
ロイヤルエンフィールド水戸こと関口モータースは、茨城県水戸市のバイクショップだ。常磐自動車道の水戸ICを降りて車で15分ほど東に走ると「梅が丘通り」沿いにショールームが見えてくる。この道は今でこそ国道50号とそのバイパスに挟まれているものの、大手洋服店や飲食店、コンビニなどが多数並んでおり、昔から偕楽園へと通じる主要な道路だったことが窺える。
さらに一本裏道に入れば工場を兼ねた建物もあり、その裏には広い駐車場も備えている。
こちらは新車在庫のコンチネンタルGTだが、どこか今まで他のお店で見てきたものとは印象が異なる。その原因は、シート周りだ。
シートが純正アクセサリーのシングルシートに換装され、シングルシートカウルが装着されている。さらにタンデムを考慮していないためパッセンジャーが掴むグラブバーは撤去されている。これは純粋にカフェレーサーとしての美しさを追求した関口さんこだわりのカスタムの提案なのだ。
まるで元ネタのように展示されているのは、旧モデル、535cc単気筒時代のコンチネンタルGT。ロイヤルエンフィールドの生まれたイギリスで1960年代に大流行した「ロッカーズ」風とも言えるモデルだ。
「シートは交換しただけだからすぐに戻せますけど、グラブバーは取っちゃいました。やっぱりカフェレーサーはこうじゃないといけません。もちろんタンデムステップも外せますよ。やっぱりこのスタイルが味があってカッコいいですよね。あとタンクのクロームメッキ仕上げが素晴らしく美しいですよね。今はなかなかクロームメッキのタンクは見なくなっちゃいましたけど、昔はみんなクロームメッキに憧れたものです」と関口さん。
また、その一方でアップハンドルのINT650の試乗車については見た目よりも快適性を重視したカスタムが施されている。
まず足つき性を向上させるためにシートのあんこ抜きを行ったローシートを装着している。
純正シートと並べて比べてみると、このくらいの差がある。
そしてリアサスペンションには信頼のオーリンズが奢られている。
「うちはハーレー時代から続いている年配のお客さんが多いんですけど、50〜60代くらいの人はロイヤルエンフィールドに乗ると大抵『これはいいね!』と言ってくれます。急激なパワーが出るわけではないのですが、歳を取ってくるとだんだんこういう落ち着いたバイクの方が楽しくなってくるんです。今は若い人も昔みたく峠を攻めたりする楽しみ方をする人は少なくなっているので、こういうおしゃれなバイクは楽しんでもらえると思いますよ。特に新型のメテオ350は普通自動二輪の免許で乗ることができるので、ぜひ若い人に試乗してもらいたいですね」と関口さん。
かつて修行時代に村山モータースでロイヤルエンフィールドを触っていたという関口さんは、当時のポスターを大事に保管しており、現在は店頭に飾っている。
今年メテオ350として発表されたモデルの、源流がこのMeteor Minorだ。500ccの二気筒エンジンを搭載するスポーツモデルだった。
外観にも、ロイヤルエンフィールドの古い看板が使われていて、趣がある。
店内に綺麗に飾られていたリトルジャマー。電源を入れると美空ひばりさんの人形が動き出し、歌が流れる。これが関口さんの趣味だという。
おしゃれでかわいいアイテムが店内の至る所にさりげなく配置されているので、見ていて飽きることがない。
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