まるでベテランライダーと旅しているような楽しさ。
MOTTO GOを使った相模原ツーリング

掲載日/2025年1月30日
取材協力/パイオニア株式会社
写真/稲垣正倫 取材、文/伊澤侑花
構成/バイクブロス・マガジンズ

バイク専用ナビアプリ「MOTTO GO」を使ってショートツーリングへ。定番スポットはもちろん、リアルタイムで周辺情報やその土地ならではのおすすめスポットを教えてくれる、その楽しさはまるでベテランライダーと走っているような安心感に包まれていました

今回は話題のバイク専用ナビアプリ「MOTTO GO」を使ってツーリングへ。ツーリング用のナビアプリは多数ありますが、MOTTO GOは運転中に手元を見ることが難しいツーリングライダーのために、音声案内機能を重視して作られています。製品名も「音(OTO)」と「モト(MOTO)」をかけあわせてMOTTOと名付けられていて、このアプリを使用してもっとツーリングを楽しんでほしいという思いが込められているそうです。

MOTTO GOに頼ってルート決定

まずはツーリングに向けてルートを決めます。MOTTO GOでは地図上に自分で経由地点を繋げてルートを作っていくことができます。

さらに、全国のエリア別におすすめのツーリングコースを検索でき、そのルートを元に経由地を追加してルートを作る、ということも可能。独自にルートを開拓していくことを楽しむライダーも、ツーリング初心者も楽しめるよう情報がまとめられています。

なお、MOTTO GOはツーリング向け道路地図帳「ツーリングマップル」と提携しているため、人気のツーリングスポット情報が満載です。

今回はおすすめルート機能を使って関東のツーリングコースを検索。千葉県や都内、栃木県などエリアごとのルート候補が19個ほど用意されています。日帰りで楽しめるショートツーリングがしたいと思い、都内からほど近い神奈川・相模湖&宮ヶ瀬湖ツーリングコースを選びました。ルートを見ると、出発地点からまず相模湖に向かい、服部牧場、宮ヶ瀬湖に立ち寄ってゴール。経由地は3つと少ないような……? と思いつつ、今回はこのルートに従っていきます。

いざ出発。案内のタイミングがストレスフリー

ツーリング当日、朝7時に都内を出発します。MOTTO GOを起動させて、ヘルメットに装着したインカムと接続させて音声確認。ナビを開くと最初に天気予報や渋滞情報を教えてくれるため直前の情報収集もばっちり。

準備を完了させて、いざ最初の目的地の相模湖へ。

相模湖までは東京都道318号環状七号線を通り、中央道に乗って向かいます。

MOTTO GOを使ってすぐ、感動したのが音声案内のタイミングが丁度良いということ。曲がる信号の一つ前の信号をすぎたあたりから予告の案内が流れ、曲がる信号の30mほど手前で再び案内が流れます。

バイクに乗っている間はナビ画面をずっと見るわけにはいかないので、音声情報に集中しますが、音声が流れるタイミングが早すぎたり遅すぎたり、情報量が少なかったりすると、それだけで不安になりストレスを感じます。しかし、MOTTO GOは的確なタイミングで案内してくれるため、音声に頼ってストレスフリーな走行ができます。また、自分が乗っている車種を登録することで、排気量や区分に合わせた交通案内をしてくれます。特に車線変更などが多い一般道では、どの車線を走るべきかまでも事前に教えてくれるため、安心感は抜群です。高速に乗ってからもその利便性は変わらず、おかげで降りるインターや分岐も不安なく走れました。

また、音声だけでも安心感がありますが、画面の見やすさも特徴の一つです。進行方向を指す矢印や、右折・左折までの距離、曲がる信号の名前など必要な情報が大きく表示されるため、ツーリング中に画面を見た時に、ひと目で情報が入ってきます。音声の安心感もありますが、案内画面の安心感も高く、細かな部分までライダーにとっての使いやすさが考えられています。

1つ目の目的地、相模湖

相模湖に到着! したのですが、施設の営業時間をチェックし忘れるという痛恨のミスにより、ほとんどのお店が開店前やお休みでした。湖畔の施設には昔ながらのゲームセンターやカフェなどが揃っていますが、どうりで人が少ないわけです……。落ち込みながらも、せっかく来たので広大な相模湖をバックに記念撮影。

湖にはスワンボートが並んでいて、実際に乗って相模湖周遊を楽しめます。次はツーリング仲間と一緒にお昼ごはんを食べてスワンボートを楽しむプランで来よう……。

MOTTO GOボタンを使って近場のコンビニへ

さて、営業時間のチェックを忘れて朝ご飯難民になってしまったため、次の目的地に向かう前にコンビニへ。とはいえ、初めて訪れる土地だと、コンビニやガソリンスタンドに入りたくてもどこにあるかわからず、探している間に行きたいルートから外れて時間がかかってしまうということが多々あります。そこで今回役に立ったのが「MOTTO GOボタン」です。

MOTTO GOボタンは近場のコンビニやガソリンスタンドを検索してルートに追加できるという機能。これがすごく役に立つのです。相模湖周辺に着いた段階でMOTTO GOボタンを押してコンビニを検索。すると相模湖のすぐ近くにあることを発見しました。アイコンを押すだけで検索できるため操作がしやすく、検索した後そのままルートに組み込めるため無駄に迷う必要もありませんでした。

コンビニで温かい飲み物と肉まんを買って腹ごしらえ。まさか到着早々コンビニご飯になるとは……。次はしっかり営業時間を確認してこようと反省しました。

リアルタイムで流れる”おすすめスポット案内”に誘われて、オギノパンへ

次の目的地である服部牧場へ向かっていると、いきなりポーンという通知音の後に、「おすすめスポットが近くにあります」という音声が流れてきました。

聞くと今回のルート周辺におすすめツーリングスポットのオギノパンがあるとのこと。オギノパンといえば小学校の給食で出てくるあの揚げパンではないですか……! と、これは神奈川県民にしか通じないネタでしょうか。

オギノパンは神奈川県相模原市や厚木市の給食に出てくる揚げパンを作っており、地元ならお馴染みのパン工場です。筆者は横浜出身のため、同じ神奈川県民でも実際の給食で出た揚げパンはまた違うメーカーのものでしたが、その名前は有名で聞いたことがありました。ここにあったとは……と感動し、早速寄り道することにしました。

このおすすめスポット案内はMOTTO GOの機能の一つで、走行している道の周辺にあるおすすめスポットをリアルタイムで案内してくれます。指定した場所への案内はもちろん、ルートには含まれていないスポットまで教えてくれるのは、その土地を知っている通なライダーみたいです。言う通りについて行ったら、自然と楽しいところに連れていってくれる、まるでツーリングのベテランライダーと走っているかのような安心感と楽しさを覚えました。

人気の揚げパンは絶品。最初のルート通りに走っていたら立ち寄ることはなかったため、新たな出会いに大満足です。

2つ目の目的地、服部牧場

オギノパンでお腹も心も満足したところで、次の目的地である服部牧場へ。目の前の景色が開けて羊や牛たちが出迎えてくれる、のどかな風景に癒されながら、服部牧場に到着。

ここではソフトクリームをいただきます。アイス工房ではジェラートやコーヒーなどを販売しており、同じ敷地内にソーセージ工房もあります。さらにふれあい牧場体験も行っているなどご飯もアクティビティも充実していました。

最終目的地の宮ヶ瀬湖

最終目的地は宮ヶ瀬湖。ツーリングライダーが訪れる有名なスポットで、この日も平日ながら多くのライダーが集まっていました。宮ヶ瀬湖を一望して、今回の旅はここで終了……にしようかと思いましたが、楽しくなった私は、林道にも行きたいと思い周辺を検索。志田峠を発見したため、向かうことにします。

もっと走りたい、ダートを求めて志田峠へ

ナビに沿ったツーリングが終わったらすぐ帰ろうと考えていた私ですが、ストレスフリーな音声案内で疲れることがなく、寄り道まで案内してくれる、MOTTO GOの使い心地の良さにすっかり楽しくなってしまいました。ナビ一つでツーリングがこんなに楽しくなるのかと驚きます。なお、周辺の峠道や林道をMOTTO GOで探してみましたがヒットしなかったため、今回はGoogle Mapで検索した位置情報をMOTTO GOに転送して使用しました。宮ヶ瀬湖から13分ほどの場所にある志田峠へ、これまで来た道を戻るルートで向かいます。

志田峠に着くとまず前半に舗装路があり、くねくねとした峠道が続きます。後半には砂利道もありましたが、トライアンフのScrambler400Xは車高が高く、前後サスペンションのストロークも長めと、オフロード走行も視野に入れて作られているため、荒れた路面の走行も難なく楽しみました。満喫したところでようやく帰路につきます。

ツーリングをする際、ルートを細かく決めてその通りに走行したり、大まかに目的地だけ決めて気になった場所に入ったりと、ツーリングの楽しみ方は人それぞれですが、MOTTO GOの使い心地はどちらかというと後者で、最初に決めた目的地だけでなく、その土地での予期せぬ出会いも楽しむことができました。初めこそ経由地3つは少ないしすぐ終わってしまうのでは……? と正直不安に思っていましたが、周辺スポット情報を教えてくれたり、寄り道を提案してくれたりと、使っていくうちに時間に余裕をもったプランに仕上がっていたんだなと気づきました。ナビでありながらルートに縛られないMOTTO GOにリードしてもらい、満足いくまでツーリングを楽しむことができました。

MOTTO GO詳細情報

1月30日よりスマートモニターに対応

また、MOTTO GOは1月30日にアップデートされ、「Apple CarPlay」「Android Auto™」に対応しました。これらの機能は、基本料金(月間コースor 年間コース)からの追加料金はなく、スマートモニターとの連携機能を利用できます。スマートフォンでも見やすいMOTTO GOですが、スマートモニターに接続することでより大きな画面で表示され、スマートフォンをポケットやバッグにしまった状態でも操作が可能になります。振動や雨天時の水濡れを心配することなく、ツーリングを快適に楽しめる新機能もぜひ試してみてください。

MOTTO GO 料金プラン

MOTTO GOは有料アプリで、支払いコースは3種類あります。1ヶ月だと400円、年間だと4000円で、どちらも初回1ヶ月間は無料で体験できます。また、3日間コースも用意されており、こちらは250円。月間/年間コースと異なり、使う時にだけ料金を支払うかたちのため、月に一度のツーリングにだけ使いたい、という方などにピッタリです。是非この機会にパイオニアの「音(OTO)」と「モト(MOTO)」をかけあわせたバイク用ナビゲーションアプリ「MOTTO GO」の世界観を体験してみてください。