バイク好きのためのラジオ番組『ライダーズ』が
10周年を記念して初のミーティングを開催!!

掲載日/2024年6月12(日)
取材協力/株式会社バイク王&カンパニー
写真、取材、文/野岸“ねぎ”泰之
構成/バイクブロス・マガジンズ

2024年5月26日(日)、茨城県つくばみらい市において、バイクラジオ番組『ライダーズ』の放送開始10周年を記念した、初のミーティングイベントが開催された。各地から多くのファンが参加し、大いに盛り上がったその様子をレポートしよう。

番組同様のゆる~い雰囲気のイベントは
バイク好き同士、和気あいあいと進行

『ライダーズ』はラジオNIKKEI第1で毎週火曜日の20時20分~20時50分までオンエアされているラジオ番組。“全国放送として唯一のバイクラジオ番組”として、バイク大好きなステップ堀田さんをパーソナリティに、さまざまなバイクにまつわる情報を取り上げている。短波放送というマニアックな種類の放送だが、最近ではradikoやラジオクラウドなど、ネットを通じて誰でも手軽に聴くことができ、人気、認知度ともに上昇中だ。そんな『ライダーズ』が放送10周年を記念し、番組出演者の美環さん、ノア セレンさんをゲストに迎えて初のミーティングイベントを開催。当日は天候に恵まれた絶好のバイク日和で、首都圏はもちろん、岩手や愛知からの参加者も見え、総勢70名以上が集まる賑やかなミーティングとなった。

果たして本当に人は集まってくれるのか? そんなスタッフの心配を吹き飛ばすように、当日は70人を超えるリスナーが集まった。

13時のイベント開始を前に、会場にはバイクに乗ったリスナーが続々と到着。ノア セレンさんが自前で用意してくれたラムネや主催者からの飲み物が配られる中、オープニングトークがスタートした。ステップ堀田さんの流れるような話しぶりに美環さんとノアさんがつっこむという、息の合った進行で、参加者たちはたちまち『ライダーズ』の世界に引き込まれていった。

皆ラジオ番組の出演者だけあってトークはお手のもの。会場はあっという間に一体感に包まれた。

番組パーソナリティのステップ堀田さん(右)とテンポのいい掛け合いを見せるノアさん。絶版車好きでバイク全般に対する知識の豊富さでも有名なジャーナリストだ。

多くのバイクメディアで活躍するタレントの美環さん。弾けるような笑顔で会場を明るくしてくれた。

続いて行われた愛車自慢のコーナーでは、「僕がみんなのお手本に」と、ノアさんが自らの愛車で登場。マニアックなトークで会場を沸かせてくれた。その後は参加者が次々と登場し、自慢の愛車に対する思いを熱く語った。それぞれの愛車とのドラマに皆が引き込まれ、バイク愛を通じて会場が一体となった。

愛車自慢の最初に立候補したノアさん。バイクが好きすぎてトークが予定時間をオーバーする一幕も。

「一見ノーマルに見えますが、実はつくばサーキットを走るためにいろいろいじってるんです」というオーナー。ノアさんは「ホントだタイヤがけしからんぞ!」とツッコミを入れていた。

ステッカーチューン&電装品がモリモリのマシンに「このスイッチは何ですか?」など、興味津々の美環さん。

合間には出演者たちと参加者の撮影会も開催。普段は声を聴くことばかりの出演者と一緒に写真が撮れるとあって、長蛇の列ができていた。

参加者だけでなく、出演者の皆も撮影会を楽しんでいた。

イベントが盛り上がってきたところで行われたのが、クイズ大会。ノア セレンさんのバイクに関するマニアックすぎるクイズや、ステップ堀田さんからは番組にまつわるライダーズクイズや美環さんとのじゃんけん大会が行われ、勝者には豪華な景品がプレゼントされた。

細かすぎて2択でも正解が全く分からないクイズの連続だったが、ノアさんも参加者もそのマニアックさを楽しんでいた。

美環さんは自らに関するクイズとじゃんけん大会で会場を大いに盛り上げてくれた。

参加者にはもれなく『ライダーズ』特製、10周年記念ステッカーが配られた。

出演者とリスナーが実際に顔を合わせて触れ合い、和気あいあいとゆる~い時間を共有した約2時間のイベントはあっという間にエンディングを迎えた。全体を通じて笑顔の絶えないミーティングで、参加者みんながあたたかい心で見守りつつ楽しんでいたのが印象的だった。このイベントを通じて出演者とリスナーの心の距離はグッと縮まり、これからもバイク好きとしてお互いに番組を盛り上げていくことや、第2回の開催でぜひまた会いたいね、と言葉を交わし、それぞれが帰路についた。

イベントは出演者との距離が近く、アットホーム感があふれるもの。ゆるく楽しい進行で、その場にいたみんなが自然と笑顔になっていた。

番組パーソナリティのステップ堀田さんは愛車のハヤブサで会場入り。「普段は一人でラジオブースにこもってしゃべってるから、皆さんと触れ合えて最高です」と、リスナーへの感謝と手ごたえを語ってくれた。

ゲストのお二人は、イベント終了後も個別の写真撮影に応じたりバイク談議に興じたりと、リスナーと触れ合っていた。

ミーティング参加者の声

はるばる岩手県から来たラジオネーム「ORP160」さん。

愛車は1970年代にホンダが発売したオートマチックのナナハン「エアラ」というレア車。「番組でノア セレンさんが私のマシンを取り上げてくれたこともあり、これはぜひ参加せねば、と。今回はたくさんの人に声をかけていただき、とても楽しかったです。多くのリスナーと同様ステップ堀田さんとも同年代なので、親しみやすかったです」

BMWのR100GSパリダカで栃木県から参加した、ラジオネーム「さんまる」さん。

「イベントにはどんなリスナーさんが来るのか、興味がありました。面白い人が多くて楽しかったし、またイベントの雰囲気も番組同様、ゆるくのんびりした雰囲気で良かったです。これからもこの感じで続いてほしいですし、次回もあればまた参加したいです」

カワサキのKH250で茨城県内から参加した「カンバ」さん。

「『ライダーズ』のことは全く知らなかったんです。前日に「何か面白そうなイベントないかな?」とネットで検索して、近かったし美環ちゃんも来るとのことで参加しました。トークが楽しかったし雰囲気がとてもよかったので、これからラジオも聴こうと思います」

会場となった「バイク王 つくば絶版車館」はライダーなら一度は訪れたい聖地かも!?

今回『ライダーズ』初のミーティングの会場となったのは、「バイク王つくば絶版車館」だ。それまでバイク王の物流拠点だった場所を新たに絶版車専門の店舗としてオープンしたのが2019年の3月。建物2階が広い売り場スペースとなっており、常時250台ほどが展示・販売されている。

広いフロアにはジャンルを問わず、さまざまな年代、排気量のマシンがズラリと並び、さながら博物館のようだ。

並んでいるのは1970~2000年代のマシンが中心で、カワサキの空冷ZやホンダCB系、ホンダNSRやヤマハTZRといった2ストロークマシンなど、これぞ絶版車といった人気モデルがまずは目につく。しかしこの絶版車館の魅力はそれだけではない。少々マニアックな「そういえばこんなマシンもあったよね!」という、マイナーな車種も展示してあることがあり、ちょっとした博物館のような楽しみ方ができるのだ。さすが、年間の取扱台数が10万台を超えるというバイク王だからこその在庫の豊富さだ。もちろん排気量もリッターオーバーから原付までバラエティに富んでおり、しかもどのモデルもピカピカで、見ているだけでもワクワクする。実際、今回のミーティングの参加者もイベントの前後に売り場を訪れ、懐かしいマシンを目の前にバイク談議に花を咲かせていた。

人気のNSRをはじめ、懐かしい2ストローク車も多数展示されている。

マニア垂涎の空冷Z系も極上のコンディションのものが揃っている。

NチビやYSRをはじめとする、50ccフルカウルスポーツもタマ数は豊富だ。

「ここをツーリングの目的地にされる方や、集合場所とする、なんて使い方も大歓迎です。実際、グループで来て展示車両を前に盛り上がる方も多いんですよ」とバイク王つくば絶版車館の松田さんは語ってくれた。

「スズキのテンプターがこんなにズラリと、しかもキレイなのばっかり並んでるお店なんて他にないでしょ!!」とノア セレンさんも大興奮。

排気量が小さめのクラスは、若い人でも比較的購入しやすい価格帯となっている。「こんなに状態のいいモトコンポは見たことない!可愛いから欲しくなっちゃいますね」と美環さん。

絶版車に興味があって乗ってみたいけど、買った後のメンテナンスや故障、パーツの欠品などが心配で踏み切れない、というライダーも多いだろう。「ご契約いただいた車両は納車前に徹底的に整備します。万一故障の際には、お近くのバイク王の店舗で修理受付が可能ですし、重整備になりそうな場合はこちらの絶版車館で修理対応します」と松田さん。実際に整備エリアを見せてもらったが、一般的な納車前整備と違い、ほぼレストアに近いほど車両をバラして徹底的に細部まで整備しているのには「ここまでやるのか!」と驚いた。パーツに関しても、自社で持つストックが豊富なため、全く心配ないという。

契約が決まるとマシンは徹底的にバラされ、安心して乗ってもらえるように整備される。もはや納車整備の概念を超えた、レストアの域に達していると言っていいかも。

最初に展示車両のプライスタグを見た際には「ちょっと値が張るな!?」と感じたが、徹底した整備を行い、ベストなコンディションで販売していることを知ると、むしろリーズナブルなのでは、と思えてくる。バイク王という企業の名にかけて「長く乗れる程度のいいマシンを自信をもってお客様に届ける」という理念とプライド、そしてバイクに対する愛が、このつくば絶版車館には満ちていると感じた。バイク乗りの聖地にもなり得る魅力を秘めたこちらは、旧車ファンや絶版車好きはもちろん、すべてのライダーに、一度は訪れてみてほしい場所だ。

今回のミーティングを自分たちも楽しみながら盛り上げた出演者のお三方、お疲れ様でした。これからも楽しい番組づくりをよろしくお願いします!

『ライダーズ』
ラジオNIKKEI第1 毎週火曜日 20:20~20:50
radiko、ラジオクラウドでも聴取可能

INFORMATION

バイク王 つくば絶版車館
住所/茨城県つくばみらい市小絹120
営業時間/10:00~19:00(平日)/10:00~19:00(土日祝)
定休日/木曜日