【WESCO WARREN×TRIUMPH SCRAMBLER 400 X】ウエスコのレースアップブーツ「ウォーレン」&中免で乗れるトライアンフ「スクランブラー400X」

掲載日/2024年3月1日
取材協力/WESCO JAPAN
車両協力/TRIUMPH MOTORCYCLES JAPAN
写真/磯部 孝夫
取材・文/成田 恒一
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妥協を排したモダンクラシックモデル
中型セグメントの本格派スクランブラー

2024年1月26日に日本国内で発売された普通二輪免許で乗れる中型セグメントのモダンクラシックモデル、新型「Scrambler 400 X」。マーケットで話題のこのモデルは、英国のヒンクレーで企画・設計されており、トライアンフらしい徹底した作り込みと上質な仕上がりを誇るクラスを超えた本格派スクランブラーだ。

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78万9,000円(税込)という同セグメントの国内モデルとも十分戦える価格も魅力的であるが、Scrambler 400 Xの真の価値はそこにはない。伝統の「Trophy」をオマージュした4バルブDOHCシリンダーヘッドの水冷398cc単気筒「TRシリーズエンジン」は、フィンガーフォロワーロッカーアームや、フリクションを低減するDLCコーティングの採用などにより、吹け上がりの軽さと扱いやすさを実現。6速トランスミッションを搭載し、最高出力40ps/8,000rpm、最大トルク37.5Nm/6,500rpmを発揮する。

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サスペンションには43mmビッグピストン倒立フロントフォーク、リザーバー付きモノショック式リアサスペンションを装備。車両重量は180kg、シート高はスクランブラーの特性を活かすため、835mmと高めではあるが、絞り込まれたシートとスリムな車体の恩恵により足つき性は数値のイメージよりもよい印象だ。軽快に吹け上がるTRエンジンは6,000rpmを超えたあたりから本領発揮。エグゾーストサウンドも非常に魅力的。ワイドハンドルバーによる操作性の高さとスクランブラー特有のアップライトなポジションにより、市街地からちょっとしたダート走行までストレスなくこなすことができる、これぞスクランブラーの真髄と言える隙のないマシンに仕上げられている。

時を超えるウエスコブーツ

1918年にアメリカのオレゴン州ポートランドで創業された世界最高峰との呼び声が高いワークブーツメーカー「WESCO(ウエスコ)」。100年以上の歴史に裏付けられたそのクオリティーは、他の追随を許さない本物のワークブーツとしてハードワーカーから絶大な支持を得ている。メイドインアメリカにこだわり続け、熟練した職人の手により生み出されるタフなウエスコブーツは、一生をかけて付き合うに値する人生の相棒にもなりうるワークブーツであり、バイクギアとしても十分に機能する。事実、スタイルにこだわるバイク乗りからも高い評価を得ており、ハーレーを中心としたビンテージモデルや、メーカーを問わず現行のモダンクラシックモデルなどに乗るライダーからの注目を集めている。

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ウエスコの代表的なレースアップブーツと言えば「JOBMASTER(ジョブマスター)」が挙げられるが、今回取り上げるのはスマートな印象が強い「WARREN(ウォーレン)」である。その要因は、アッパー部分にハードな印象のヘビーステッチを使わず、存在感を抑えたライトウエイトステッチだけで縫い上げられていることにある。これにより防水性能も高まりバイクライドに非常に適したモデルとなっている。

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レースアップブーツ最大の特徴であるホールド感は、バイクの操作性に直結する。足元が守られているという安心感もあり、バイクライドに集中することができる。マシンのヒールグリップも容易になり、コーナリング時のステップワークやシフト操作、フットブレーキに関してもブーツのほどよい重さにより軽く踏み込むだけでブレーキの効き具合を調整することが可能。ソールのグリップ力により停車時の安定感も増し、特に雨天時はその恩恵を実感できるはずだ。

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数多くのモデルをラインナップするウエスコブーツは、レザーカラーやその組み合わせ、ソールやハイト、つま先の形状などのカスタムにより、用途に応じた理想の一足を作り上げることができる。ここで今回使用したウォーレンのカスタムメニューを紹介させていただこう。

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踵から履き口までの高さはショートタイプの8インチ(スタンダードは10インチ)としている。レザーはたっぷりとオイルが染み込まされているブラック・タイ・ドメインで、水弾きもよく防水性にも優れているのでバイクライドには最適なレザーと言える。ソールはクッション性と耐久性、耐油性を誇る#100 VIBRAMで、踵の高さを抑えたロワーヒール仕様とされる。

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つま先の形状は丸みを帯びたラウンド・トウ、シューレースブーツの顔となるレーシングパターンはレギュラー・トウ、アイレットはオールニッケル(フックもアイレットに変更)とされる。ステッチはレザーカラーに合わせてオールブラック、シューレースはブラックナイロンレース、バックステイのループは見た目をシンプルにする目的で排除されている。

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今回のウォーレンは、レザーからすべてのステッチ、シューレースなど徹底的に黒にこだわり装飾的な要素は皆無。ニッケルアイレットのシルバーカラーのみがワンポイントとなっている。シンプルかつソリッドなスクランブラー400Xとの組み合わせも申し分なし。引き算の美学で製作されたこのウォーレンは、流行やトレンドとは無縁であり、この先何十年と履き続けても決して廃ることはない。

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INFORMATION

バイク乗りから絶対的な支持を得ている世界最高峰のワークブーツメーカー「WESCO(ウエスコ)」。1918年、オレゴン州ポートランドで創業されたウエスコは100年を超える歴史を誇る。長い歴史に裏打ちされた高い品質により、消防士や警察官、林業従事者などのタフなハードワーカーからの厚い信頼を獲得し、その足元を守り続けてきた。メイドインアメリカにこだわり続け、職人の手により生み出されるウエスコブーツは、バイクライドにおいても極めて高い信頼性を発揮する。