
福岡県福岡市の西の端、風光明媚で知られる糸島のすぐ手前に、スピードモーターガレージがある。福岡を東西に貫く主要道路であり、交通量も多い国道202号に面した好立地で、駐車場スペースも広く、車かバイクであればアクセスには困らない。さらに電車でも筑肥線今宿駅から徒歩20分ほどでアクセス可能だ。
全体的に鮮やかなグリーンに彩られたショップは統一感もあり、目にも止まりやすい。ロイヤルエンフィールドは現在、九州では福岡と宮崎の2店舗のみの取り扱いとなっており、福岡に店を構えるスピードモーターガレージが北半分を受け持つ図式だ。
スピードモーターガレージでは国産メーカーのバイクは取り扱っていない。ロイヤルエンフィールドの他に取り扱っているメーカーはハスクバーナやカンナム、ウラル、MUTT MOTORCYCLES等々、誤解を恐れずに言ってしまうと、日本では少しマニアックなメーカーばかりだ。これには原田代表のお店を運営するコンセプト「ちょっと変わってて他では売ってないけど、乗れば面白いバイク」という信念が関係している。
「うちは2010年くらいからロイヤルエンフィールドを扱っていて、もう11年くらいになるのですが、これまではその性能に対して値段がちょっと高かったんです。とても面白いエンジンなのにもったいない、というのが率直な感想でした。だけど今のモデルはクオリティもすごく良くなっているし、価格もこなれていて、輸入車でネックになりがちなインポーター(輸入代理店)も経験豊富なピーシーアイさんになったので、お客さんにも自信を持ってお勧めできます。
2気筒になった現行モデルのライバルはといえば、やっぱりトライアンフになるのかな、と思っていたんですけど、本国のインドでは"バイク以外にもお金を使う人"がターゲット層になっていると聞いて、それならば、と思いました。ロイヤルエンフィールドは決して"バイク命"じゃない、普通の人が買うバイクなんですね」
左から伊藤多聞さん、青木はるなさん、代表の原田將弘さん、店長の長澤勇太さん。このメンバーにセールスマネージャーの菅原俊弥さんを合わせてスピードモーターガレージ本店のスタッフは現在5名。本店のすぐそばにはカンナムスパイダー専用ショールームと、少し離れた城南区にはMUTT MOTORCYCLESとGPX、プジョーを中心に女性店長の緒方りんさんが一人で切り盛りするスピ−ドモーターガレージ2ndも出店している。
「オフロードが好きな私が個人的に一番好きなのはやっぱりヒマラヤなんですよ。OHCロングストロークのエンジンで、国産の最新モデルや他の外車だとついついスピードを出したくなってしまうような場面でもロイヤルエンフィールドなら景色をみながら優雅にツーリングできる、低回転を使って"ドロドロドロッ"と走る気持ち良さがあるんです。僕が若い頃、一番最初に修行していたバイク屋でも実はロイヤルエンフィールドを扱っていたのですが、当時はその魅力がわからなかったんです。思えば当時からこのエンジン特性は変わらず持ち続けていたんだろうな、と」と原田代表。
2階の商談スペースに上がる階段にはロイヤルエンフィールドの世界観が伝わってくる白黒写真が飾られている。「ヒストリーや世界観があるバイクが好きなんですよ」と原田代表は嬉しそうに語る。
1階店舗内の休憩スペース。座り心地がよく、一度腰を下ろしたら立ち上がるのは至難のワザとなるソファ。手の届く範囲に雑誌やカタログが豊富に用意されている。
作業ピットも驚くほど綺麗に整理されている。断っておくが、撮影用に片付けてもらったものは、一つもない。常時この状態で作業が行われているのだ。
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