【WESCO JOBMASTER × Royal Enfield HIMALAYAN 450】ウエスコのレースアップブーツ「ジョブマスター」&ロイヤルエンフィールドのアドベンチャーモデル「ヒマラヤ450」

掲載日/2024年9月2日
取材協力/WESCO JAPAN
車両協力/Royal Enfield JAPAN
写真/磯部 孝夫
取材・文/成田 恒一
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ヒマラヤ山脈で鍛えられた新型ヒマラヤ450

2018年にデビューを飾ったロイヤルエンフィールドのアドベンチャーモデル「HIMALAYAN(ヒマラヤ)」の後継モデルとして2024年に登場した「HIMALAYAN 450(ヒマラヤ450)」。過酷なヒマラヤ山脈でも決してへこたれない新しいマウンテン・スタンダードとして「ピュアモーターサイクル」をフィロソフィーに掲げるロイヤルエンフィールドが生み出した中型セグメントのアドベンチャーモデルだ。車両価格はチューブレスホイール仕様が89万9,800円(税込)、チューブホイール仕様は88万円(税込)となっている。

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その心臓部にはロイヤルエンフィールド初の水冷式を採用した新開発となる排気量452ccの4ストローク単気筒DOHC4バルブエンジン「シェルパ450」をスチール製ツインスパーフレームに搭載。ボア84mm Xストローク81.5mmのショートストロークタイプで、最高出力29.4kW(40ps)/8,000rpm、最大トルク40Nm(4.08kgm)/5,500rpmを発揮する。トランスミッションは旧型の5速から6速にアップグレードされている。

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前後のサスペンションはショーワ製でフロントフォークには倒立式のカートリッジフォークを装備。ホイールはフロント21インチ、リア17インチ、ブレーキディスクはフロント320mm、リア270mmを採用している。またスロットルバイワイヤによるライドモード、「パフォーマンス/ABS ON」「パフォーマンス/ABS OFF」「エコ/ABS ON」「エコ/ABS OFF」という4つのモードを装備している。

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シート高は825mmとなり、スペック上では足つきに不安を覚える方も多いと思うが、実際に跨ってみると数値以上の足つきの良さを実感していただけるはずだ。シートレールが絞り込まれ、さらにシート形状の工夫により、足をまっすぐ下すことができるため足つきは思いのほか良好。またシート裏の簡単な調整で、純正シートのまま20mmアップとなる845mmにシート高を変更することもできる。ポジションは非常にニュートラルなものだ。肩幅より拳2個分ほど広いハンドルバーとステップ、シートの位置関係がよく、スタンディングでもマシンが扱いやすい。車両開発時に徹底的に考え抜かれたものだと想像ができるポジションである。

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車両重量は195kgで決して軽量モデルとは言えないが、重量バランスのよさにより乗り味は非常に軽快で、気負いなく普段の足代わりにも使える気軽さがある。ショートストロークのシェルパ450エンジンは軽やかに吹け上がり、特に5,000rpm辺りからの加速がすこぶる心地いい。足周りもしなやかで、ちょっとした路面のギャプも何事もなかったように吸収してくれる。ブレーキも必要にして十分な制動力を発揮する。特にリアブレーキの感触がよく、フロントブレーキの補助的な役割だけでなく、積極的にリアブレーキを活用したいと思わせるタッチのよさだった。ヒマラヤ450を端的に言い表すなら、ズバリ「旅に誘うバイク」といったところだろうか。本格的なアドベンチャーツーリングではなくても、ちょっとした旅に「冒険」というスパイスを加えてくれる頼れる相棒、そんなイメージだ。

包み込まれるようなフィット感が得られる
レースアップブーツの定番

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1918年、アメリカのオレゴン州ポートランドで創業された世界最高峰のワークブーツメーカー「WESCO(ウエスコ)」。100年を超える歴史を持つウエスコは、創業以来、一貫してメイドインアメリカにこだわり続けてきたレジェンドメーカーである。熟練した職人の手により製作されるウエスコブーツは、本国アメリカでは木こりや消防士、ラインマン(架線作業員)などのハードワーカーから、ガソリンスタンドやドラッグストアなどのスタッフに至るまで、様々な現場で絶大な支持を得ている。ワークブーツとしての高い機能性は、バイクギアとしても十分に機能し、スタイルにこだわるバイク乗りからも高く評価されている。さらに豊富なカスタムメニューにより、それぞれの用途に応じた無二のカスタムブーツを製作することができる点もウエスコの大きな魅力となっている。

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今回紹介するモデルは、レースアップブーツの定番である「JOBMASTER(ジョブマスター)」で、その名の通り、さまざまな現場に対応する高い汎用性を持つ人気モデルである。その登場は1938年まで遡り、90年近くも作り続けられてきた歴史あるモデルだ。ジョブマスター最大の特徴はレースアップブーツならではのフィット感で、足全体からくるぶし、足首に至るまで包み込まれるような極上のフィット感が得られる点だ。バイクライドにおいてもそのフィット感は大きなアドバンテージとなる。さらにバイクの取り回しや、信号待ちなどの停車時での安定感も大きなメリットと言えるだろう。もちろん、アクシデントが発生した際のプロテクト効果は言わずもがな。ハードワークの現場で徹底的に鍛え上げられてきたその信頼性は、危険と隣り合わせのバイク乗りにとっても大きな利点になるはずだ。

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ここで今回取り上げるジョブマスターのカスタムメニューについて紹介しよう。ハイト(踵から履き口までの高さ)はスタンダードの10インチで足首までしっかりガード。使用されるレザーは耐久性と耐水性に優れた7オンスのオイルレザーでバイクライドにも最適。多少の雨なら足が濡れることはない。カラーは定番のブラック単色であるが、ツートーン、スリートーンの組み合わせも可能。また靴紐が解けることがないオールアイレット仕様とされる(スタンダードはアイレット&フックの組み合わせ)。靴紐はソリッドな印象のブラックレザーレースをチョイスしている。

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レースアップブーツの顔となるレーシングパターンは、つま先近くまでアイレットが配されたLace-To-Toeを採用。この他、Semi Lace-To-Toe、Regular Toeの2パターンが用意されている。ステッチはスタンダードのホワイト&ブラウンを選択しているが、この他、赤や緑、青などの様々なカラーがラインナップされているのでお好みでチョイスしていただきたい。

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ブーツの性能を左右するソールは、クッション性や耐久性、耐油性に優れた#100 Vibramを装備。迫力のルックスも大きな魅力となる定番ソールである。そしてヒール部は積み革を1枚減らした1 Lift Lowerによりローヒール仕様としている。逆に積み革を1枚増やしたハイヒール仕様となる1 Lift Higherのチョイスも可能。バイクの足つきを重視するなら1 Lift Higherの選択もありだろう。

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バイク乗りからウエスコが支持される理由は、バイクギアとしての高い機能性はもちろんのこと、豊富なカスタムメニューによる高いファッション性にある。つまりウエスコブーツはバイクギアとしても使えるファッション要素の高いワークブーツなのである。愛車をカスタムする理由と同じようにブーツをカスタムし、自らのアイデンティティーに繋げる。ライフスタイルにマッチしたバイクやブーツは、まさに一生モノと言えるはずだ。

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INFORMATION

バイク乗りから絶対的な支持を得ている世界最高峰のワークブーツメーカー「WESCO(ウエスコ)」。1918年、オレゴン州ポートランドで創業されたウエスコは100年を超える歴史を誇る。長い歴史に裏打ちされた高い品質により、消防士や警察官、林業従事者などのタフなハードワーカーからの厚い信頼を獲得し、その足元を守り続けてきた。メイドインアメリカにこだわり続け、職人の手により生み出されるウエスコブーツは、バイクライドにおいても極めて高い信頼性を発揮する。