
ハーレーダビッドソン神戸は、2018年に数あるハーレーダビッドソン正規ディーラーの中から選ばれ、栄えあるディーラー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。ディーラー・オブ・ザ・イヤーは様々な側面から評価が行われて選出されるのだが、重要視されるファクターのひとつが販売台数。ハーレーは安い買い物ではない、つまり販売台数が多いということは、それだけ多くのユーザーがハーレーダビッドソン神戸のサービスに価値を認め、“このお店で愛車を購入したい”と考えた結果。そう、ユーザーの支持を、端的に表しているのが販売台数なのだ。
2019年に連続受賞していないのは、販売台数が落ちたからではない。ディーラー・オブ・ザ・イヤーの選出基準に、前年比の進捗率がある。元から大きな販売台数を持つハーレーダビッドソン神戸だからこそ、さらに伸び率を上げるのはハードルが高いというわけだ。現在も売れ行きは絶好調、事実2020年の上半期は国内のハーレーダビッドソン正規ディーラー中トップの売り上げを記録。このまま推移すれば、この1年で“日本で最もハーレーを多く売ったお店”ということになりそうなのだ。
広い店内が狭く感じるほど、展示車両は豊富。トップディーラーの証として、レアな限定車も入荷。実車を確認することが難しいモデルも、ハーレーダビッドソン神戸なら目にすることができるかも?
“バイクが売れるお店=ユーザーから支持されるお店”というのは、間違った表現ではないはずだ。ではなぜ、ハーレーダビッドソン神戸は、これほどまでに絶大な支持を得ているのだろう? 同店でジェネラルマネージャーと務める上代康晴さんに、ズバリその理由を聞いてみた。だが、取材班の意気込みと反比例するように、上代さんはいささか困惑気味だ。
ハーレーダビッドソン神戸のジェネラルマネージャー上代康晴さん。1967年生まれの52歳。22歳でバイクの世界に入り、そこでハーレーと出会う。長年、ディーラーでメカニックやセールススタッフとして勤務し、2018年から現職に。メカニックとしては「マスター・オブ・テクノロジー」を取得している凄腕。好きなモデルはロードグライドで、現在の愛車はビューエルの’89年式RR1200。
「多くのお客様にご支持をいただいていることは、素直に嬉しく思います。ですが、これといって特別なことをしているつもりはないんです。どうしたらお客様に喜んでいただけるかを考え、常に努力はしています。ですから、やるべきことをやっているだけのつもりなのですが……」
と、いったコメントなのだ。だが、本当にそれだけなのだろうか? そこで、質問の切り口を変えてみた。ハーレーダビッドソン神戸のユーザーは、お店に対してどういうインプレッションを持っているのかを聞いた。
「初めてハーレーのオーナーになられたというお客様から、“お店に入りやすかった”と言っていただけることは多いですね。輸入車ディーラーですから、敷居の高さを感じる方は少なくないようです。そういう方にも気軽にご来店いただける雰囲気作りと接客を心掛けています。展示車両は、多くの車種を用意するようにしていますし、スタンダードモデルだけでなく限定車も可能な限り展示します。限定車は人気が高く入手が難しいのですが、バイクは実車を目にしてから買いたいですよね? そうした要望に応えたいんです。
当店はショッピングモール内にある店舗ですから、他の買い物でモールを訪れ、たまたま店を覗いてみたというお客様もいらっしゃいます。ハーレーを知っていただくためにも、そうしたお客様は大歓迎です。遠慮せずにハーレーを見に来てください」
取材時には、2020年の限定モデル「CVO STREET GLIDE」が展示中だった。定番モデルはもちろんのこと、こうしたレアモデルが展示されている店舗はそうそうない。
ハーレーのカルチャーに包まれるようなインテリア。ハーレー乗りならずとも、つい長居したくなる店内の意匠。この場所に身を置くだけでもワクワク感がとまらない。
アパレルコーナーも充実。ハーレーダビッドソン純正アパレルを中心に豊富にラインナップ。メンズ用だけでなく、レディースアイテムにも大きなスペースが確保されている。
こうしたオープンでフレンドリーな雰囲気に誘われたのか、家族の買い物に付き合ってモールを訪れ、時間つぶしにハーレーダビッドソン神戸を覗いたことがきっかけでハーレーのオーナーになったユーザーも居るとのこと。それほど、気軽に入れるお店なのだ。もちろん、ハーレービギナーに優しいだけが特徴というわけではない。試乗車は人気車種を中心に常時6〜7台。他でも乗れない車種としてトライクなども用意され、遠方から試乗希望者が訪れることもあるという。気軽にハーレーを体験してもらうために、レンタルバイクも展開。現在は、ファットボーイとロードスターがレンタルで利用出来る。
試乗車は、常時6〜7台を確保。トライクなどハーレーダビッドソン神戸でしか乗ることのできない珍しい車両も用意され、遠方からも試乗希望者が訪れる。
また、ハーレーの魅力のひとつである、カスタマイズもバッチリ任せられる。
「カスタマイズを希望される方への対応にも力を入れています。カスタムの見積もりが早くて、その精度が高いとご好評をいただいています。自分は25年ほどハーレーに関わってきましたが、メカニックとして働いてきた時間が長いんです。どういった作業にどれだけのコストがかかり、どれだけ時間が必要だということが頭に入っています。全ての作業が終了した後、請求書の金額が見積もりとかけ離れていたら気分が悪いですよね? ですから、見積もりはしっかりとやります。気軽にカスタムを楽しんでいただきたいですから」
ハーレーダビッドソン神戸でカスタマイズされたファットボーイ。ブラック&クロームが徹底されたエクステリアは、ため息の出るカッコ良さ。ホイールと前後のショートフェンダーはサンダーバイク製。
こちらはロードグライドSのカスタム。トレンドのパフォーマンスバガースタイルで、前後サスペンションにオーリンズをチョイス。ツーリングモデルながら、ガンガン走り込める足回りを構築している。
店内にはカスタムパーツが大量展示。輸入品が多いハーレーのパーツは、実物を目にするのが難しいことも少なくない。ハーレーダビッドソン神戸なら、パーツの現物を見ながらカスタムプランを練ることもできる。
「カスタム車は車検が気になるという方もいらっしゃいますが、当店は指定工場ですから、そもそも危険なカスタムはお断りしています。その分、ウチで製作したカスタム車は責任を持って車検に対応します。その点でも、安心して愛車のカスタマイズを楽しんでいただけますね」
カスタムはハーレーを楽しむ上で、大きな魅力ポイント。だが、車検を考えると、どこまで手を加えていいものかという判断は難しい。その点、ハーレーダビッドソン神戸に任せればなんの心配もない。国が認めた指定工場が製作したバイクを、その工場で車検を受けるのだから何も問題はないというわけだ。
ハーレーダビッドソンは公的な認証を受けた指定工場。社内に車検ラインを有しており、お店でのワンストップ車検が可能。充実した設備と腕利きのメカニックに、愛車を任せられるのだ。
イベント開催にも積極的。「HOG」のオフィシャルツーリングには、ショップを上げて参加。サポートカーとメカニックも同行し、参加者の走りをサポートしてくれるというから、何があっても安心だ。定例ツーリングは毎月一回。基本コンセプトは「ハーレーで美味しいものを食べに行く」なのだそうで、走行距離はおよそ400km〜500kmの日帰りが基本。
そのツーリングがきっかけで仲良くなり、ユーザー同士が誘い合ってツーリングに出かけるようになることも多いそうだ。また、ハーレダーダビッドソン神戸のツーリングはオープンレギュレーション。同店のユーザーに誘われ、他メーカーのバイクでの参加者もいるとのこと。そんな、誰にでも開かれた雰囲気作りが、ハーレーダビッドソン神戸の魅力なのだろう。
抜群の立地、豊富な展示車両、充実した設備にカスタムにも対応可能な高い技術力。そして何より、ユーザーが思う存分ハーレーを楽しめるようにと努力を惜しまない、スタッフの姿勢こそが圧倒的な支持を集めている理由なのだろう。ハーレーに興味がある人はもちろん、興味がない人であっても是非一度ハーレーダビッドソン神戸を訪ねてみてほしい。きっとファンになってしまうに違いない。