
元々インカムは、数台でのツーリング時やタンデムライドなどで、ライダー同士、またライダーとパッセンジャーが意思の疎通を図るために用いられるものだったが、スマートフォンならではのナビ機能の音声案内、通話、音楽の再生など、バイクに乗る際にも使いたかった様々な快適機能を、ブルートゥースインカムを使うことで取り入れることが可能となった。さらに、加速的に進んだ技術の発展により、もはやバイクライフに欠かせないと言えるアイテムとなった。そんなブルートゥースインカムに新たな刺客ブランドが登場。それが『CIEL(シエル)』だ。
コンパクトかつ薄型なのはシエル・ツアーメイトの特徴。アシンメトリーな台形とすることで、触れただけで上下左右が分かること、直線基調なデザインとすることでスイッチの押しやすさを実現している。
全世界での販売総数15万台を超えるバイク用通信機器メーカーが、日本専用モデルとして開発し、新しく『シエル』ブランドを立ち上げた。その第一弾モデルとして『ツアーメイト』を生み出した。インカムだけでなく様々なブルートゥース機器で採用され、その性能の高さで圧倒的な支持を得ているCSR社のチップを心臓部へ採用。さらに16時間以上の連続通信を可能とした大容量バッテリーの搭載や、ハイファイスピーカーにより通話や音楽再生もクリアーになるなど、幅広い面でアップデートされており、決定版最新インカムと言える一台に仕上がっている。
インカムを用いたライディング中に、もっとも利用頻度が高いのはスマートフォンの音楽再生や、ナビ機能の音声案内だろう。高音質ハイファイスピーカーを搭載しており音質は折り紙付きだ。FMラジオも内蔵する。
シエル・ツアーメイトは4台まで接続が可能となっている。仲間とのグループツーリング時など、相互通話ができるようになれば、より一層楽しめる上、先頭を走るライダーが、後続に道の状況を伝えられるなど安全面でも有効だ。
ナビの音声案内中や音楽再生中はもちろん、インカム通話中であっても、電話の着信を受けることができるので、大切な電話も逃すことはない。最近流行りのデリバリースタッフなどもオーダーの受付にインカムを活用している。
ツーリングパートナーと旅先での感動を分かち合うにも、インカムでの通話は欠かせない。お財布に優しい抑えられた価格なので、頻繁にタンデムライドを楽しむライダーは、2台セットで揃えておきたい。
新しいブランドではあるが、販売元である株式会社LINKSは、これまでミッドランドなど高性能インカムを取り扱ってきた経験があり品質管理も入念に行っている。それに何よりも機能面が充実しているうえ確かな性能を備えているにも関わらず、実売価格は1万円を切るというのだ。これはインカム界の刺客的な存在となるに違いない。
Bluetooth Ver.4.0
対応プロファイル HFP、HSP、A2DP、AVRCP
待機時間:約350時間
充電時間:約3時間
バッテリー:リチウムポリマー800mAh、3.7V
サイズ:89×46×20(mm)
本体重量:85g
価格:オープン