろう。

モトバックスでのモトコート施工料金は、モトコートと工賃を合わせて、一般的なサイズのモデルで6万9800円~。大型バイクでは17万円程度となっている。

業務用としてモトコートだけの販売も行っており、その場合は1回分1セット2万円とのこと。

この機会に、モトコートで美しい輝きを放つ愛車を仕立ててみてはいかがだろうか。

エンジンなど入り組んだ部分には、直接モトコートを吹き付けてから、拭き上げる。手の入らない場所までしっかりとコーティングすることができるのはうれしい。

モトコートの耐熱温度は約1300度とされており、エキゾーストマニホールドなどもコーティングを行うことができる。施工時は十分に熱が冷めたことを確認してから行うこと。

空気を遮断する膜密度で防錆効果を見込めるモトコートは、フロントフォークのインナーチューブに施工するのも効果的だ。ブレーキパーツ類に飛ばないよう、裏からクロスをあてがいながら塗布する。

樹脂パーツにモトコートを施工すれば、より一層色の深みが増すだけでなく、樹脂特有の油分抜けによる劣化を防ぐ効果も得られる。

御覧のように、樹脂パーツ部分も気持ちの良いほど水をはじくようにすることができる。ボディカラーも一般的なグロス系だけでなく、トレンドのマット(艶消し)カラーにも対応している。

INFORMATION

住所/モトバックス滋賀県草津市野路東5-16-27
電話/TEL:077-516-4771
定休/月曜日(祝日は営業)
営業時間/10時~19時