ニーズにマッチしたモデルを提案し、充実のBMWバイクライフを。BMWモトラッド姫路

掲載日/2021年8月30日
取材協力/BMW Motorrad 姫路
写真、取材、文/木村圭吾
構成/バイクブロス・マガジンズ
BMWモトラッド姫路では、購入を希望するユーザーの話を聞き込む。それは「BMWバイクをどう楽しみたいか?」を掴み、それに合ったモデルの提案をしているからだ。そしてアフターを重視しており、走りを楽しむためのツーリングも高い頻度で実施。その企画も、時には雑談の中から始まり、決まったりするのである。

若いお客さんに頼られる
買ったあとを大切にするお店

国宝であり世界遺産でもある姫路城。その姿などから白鷺城の愛称もあり、その威厳のある荘厳な佇まいは地域のランドマーク的な存在ともなっている。そのお膝元にあるのがBMWモトラッド姫路だ。

その顧客は兵庫県西部を中心としており、また正規ディーラーとしては40年近い歴史があり、長い時間を掛けて積み重ねられてきた大小さまざまなノウハウを持っているのが同店の強みの一つともいえるだろう。

そして特筆すべき点として、比較的若いユーザー層が多いことがあげられる。BMWというと、年齢層高めの、オジサンの物、色々乗り継いでからの『上がりバイク』といった印象が強いが、決してそのようなことはない。
「当店では以前から若いお客さんが多かったのですが、S1000RRの登場で、それがさらに顕著になった印象ですね」と店長の迫田雄斗さん。

イベントなどでは20台ぐらいのS1000RRが集まることもあり、圧巻の光景だという。「そこからBMWバイクの良さがわかって、GS系に乗り換えや、増車された方々も少なくありません」。乗ってみないとイメージが湧きにくいのがBMWバイク共通の特色かもしれない。だから気になる車種があるのならば、試乗してみるのも手であり、同店には試乗車も常時用意されているのだ。

今回は同店の若手ユーザーの中から、桑原知之さん、川村恵弓(えみ)さんにお越し頂いて、お話しを覗った。

桑原知之さんがBMWモトラッド姫路に来る発端は、職場の後輩の付添だったこと。今ではすっかり常連とのこと。S1000RRに乗り始めてBMWバイクの面白さにハマり、R1250GSも増車。

まずは桑原さんから
「前はニンジャ1000だったのが、スーパースポーツに乗りたくなって、それでS1000RRを勧められたんです。最初はBMWってことで、少し身構えたのですが回りの話を聞いてみたら悪く無さそうだし、サーキット走行会で走っているのを見ても良さそう。高いという印象があったのですが、付いている装備からすると必ずしもそうとも言えないし、むしろお買い得ぐらいだったのも決め手になりました。
BMWのディーラーだから、S1000RRを勧めてくるのは当然のように思うかもですが、違うんです。そこになるまでには、しっかりとこっちの話を聞いてくれて。何がしたいか? を的確に汲み取って車種を勧めてくれる、その人の使い方に合ったバイクを提案してくれてますね。だから客がこっちがいいと言っても、あなたならコッチでしょって売ってくれないんですよ。売る気あるんか、この店は(笑)」。

川村恵弓さんと愛車のS1000R。比較的小柄な身長なため、足着きの不安を少なくするために、同店によって各部にカスタマイズが施されている。またライディングポジションにも無理が生じないように、ハンドルバーにセットバックキットを組み込むなどの措置も。

そして川村さん。こちらは2016年式のS1000Rで、各所にカスタマイズが施されている。
「以前は乗り易さからCB400SBを提案されて乗っていて、確かにそのとおりで、2台乗り継いだぐらいでした。それで、お店のツーリングに参加していたのですが、参加メンバーが徐々にBMWバイクに乗り換えていったので、400だとしんどくなってきて。
4気筒が好きで、非対称の顔も気に入ってS1000Rがいいなって。これに乗りたいから、大型免許も取りに行きました。実際に乗るにあたっては、もう少し足着き性を改善した方が安心して楽しめるということで、納車前に手を入れてくれました。迫田さんによると『お客さんに合わせて、乗れるようにするのも我々の仕事』なのだそうです。
S1000Rに乗る前からですけど、ツーリングがあると誘ってくれたりして、買ったあとを大切にしてくれている感じですね」。

向かって左から、川村さん、桑原さん、店長の迫田さん。和気藹々と、時には誰かからのツッコミが入り、時には話が脱線していき、モトラッド姫路のツーリングが決まる過程の一部を見た感じになった。

スペースの関係もあって、お二人の話は要点を纏めているが、実際には迫田店長と3人で和気藹々と、時には脱線しつつだった。脱線も『次のツーリングは、ここどう?』みたいな内容で、現実的にそのような雑談からツーリングの企画が決まることも、同店にとってはよくあることなのだそうだ。
同店を記者が訪れたのが休日もあってか、商談や相談、オイル交換などのメンテナンス依頼など、絶え間なくと言っても過言ではないほど来店者が途切れなかった。信頼され、そして親しまれているショップなのである。

BMWバイクを楽しむために
ツーリングなどのイベントも


同店のイベントとしては、月に1回程度のツーリングを実施しており、その内の3〜5回ぐらいは宿に着いてからの飲食タイムも楽しみな一泊ツーリングとなっている。お店側からの提案もあれば、お客さんの方から「ここへ行ってみたい」というリクエストもある。また、何の気なしに始まった雑談から脱線して、ツーリングの企画がまとまり、実施されたことも決して珍しいことではないのだ。また、その時にS1000RRが纏まった台数となるのも特色の一つと言えるだろう。

BMWのCIに基づいた店内では、ほぼフルラインナップが展示されている。また車両本体だけではなく、各種アクセサリーパーツや、ウエアなども置かれて出番を待っている。

新車以外にも、リーズナブルにBMWバイクライフを始められる認定中古車もある。また、試乗車もS1000系を始めとして、常時5車種ほどが用意されている。

ファクトリーにはBMWが認定したテクニシャンも在籍。8耐を走らせたときにはメカニックも務め、無い物は作るがモットー!? また現行車以外の、ちょい古モデルも得意だ。

モトラッド姫路の島津龍社長。接客の合間にパチリと。暑かったこの日は、熱中症予防を考えての特製ドリンクを来店者に自ら振る舞っていた。

店長の迫田雄斗さん。RGV250Γでバイクライフをスタートし、その後R1200GSを経て、現在の愛車は2020年式のS1000RR。BMWバイクという少し高い玩具を通して『夢を売っている』がモットー。

モトラッド姫路のスタッフの皆さん。後方に写っているR60/7は、この時来店されたお客さんの車両。旧OHV系のような旧いモデルのユーザーも多数存在するのも特筆すべき点だろう。

INFORMATION

所在地/兵庫県姫路市延末245-6
電話/079-281-2685
営業/10:00〜19:00
定休/水曜日、第3火曜日