
宮崎県宮崎市、かつては新婚旅行のメッカとして栄えたこの地は、今でも極上の景色が文化を支えている。海沿いにはまるでハワイやグアムのような南国の風景が広がり、のんびりトコトコ走るのに適しており、山に行けば霧島や高千穂、阿蘇といった峠を走るツーリングも楽しめる。
そんな宮崎市の中心を流れる大淀川のほとりに、モトフィールドはある。宮崎駅からは車で10分ほどの好立地で、店の裏には駐車場も備えている。
モトフィールドの代表、穂積政明さんは18歳からずっと宮崎で国産バイクメーカーのディーラーに勤め、41歳で独立。モトフィールドを立ち上げて今年で20年を迎える。40年以上ずっと二輪一筋で生きてきた根っからのバイク人間だ。趣味で休日にはほぼ必ず乗っているというトライアルバイクは選手権にも出場しており、国内A級ライセンスを持っている。
そんな穂積さんが語るロイヤルエンフィールドの魅力とは。
「高校生の頃に雑誌か何かでロイヤルエンフィールドの写真を見ていて、それが脳裏にずっと残っていたんです。40年前からほとんど変わらないバイクが、今でも売っていることが嬉しいですよね。それで何年か前にコンチネンタルGTを購入したら、535ccの空冷単気筒のエンジンがとてもよかった。SR500とはまた違って、低回転のフィーリングがすごく何かを訴えかけてくるんです。性能を楽しむというより、エンジンの味を楽しむ、と言いますか。ロイヤルエンフィールドというメーカーは、そういうバイクを作り続けているんですよね。
現行モデルの650ツインは少し今の国産車に近いフィーリングになっているけど、その分クセがなくて、誰でも違和感なく乗ることができると思います。電子制御とか、新しい機能がついていなくてとてもシンプルだし、デザインも普遍的というか、モデルチェンジで大きく変わることがないから、一台買えばずっと長く乗ることができるんです」
モトフィールドでは現行のINT650とコンチネンタルGTの2台を試乗車として卸している。「宮崎の人は保守的だから、新しいものを受け入れるのにはすごく時間がかかるんです。だけどとてもシンプルで誰でも乗れるバイクだし、乗れば絶対にその魅力は伝わると思うので、ぜひ一度試乗してもらいたいですね」と穂積さん。
2020年5月、ロイヤルエンフィールドのインポーター(輸入代理店)はピーシーアイ株式会社が請け負うことになった。穂積さん曰く、このこともディーラーとして取り扱う上で大きな安心材料とのこと。
「僕はスクーターやトライアルバイクで色々な海外メーカーのインポーターを見ているのですが、ピーシーアイさんはこれまで色々なメーカーを扱ってきているからノウハウがしっかりしているんでしょうね。お店とのやり取りやサービスの体制などが、真面目で丁寧、とても安心感があります。だからこそ僕らも自信を持ってお客さんにバイクを勧められるんです」
モトフィールドではいくつかのカスタムパーツを在庫している。スプロケット、ハンドルバーライザーキット、レバー、サスペンション……そのラインナップには穂積さんのトライアルライダーらしいこだわりが感じられる。マフラーやロケットカウルといった見た目を大きく変える派手なものよりも、こういった基本的な操作パーツの重要性をよく理解しているのだ。
yssのリアショックはリザーブタンクを装備しており、圧側・伸側の減衰力やスプリングのプリロード、車高などさまざまな調整機構を備えた車種専用品。現行ラインナップのロイヤルエンフィールドは車体価格が抑えられているので、こういった少し高級なカスタムパーツにも予算を回すことができる。
ロイヤルエンフィールドのバイクは、高速道路で追い抜いたり、コーナーを速く駆け抜けたりといった楽しみ方には向いていない。法定速度よりも少しゆっくりでもいいくらいだ。そのエンジンは、決して急かしてこない。十分に余力をもって、ゆっくりエンジンの鼓動を楽しみながら宮崎を走ってみると、いつも見ているはずのその景色が、改めてとても素晴らしいものなんだと再発見できるはずだ。
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