松山自動車道の土居ICから約5.5kmというアクセスのよい場所にある「ナッツカスタムサイクルズ」。広々とした駐車場があり、車での来店も大歓迎! 店内はバイクが並ぶショールーム、ウエアやグッズなどの売り場、くつろぎながら談笑できるリビング、特殊工具や工作機械を備えたファクトリースペースを完備。楽しく居心地のいい空間となっている。
代表の薦田(せんだ)浩志さんは、ハーレー専門コースがあった赤門自動車整備大学校を卒業。ハーレーダビッドソン正規販売店に勤務した後、2005年に独立し、現在のショップを創業したハーレーのエキスパート。カスタムについても10代の頃から深く携わってきた。
「バイクに乗りたくて工業系の高等専門学校に進学し、16歳になってすぐにバイクの免許を取りました。その頃は将来のことをあまり考えてなくて、ただバイクに乗りたかったんです(笑)」
プライベートではレース活動にも取り組み、国産シングルレーサーやイタリアのスーパースポーツなどでサーキットを走行。ショップを立ち上げる前から趣味で15年以上も続けているという。3年前、サーキット走行中にクラッシュしてから活動は一時休止中。しかし「長年サーキットを走ってきましたが、ハーレーではあまり走ったことがないんです。今、スポーツスターのレーサーを製作中なんです」と薦田さん。
スタッフはハーレーのエキスパートで、プライベートでもバイク好き。女性スタッフも在籍しており、女性ライダーが持つ不安や悩みにも柔軟に対応してくれる。ハーレーに乗ってみたい、カスタムしてみたい、というオーナーの希望を叶えるため、スタッフが全力でサポートしてくれる!
「マニアックなショップで敷居が高いと思われがちですが、そんなことはありません! 車種や年式、スタイルにこだわらずに幅広く扱っています」とのこと。
ナッツカスタムサイクルズは、ハーレーダビッドソンをメインにさまざまなスタイルのカスタムバイクを製作するプロショップ。2010年に運輸局認証工場を取得し、ビンテージから最新モデルまで対応できる設備も充実している。
チョッパーのみによるインドアショー「NEWORDER CHOPPER SHOW(ニューオーダーチョッパーショー)」をはじめ、カスタムショーにも精力的にエントリーし、アワードも多数獲得。専門誌の表紙やグラビアにも作品が取り上げられ、日本のカスタムシーンを賑わせている。
幼い頃からバイクが好きだった薦田さんだが、高等専門学校時代には後に訪れるストリートカスタムブームの兆しが見えており、愛車のカスタムに熱中になったそう。
「最初に買ったのは国産4気筒のネイキッドモデル。雑誌に載っていた国産アメリカンのカスタムがカッコよくて乗り換えてからは、カスタムにもハマりました。バイク好きの友人たちとガレージに集まってはバイクをイジっていましたね」
18歳になると大型二輪免許を取得。「ショベルヘッド」と呼ばれる'66〜'84年に生産されたエンジンを搭載するハーレーのFLHを手に入れて、より本格的にカスタムを手掛けるようになっていった。一大ブームとなった'90年代、世界から日本のカスタムシーンに注目が集まる中、バイクとともに青春時代を過ごしてきた。
「その頃からずっとバイクで面白いことをしていきたい、という気持ちが大きいんです。ショベル以前の旧いモデルはもちろん、ツインカム以降の新しいモデルもいい。それぞれの良さがあるんです」
そんな遊びゴコロが、現在の営業スタイルにも反映されており、あえて年式や車種、カスタムスタイルにこだわらないことが逆にこだわりになっている。扱いやすくするためのライトカスタムから、走ってナンボのスポーツチューン、ショークラスのフルカスタムまで、ハーレーのカスタムなら何でもOK! オーナーが夢みる理想のバイクライフを実現させることがモットーだという。夢のバイクライフを実現するためには、家族からの理解も大切。そこで、家族で来店できる雰囲気づくりにも心を配っている。
「カスタムバイクに乗りたいけれど、どうすればいいのかわからない……なんて人でも、まずは相談できる雰囲気を大切にしています。若い人からご年配の方まで、ビギナーもベテランも関係なく来ていただきたい。ハーレーに乗っていない人、女性や家族づれにも気軽に来てほしいですね」と薦田さん。